「Evernote」の代替サービスを目的別に紹介! 選ぶ時のポイントなども解説!

Evernoteの代わりに利用できる代替サービスを探してはいないだろうか。Evernoteのプラン変更に伴い、Evernoteから別のサービスへの移行を考えている方は少なくない。そこでEvernoteの代替サービスを目的別で紹介しよう。

「Evernote」の代替サービスを選ぶ時のポイント

(Image:Sulastri Sulastri / Shutterstock.com)

 Evernoteは非常に多くの方が支持してきたノートアプリだ。しかし、Evernoteの一部サービスプラン・機能の有料化に伴い、Evernote以外のノートアプリへの移行を考えている方も少なくない。そこで、本記事ではEvernoteの移行先として活用できる代替サービスを紹介するので、Evernoteの代替サービスを探している方はぜひ参考にしてほしい。
 はじめに、Evernoteの代替サービスを探すにあたり代替サービスに求めるサービスや機能などのチェックポイントを紹介する。Evernoteの代替サービスをお探しの方はこれらのサービス・機能のポイントをおさえて自分にあったEvernoteの代替サービスを選択してほしい。

【ポイント①】個人利用か会社利用か

 Evernoteの代替サービスを探すにあたり、まずはEvernoteの代替サービスを個人で利用するのか会社や組織など複数人で利用するのかを決定しなければいけない。Evernoteの代替サービスであるノートアプリの場合、個人の場合は自分自身でサービスの機能などを管理すればよいが、会社利用などで複数人でサービスを利用する場合には、各サービスの機能を一元管理する必要が出てくる。
 サービスによって管理機能の有無や無料・有料で利用できる管理機能が異なってくる場合が多いのでチェックしたいポイントである。

【ポイント②】利用目的を明確にする

 Evernoteと同等の機能を持ったサービスは非常に多くある。だが、それぞれのサービスでどのような利用を想定しているか異なり、各サービスはそのサービスが想定しているユーザーに合わせて機能を開発している。そのため、代替サービスを探す際には自分がどのような利用目的で代替サービスを探しているのかを明確にする必要がある。

【ポイント③】使いたい機能があるか

 前述の通り、Evernoteの代替サービスは非常に多くの種類がある。また、これらのサービスは基本的な機能は当然搭載されている。だが、管理機能等は搭載されているサービスと搭載されていないサービスがある。そのため、代替サービスを検討する際には、検討中の代替サービスに利用したい機能が搭載されているかを確認しなければいけない。これに伴い、自分が代替サービスに求める機能も明らかにしておく必要がある。
 とくに、プログラマーやデザイナーはマークアップの記述やCSSの記述を行うことも多いので各サービスがこれらの言語を認識して、色分け等IDEのような操作感で利用できる機能が必須ともいえる。

【ポイント④】無料/有料かどうか

 Evernoteはプランや機能によって無料版と有料版が存在した。Evernoteの代替となるサービスも多くのサービスには無料版と有料版があり、無料版では一部機能が制限されたり有料版では管理機能が追加されたりする。
 代替サービスを探す際には、無料で利用できる機能で充分であるのかや有料で料金を支払ってもよいのかをしっかりと検討しておく必要がある。なお、代替サービスの有料プランは月額制が主のため、一度有料版で利用を開始してしまうとその後無料版に戻しづらいという側面もある。このような面に目を向けて無料版と有料版を検討してみよう。

【目的別】「Evernote」の代替サービス【一元管理】

 設定などを一元管理できるEvernoteの代替サービスを紹介しよう。これから紹介するサービスには管理機能がついているので、個人が各々サービスを管理するのではなく会社など組織で一元管理するといった使い方も行うことができる。管理機能が必要な方はこれから紹介するサービスを検討してほしい。

【サービス①】OneNote

 OneNoteはMicrosoft Officeファミリーに含まれるサービスの一つである。Office365でその他Officeと合わせて一元管理機能を利用できる。基本的には有料だが、無料でOfficeが利用できるWebアプリ版やすでに有料のOffice365を導入している場合には無料で利用可能だ。

【サービス②】Google Keep

 Google KeepはGoogleが提供しているサービスだ。Googleアカウントがあれば基本的には無料で利用可能だ。ただし、一元管理を行うには組織がGoogle Workspace(旧G Suite)を導入している必要があり、Google Workspaceは有料となってしまう場合が多い。

【サービス③】Slite

 Sliteは基本無料、一部機能は有料で利用できるサービスだ。複数人での同時編集が可能であるため、一元管理するような組織での利用に適している。

【サービス④】Notion

 Notionには無料プランと有料プランがある。無料の場合一部機能は制限されるものの基本的にはフル機能が利用できる。さまざまなプラットフォームに対応しているため管理しやすく組織でも利用しやすい。

【サービス⑤】DEVONthink

 DEVONthinkはEvernoteとも互換性のあるサービスだ。だが、Mac・iOS版のみであり、有料のため、Windowsユーザーや無料版でサービスを探している方にはおすすめできない。

【サービス⑥】Quip

 Quipは無料期間はあるものの基本的に有料のサービスだ。複数人でのドキュメント作成や管理が行える。

【サービス⑦】Agenda

 Agendaは一部機能は有料であるが、基本的に無料で利用可能なMac・iOS専用のサービスだ。

【目的別】「Evernote」の代替サービス【プログラマー/デザイナー向け】

 Evernoteを活用していた方にはプログラマーやデザイナーも多い。プログラマーやデザイナー向けのEvernoteの代替サービスを紹介しよう。

【サービス①】Inkdrop

 IndropはEvernoteを活用してきたプログラマー・デザイナーにおすすめのサービスだ。長期間の無料期間もあり、プログラマー・デザイナーに特化した機能が搭載されている。また、共同でのソースコード編集やプログラミングも行える。

