あなたのスマホは、ついつい「使いきれないほどのアプリで画面が埋め尽くされている」なんてことになってはいないだろうか。使っていないアプリを残しておくだけでも、スマホの容量を無駄にしたり、使いたいアプリが肝心な時にすぐ見つけられないという問題を引き起こしている。そのほかにも、実は使わないアプリがスマホにあることが思わぬトラブルを招くことも…。
今触っているそのスマホに「インストールはしたけどしばらく使っていないな」というアプリ入っていないだろうか?
半分以上のアプリが使われていない?
フラー株式会社の発表した「モバイルマーケット白書」によると2019年度、日本人のスマホに入っているアプリ数は平均99・3個であると発表されている。しかし一方で利用しているアプリは37.5個に留まるという結果も判明。つまり、多くの人がスマホ上の半分以下のアプリしか使っていないという計算になる。余分なアプリがスマホの容量を圧迫することで、写真を撮影したり、音楽や動画をダウンロードする際に「容量が足りない…」なんて事態を招くことは目に見えている。
また、容量の問題だけでなく、これらのアプリがバックグラウンドでの起動や更新などを行うことで、スマホのポテンシャルを無駄に使用していることも。仕事の大切なメールや重要な添付ファイルを外出先にスマホ読み込む際に、ダウンロードの遅さにイライラした経験はないだろうか。アプリの引き起こす時間のロスで、大事なビジネスチャンスを逃す可能性もゼロとは言えないのだ。
さらに、使用していないアプリをそのままにしておくことは、実はセキュリティの観点からも大変危険であるのをご存知だろうか。利用者が少なくなったソーシャルゲームや、リリースから年数がたったアプリは更新が疎かになり、セキュリティ上の弱点が発覚しても放置されがちになる。そのような状態のアプリは、不正操作や情報漏えいなどのリスクがとても高い。使わないアプリを削除せず放っておくことは、機能の低下だけでなく「犯罪に巻き込まれる」という大きな危険性も持っているのだ。
アプリを整理することが操作性の向上だけでなく、セキュリティ的な観点でもメリットがあるとわかれば、すぐに着手したいところ。とはいえ、明らかに使わないアプリは迷うことなく削除できるが、「もしかしたら使うかも」と一概に削除という判断ができないアプリも多いのが悩み所。そんな時は、使用頻度の高さでアプリを並び替えたり、フォルダーに収納するだけでも使い勝手は向上するだろう。そのほかにも、クラウドサービスにデータを移動させたり、容量の大きな端末に買い替えたりと「削除」以外の対処法も覚えておくとさらに選択肢の幅が広がるだろう。
アプリの並ぶスマホのトップ画面は個人の個性や裁量が現れやすい。もはや第2のデスクと言っても過言ではない。年末に机を整理するような感覚で、思い切っていらないアプリを断捨離してみて、すっきり生まれ変わったスマホで年の瀬を迎えてみてはいかがだろうか。
参照元:不要になったアプリを削除していますか? スマホをより便利に使いこなすための4つのアプリ整理術【NTT Communications】
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