普段からスマホ決済サービス「PayPay」をメインで利用している人なら、タクシー配車アプリでもPayPayで支払いたいだろう。しかし、タクシー配車アプリでPayPay払いができるのは「DiDi(ディディ)」だけだ。そこで今回は、実際に筆者が「DiDi」を利用して旅行先で使いまくってみたので、DiDiの会員登録やPayPayでの支払い登録方法、そして実際にタクシーを配車して乗車する方法などを写真付きで解説しよう。
DiDiってどんなタクシー配車アプリなの?
日本でも大都市では、タクシー配車アプリを使うのが当たり前になってきたが、今回紹介するのは「DiDi(ディディ)」である。
DiDiは中国の滴滴出行(DiDi)とソフトバンクの合弁会社で、スマホで簡単にタクシーが配車できるスマホアプリ。以前はPayPayアプリ内にミニアプリとして表示されていたが、現在は、別途DiDiアプリをインストールすることで利用できる。
DiDiがおすすめなのは、何といっても現金やクレカのほかに「PayPay」での支払いができること。また、送迎料金がかなり安く無料の地域もあることだ。現在、DiDiは東京、大阪、名古屋といった大都市だけでなく、地方都市でも展開しているので、旅行や出張などで使えそうだ。
さらに、2021年9月からのキャンペーンでは、初めて利用した人に「初乗り料金10回無料クーポン」がプレゼントされるとともに、「友達紹介キャンペーン」を利用すると3,000円分のクーポンがもらえる。使い方によっては、ほとんど無料で移動できるだろう。
そこで今回は、またまた仙台旅行に行った筆者が現地でDiDiを利用してみたので、本当にDiDiが便利でお得なのか、その詳細をじっくり解説したいと思う。
■DiDiの対応エリア
北海道/宮城/東京/埼玉/千葉/神奈川/静岡/愛知/大阪/京都/兵庫/広島/福岡/沖縄
まずは事前にDiDiアプリの会員登録をしておこう
DiDiアプリを使うには、旅行に出掛ける前に会員登録を済ませておきたい。DiDiアプリをスマホにインストールしてアプリを起動したら、最初に位置情報(GPS)のアクセスと電話の発信と管理に「許可」を出す。
続いてアプリに携帯電話番号を入力すると、SMSで数字6桁の認証コードが送られて来るので、それを入力。次に英字・数字・記号のうち2種類を使ったパスワードを入力して「確認」を押そう。
最後に自分の名前とメルアドを入力する。この名前は乗車時の確認で使われるし、メルアド宛に領収書が届くようになっているので、正しく入力しておきたい。これだけでアプリの会員登録は終了だ。
DiDiでPayPay支払いやクーポンを設定する
DiDiの会員登録が終わったら、次に支払い方法を設定しておこう。DiDiでは現金、クレカ、PayPayが利用可能だが、当然ここではPayPayの登録方法を紹介する。
まず、DiDiアプリのホーム画面左上のメニューから「お支払い方法」を選択し、「PayPayを連携」を選択する。連携はPayPayのアカウントか、Yahoo!JAPANやソフトバンクのアカウントでログインできる。筆者はYahoo!JAPAN IDでログインすることにした。
次に、PayPayの認証コードを入力して「認証する」をタップし、「上記に同意して連携する」を押せばDiDiアプリ上でPayPayが連携され、タクシー乗車時に自動的にPayPayでの支払いが実行されるようになる。
最後に初回利用特典クーポンを有効にしておこう。ホーム画面のメニューから「クーポン」を選択して、利用する地域のクーポンコードを入力して「確認」を押せばOKだ。
筆者は、仙台旅行で利用しようと思っているので宮城のクーポンコード「21MYG」を入力した。これで初乗り料金680円が10回まで無料になる!
実際にDiDiを使って仙台市内でタクシーを配車してみた!
