インストールされているいくつものアプリのうち、どれが一番スマホを“消費”しているのか考えたことはあるだろうか?クラウドストレージサービスを提供するpCloudが世界的に人気のあるアプリ100個を調査し、どのアプリが最も消費が激しいのかのランキングを公開した。ここでいう消費とは「メモリやバッテリーの消費」を指しているが、「最近やたらとバッテリーの減りが激しいな…」と感じているなら、原因はあのアプリかもしれない!?
ソーシャルメディアやマッチングアプリは要注意!
ランキングの作成にあたり、指標して用いたのは
・カメラや位置情報サービスなどの標準アプリを、バックグラウンドで使用しているかどうか
・バッテリー消費の割合
・ダークモードに対応しているかどうか
の3点。バックグラウンドで通信を行うアプリの場合、アプリを操作していなくてもバッテリーやデータ通信料を消費することや、ダークモードに設定すれば、有機ELディスプレイの場合バッテリーの節約につながるために指標としているのだろう。
その結果、1位はフィットネストラッキング・Fitbit、2位は米大手キャリア・Verizonのアプリで、日本のユーザーは少数かもしれない。だが、3位のUberをはじめ、4位・Skype、5位・Facebook、8位・Instagram、13位・Zoom、14位・YouTube、16位・Amazonと続き、日本でもユーザーの多いアプリがランクイン。全体的にソーシャルメディアアプリやマッチングアプリは、消費が激しい傾向にあるようだ。
続いて、メモリやバッテリー消費量の大きい上位50アプリについて、ダークモードへの対応・非対応、写真/メディア/ファイル、Wi-Fi情報、連絡先情報、ID、ストレージ、通話情報、アプリ履歴、位置情報、写真のステータスとID、マイク、カメラ、カレンダー、SMS、モバイルデータ設定などをそのアプリが利用しているかを一覧表示している。これを見ると、当然といえば当然だが、多くの機能を利用すればするほど、スマホを消費する傾向にあるようだ。
さらにpCloudは、アプリの容量ランキングも発表している。1位はユナイテッド航空のアプリで、437.8MBを使用している。2位、3位は配車アプリのLyftとUberが名を連ね、ここでもFacebookが5位に、YouTubeは9位にランクイン。この2つはいろいろな側面からスマホを消耗しているようだ。また、テレワークの普及に伴い急速にユーザーが増加したビデオ通話アプリもメモリを圧迫している様子。とくにMicrosoft Teamsは232.2MBのメモリを使用しており、Zoomの82.1MB、Skypeの111.2MBに比べるとひときわ目立つ。できればZoomなどに置き換えるか、せめて一つに絞りたいところだ。
一方、フラーが発表した「モバイルマーケット白書2020」によると、2020年に日本人が所持していたアプリの平均数は103.4個。しかし、アプリの平均利用数は38.5個で、実際に利用しているのは全体の40%程度であることもわかっている。インストールされているアプリを定期的に見直して、使わないものは削除するという方法が、スマホの“消費”を抑える近道かもしれない。
参考元:スマホを最も「消費」するアプリランキング!【iPhone Mania】
※サムネイル画像(Image:easy camera / Shutterstock.com)