「CREW(クルー)」とは“人を乗せたいドライバー”と、“車に乗りたい人”をマッチングするアプリ。現状では利用できる地域や時間帯がかなり限定されているが、今後普及するかもしれない新しい移動手段として注目されているのだ。
利用料はガソリン代などの実費と任意の謝礼
(Image:Shutterstock.com)
実は2015年10月からスタートしているライドシェアアプリ「CREW」。「相乗りアプリ」などとも呼ばれているが、いったいどんなサービスなのだろう?
たとえば、東京・六本木で飲んでいて終電逃したときに、「CREW」で付近にいるドライバー(車)を探して乗せてもらい、目的地に到着したら乗った側と乗せた側がお互いに評価をし合う。もちろん、このとき車に乗った人はガソリン代や高速代の実費と、手数料20円/分をクレカ決済(Visa/MasterCard/AMEX)でドライバーに支払うことになる。そして、これとは別にドライバーに対して任意で謝礼(チップ)を支払うことができるのがポイント。これは、あくまでも謝礼なので金額に決まりがなく、乗った人が自由に設定できるのだ。ちなみに、ドライバーは運営会社のAzit(アジット)が面接して公認した人だけで、損保ジャパン日本興亜のドライブシェアリングサービス専用保険に加入しているので安全制は高い。
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「CREW」を利用するには乗る方も会員登録をする必要がある。アプリを起動したら目的地を設定して最寄りのドライバーを探そう
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ドライバーの名前や車の写真、ナンバーなどが表示されるので、確認して到着した車に乗り込む。あくまでも個人の車なので、高級外車が来ることもあるそうだ
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ガソリン代や高速代などの実費のほか、ドライバーには多少なりとも謝礼を支払うことになる
違法な白タクと「CREW」は何が違うの?
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こんな便利な「CREW」だが、現状のサービスは東京都内の一部と鹿児島県与論島だけで、都内は夜8時~深夜3時までしか利用できない。その理由は「違法な白タクではないのか?」という点にある。
確かに「CREW」のドライバーは二種免許がない人もいるし車も緑ナンバーではなく白ナンバーだ。つまり登録や許認可を受けたタクシー業ではないのである。
ポイントになるのはやはり「運賃」をもらうかどうかだろう。「CREW」ではあくまでも「謝礼」としているのが重要なポイント。確かに日本の法律では、ガソリン代や高速道路代を支払うのは無償運送にあたり、登録や許認可などは不要である。とはいえ、あまり派手にやるとタクシー業界が黙っていない。そこで、運送手段のない過疎地域や深夜の時間帯のみ運営するスタイルになっていると思われるのだ。もし、東京・六本木付近で深夜に移動したいときは、是非この先進的なサービス「CREW」を利用してみてほしい。
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