まず、DiDiアプリのホーム画面で「どこへ行きますか?」をタップして目的地を検索する。すると、すぐに現在地と目的地、タクシーがあと何分で来るか表示される。ここで「一般タクシーを呼ぶ」を押せば、すぐに配車できる。
しかし、配車を決定する前にDiDiアプリの現在地には注意したい。筆者はホテルの部屋で配車しようとしたら、ホテルの裏側が現在地になっていたので、ホテルの入口前の道路上にマーカーを移動してから配車することにした。
今回利用したホテルは仙台駅の近くで、周囲にタクシーがたくさんいたこともあり、数十秒ほどで配車された。しかし、市内から離れた仙台城跡付近で利用したときは周囲にタクシーがまったくおらず、このときは配車完了まで2分ほどかかった。
また、DiDiアプリ上では配車された車種やナンバーなどが確認できるほか、コメントをチャットで送ることもできる。大きい通りなら道路のどちら側にいるとか、目立つお店の前にいるなどと書きむとトラブルが避けられるだろう。
もちろん、タクシーの動きはDiDiアプリ上でリアルタイムで確認できるし、車種やナンバーを確認すれば配車したタクシーがどれかはすぐに分かるはずだ。ちなみに、DiDiで呼んだタクシーの表示は「送迎」になっている。
配車したタクシーが到着したらら、「DiDiで頼んだ〇〇です」と言って乗車すればいい。ドライバーは車内でアプリと同じ画面が見られるので、目的地や道案内は一切不要。黙って座っていれば目的地に到着する。
目的地に到着するとドライバーさんに運賃の確認を求められるが、DiDiならPayPayで自動的に決済されるので、料金を確認したらそのまま何もせずにタクシーを降りで大丈夫だ。
DiDiを観光地で使って本当に良かったと実感!
今回筆者は、仙台市内の移動で6回ほどDiDiでタクシーを配車したが、仙台での配車料は無料であった。しかも、ほとんどが1キロちょっとの距離だったで、6回のうち4回は初乗り運賃(680円)で済んだのだ。
もちろん、この4回のタクシー代は初乗り無料クーポンが自動的に適用されるので、本当に0円で利用することができた。ほか2回の料金は760円だったが、無料クーポンの差額80円は登録してあるPayPayで自動清算される、そのため、タクシーを降りる際も実にスムーズだった。
仙台市内の地下鉄は初乗り210円、市内観光バス「るーぶる」は260円だ。今回筆者は奥さんと2人で移動したので、もし、地下鉄に6回乗っていれば2,520円かかっていた計算になる。つまり、DiDiの初回クーポンをフル活用することで、浮いたお金で美味しい牛たんを堪能できたというわけだ。
なお、旅行先でバスや電車を利用するときのルート調べはいつも筆者の仕事だ。そのため目的地に移動するだけでドッと疲れていたが、今回は、現在地からスマートに配車して楽に移動できるDiDiを利用したことで、そんな苦労からも解放されたのだ。もちろん、タクシー代が有料であったとしても、今後もDiDiを利用したいと思っている。
DiDiに何かデメリットはないの?
いかがだろうか? 今回筆者はDiDiを活用することで、スムーズかつ格安に仙台市内を移動できたが、DiDiに何かデメリットはないのだろうか?
まず、DiDiのデメリットといえば事前にルートを決めた確定運賃にはならないこと。目的地に到着しないと料金がいくらになるかは分からないのだ。もし、事前に料金を確定させたいときは「S.RIDE」のほうがいいかもしれない。
次に、事前予約は他のアプリが1週間ほど前からできるのに対し、DiDiでは2日前までと短めであること。今回は事前予約はしなかったが、早朝などタクシーが捕まりにくいときは早めに事前予約したほうが便利だろう。
最後に、仙台市内でタクシーを呼んだとき、1度だけアプリの現在地がかなりズレていたため、配車したタクシーのドライバーと電話しながら探すことになり、ちょっと苦労した。やはり、配車する前には必ずアプリの現在地が間違っていないか確認するようにしたいものだ。
ちなみに、配車が完了して1分以上経ってからキャンセルしたりすると、DiDiではキャンセル料が発生するそうなので、十分注意したい。
●DiDi(公式)は→こちら
●DiDi(Android)は→こちら
●DiDi(iPhone)は→こちら
※サムネイル画像(Image:DANIEL CONSTANTE / Shutterstock.com)