スマホ利用アプリランキング、トップ5にも入れず下位に沈んだあのジャンル

あなたはスマートフォンにどのようなアプリをインストールしているだろうか?今回、コロナ禍で変化するアプリ事情を裏付ける興味深い調査結果が発表された。マイボイスコム株式会社が、7回目となる「スマートフォンでのコンテンツ・アプリの利用」に関するインターネット調査を2021年3月1日~5日に実施し、10,028件の回答を集めた。直近1年間にスマートフォンで利用したアプリのジャンル(複数回答)は、1位「ニュース」や2位「天気」、3位「地図」がそれぞれスマートフォン利用者の5~6割の利用率。さらに4位以降には「ポイント、クーポン」「スマホ決済、電子マネーなど」「チャット、トーク」「交通」がそれぞれ4割強で続く結果となった。

気鋭のサービスが前回調査からジャンプアップ

「ニュース」アプリの利用者が最も多い(マイボイスコム調べ)

 2019年調査と比べると「ポイント、クーポン」「スマホ決済、電子マネーなど」といったここ数年で一気に世の中に普及したサービスが躍進している。自粛期間に時間があったことや、収入減により節約志向が高まったことからコロナ禍にポイ活(ポイントを貯める活動)を始めた人も少なくないようだ。また、感染予防で他人との接触を極力控える流れから、今までスマホ決済や電子マネーに馴染みがなかった人も利用意識が高まったことも理由のひとつと言えそうだ。
 そして意外なポイントと言えそうなのが「SNS関連」だろう。前回調査よりも利用の割合は増えているものの微増にとどまり、順位も9位とあまり振るわなかった。

(Image:Sattalat Phukkum / Shutterstock.com)

Twitterは日本国内でも多くのユーザーを抱えている

 SNSアプリといえば、「Facebook」や「Twitter」をはじめとした長年愛されているSNSに加えて、近年は「Instagram」や「TikTok」といった新たなサービスも注目を集めていることはよく知られている。最近では音声SNS「Clubhouse」のブームが記憶に新しい。2021年1月頃から日本国内でも話題となり、一時的に大きな注目を集めた。音声チャット自体はさほど目新しいサービスというわけでもなかったが、自由につながれることや意識の高いユーザーが集まったことで一気にブームとなったのだろう。

 にもかかわらずトップ5に入れなかったのは「SNS離れ」や「SNS疲れ」といった理由があるのかもしれない。Clubhouseが流行して以降、TwitterやFacebookも次々と音声チャットサービスに進出しており、少々SNSサービスの住み分けがあいまいになってきたイメージもある。
 「なんかどれも同じようなサービス」と思われてしまうことになれば、現在よりもサービスのイメージが悪化し新規ユーザーの流入が難しくなってくるだろう。今後さらなるSNS離れを食い止めるためには、お互いのサービスの住み分けも重要な部分になってくるのかもしれない。

参照元:スマートフォンでのコンテンツ・アプリの利用に関するアンケート調査(第7回)【マイボイスコム

※サムネイル画像(Image:Ellica / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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