【サービス②】Quiver

 QuiberはMac OS・iOSに対応しているサービスなので、EvernoteをAppleデバイスで利用していたプログラマー・デザイナーにおすすめのサービスだ。さまざまな言語の表示対応しているので多くのエンジニアにおすすめできる。

【サービス③】Boostnote

 BoostnoteはPC・モバイルに両方対応しているサービスだ。そのため、Evernoteをモバイルでも利用してコードの編集などを行っていたプログラマー・デザイナーにおすすめだ。プログラマー・デザイナー向けにマークアップ対応などの機能が搭載されている。

【サービス④】Milanote

 MilanoteはWebアプリとして動作するプログラマー・デザイナー向けのアプリだ。Evernoteと同等の機能をWebアプリとして利用できるので使い勝手が非常に良い。また、他のサービスと無料・有料の違いが異なり。Milanoteは100までのファイルは無料で作成することができる。それ以上は有料機能だ。

【サービス⑤】Confluence

 
 Confluenceはプロジェクト単位でプログラミングを行っているエンジニアにおすすめのサービスだ。ConfluenceはEvernoteよりもプログラマ寄りの機能を多く搭載しており、開発に必要な完成図書などもConfluenceを使って共有することができる。

【サービス⑥】Scrapbox

 Scrapboxはプログラミングを共同で行うことや、CSSに対応したカスタマイズ機能を搭載している。ただし、ScrapboxはPC版限定のサービスのためモバイルで利用したい方にはおすすめできない。

【サービス⑦】Qiita:Team

 Qiita:Teamはその名の通り、プログラマが多く知識を共有しているQiitaと連動したサービスである。Qiita:Teamを使えば、チーム内でのさまざまな報告や文章の作成を同時に行うことができる。
 また、Qiita自体プログラマ向けのサービスであるため、多くの言語でプログラミングコードの表示に対応していたり、プログラマに人気のSlackなどのチャットツールとも連携することができる。

【サービス⑧】Kibela

 KibelaはWiki形式で利用可能なプログラマー・デザイナー向けのサービスである。とくに、プログラマーが利用しやすいウェブフックやマークダウンなどに対応しており、表記したコードからビジュアルを素早く確認できる。

【サービス⑨】Docbase

 Docbaseはプログラマー・デザイナーが組織で利用するのにおすすめのサービスだ。Docbaseには操作ログの記録機能や詳細なアクセス制限機能が搭載されているため、管理者が細かに権限を設定できる。また、プログラマー・デザイナーが利用するマークアップにも対応している。

【目的別】「Evernote」の代替サービス【執筆者向け】

 Evernoteを利用していた方の中には執筆者も多い。執筆者におすすめのEvernoteの代替サービスを紹介しよう。Evernoteを活用していた執筆者は必見だ。

【サービス①】Dynalist

 Evernoteを利用していた執筆者には、Dynalistがおすすめだ。DynalistはEvernoteよりも執筆者に向けた機能が多く、ヘッダのサイズごとに表示を変化させることも可能だ。

【サービス②】Simple Note

 Evernoteで文章のみの執筆を行っていた執筆者の方には、SimpleNoteがおすすめだ。PCだけでなくモバイルも利用できる。また、無料で利用でき機能はシンプルなだけあって執筆に集中して取り組むことができる。機能的にはEvernoteよりも少ない。

【サービス③】Bear

 BearはMac・iOSでEvernoteを利用してきた執筆者におすすめのサービスだ。BearはEvernoteと異なりMac・iOSでしか動作はしないがHTMLのタグにも対応しているため、執筆者におすすめだ。

【サービス④】Ulysses

 UlyssesはMac・iOSで利用可能な有料の執筆者向けのサービスだ。Evernoteに搭載されていたマークダウンなどの高性能機能や同期などを使いたい執筆者におすすめだ。

【サービス⑤】Work Flowy

 WorkFlowyは無料で利用でき、執筆者には欠かすことのできないアウトライン作成を行いやすいサービスだ。Evernoteでアウトライン作成を行っていた方におすすめだ。

【サービス⑥】Dropbox Paper

 Dropbox PaperはEvernoteと合わせてDropboxを利用していた執筆者におすすめのサービスだ。Dropboxアカウントでそのままログインできるので使い勝手がよい。

【目的別】「Evernote」の代替サービス【Webクリップ向け】

 EvernoteをWebクリップとして利用してきた方も多い。だが、Evernoteは高機能であるため、Webクリップ以外の機能も複数搭載されていた。そこで本項目ではEvernoteで利用できたWebクリップに特化した使い方が可能な代替サービスを紹介しよう。

【サービス①】Instapaper

 Instapaperは無料で利用できるモバイル向けのWebクリップサービスだ。Evernoteをモバイルで利用してWebクリップを行っていた方におすすめだ。

【サービス②】Pocket

 Pocketは無料でEvernoteへの送信も行えるWebクリップサービスである。非常に手軽に利用できるので、Evernoteと併用したい方にもおすすめだ。

※サムネイル画像(Image:Sulastri Sulastri / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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