みなさんの「スマホ」にはどのような「アプリ」がダウンロードされているだろうか。ゲームや便利機能、金融サービスなど実に多彩なアプリが毎日リリースされている。同時にそれだけたくさんの人たちが、アプリの開発に携わっているということだ。
今回はそんなアプリの開発者に向けた明るいニュースを紹介すると共に、その裏に隠された大企業同士の怪しい噂についても考えていきたい。
アプリが私たちの生活を大きく変えた
近年、爆発的な普及を見せ、もはや私たちの生活になくてはならないものとなっているスマホ。その特徴は何といっても、便利な機能や娯楽機能をもつアプリをダウンロードすることで、自由に機能を拡張できる点だろう。みなさんの手元のスマホの中にも、キャッシュレス決済や天気予報アプリ、地図、ソーシャルゲームなどたくさんの種類のアプリがダウンロードされているのではないだろうか。もはやスマホを触らない日が無いように、アプリを立ち上げない日もないというほど生活に密着している存在だといえる。
このようにスマホと切っても切れない関係であるアプリについて、興味深いニュースが発表された。グーグルがアプリ開発者に課している手数料を、一部の開発者に限定しながらも従来の30%から15%に引き下げるというのだ。引き下げは2021年7月からの実施となる予定。
今回の引き下げは、高い手数料がネックとなり参入に躊躇をしていた、個人や小規模の企業によるアプリ開発を活性化させることが狙いと考えられる。手数料が引き下げられることで、今後アプリ開発はかなりの勢いで活性化していくだろう。今までなかった革新的なアプリも生まれて、私たちの生活にも大きなメリットが生まれるかもしれない。今後に続報に期待したいところだ。
同時にこのニュースには興味深いもう一つの側面がある。実は同様の引き下げをライバル社であるアップルが、すでにiPhoneのアプリ配信サイト「App Store」で実施中なのだ。今回の引き下げ、グーグルとしては完全に後手に回った発表となっている。グーグルの提供するAndroidスマホの強力なライバルでもあるiPhoneの後ろ姿を追った施策となっているが、これではいつまでたっても追いつけないのではないだろうか。
またグーグルとアップルは、アップルの開発するWebブラウザ「Safari」のデフォルトエンジンとしてグーグルを採用しつづけるため、グーグルがアップルに契約金を支払っている、という報道も存在する。
今回の値下げのニュースももしかしたら、あえて「足並み」を揃えただけなのかもしれない。ライバルを追随すると見せかけて、実は裏では蜜を吸いあう仲間なのだろうか。
参照元:Appleに続き、Googleもアプリストアの手数料を半額に デベロッパーはどう動く?【ITmedia NEWS】
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