20代30代の91%が「仕事より生活が大切」と回答、若年層をどうマネジメントしたらいいのか?

「仕事と私、どっちが大事?」とは恋人同士の話だが、「仕事と生活、どっちが大事?」と言いたくなるのが、会社のマネジメント層と若者の世代間ギャップと言われて久しい。さすがにモーレツ社員というほどではないが、マネジメント層は、プライベートの約束を断って仕事をすべきと言われた経験のある方も多いだろう。そして、その考え方が自分に定着し、次は自分が言う番になったところ、働き方改革やワークライフバランスという言葉によって、それを言う機会を失った。

これは20代30代という若い世代が悪い訳ではないし、もはやその考え方を大きく変えることはできないだろう。では、このような時代に相応しいマネジメントとは何なのか?

マネジメント層は、若者の考えを前提に、うまくマネジメントしたいと思っている

世代間ギャップに加えてリモートワークによってマネジメントしにくい時代

スリーエム株式会社によるアンケート調査によれば、91%の人が「仕事より生活が大切」と答えている。それだけ大切にしたい生活がある、という意味では幸せなことだが、マネジメント層の中には、「仕事をおろそかにしている」と思ってしまう人もいるだろう。

そのギャップから、マネジメントに不具合が生じ、結果として若者のモチベーションダウンや退職ということにつながっていることがある。そこでマネジメント層は悩んでしまっているし、対応策を見いだせないでいる。

同調査の考察によると、マネジメント層が抱えている悩みとして「強く指摘すると辞めてしまう」「よい条件を求めて転職もすぐにする」「昔は当たり前だったことが、今ではハラスメントになる」「リモートワークでサボってしまう」といったもので多くの人が頭を悩ませているのだという。

なかでも、「リモートワークでサボってしまう」というのは、目の前に本人がいないために顔の表情や日々の様子からとくに発見しにくく、「就業時間中はせめて仕事に集中してもらわないと、統率が取れなくなってしまう」ということになってしまう。

リモートワークは今や多くの企業が取り入れており、それがマネジメントをより複雑で難しいものにしているのは誰しもが感じているところ。「生活を犠牲にしてまで仕事に邁進しろ」とまでは言えないまでも、「就業時間中には仕事をするという基本的なルールを守ってもらえない」状態にまでなってしまえば、危機的状況と言えるだろう。

リモートワーク時代を受け入れ、マネジメントを成功させるためには?

サボるとまでは言わないまでも、在宅だと、ついついプライベートと混在しがち

反対賛成どちらの意見もあるリモートワークだが、働く人にとって素晴らしい働き方であり、通勤時間がなくなる、という大きなメリットがある。この両立を図ることがベストな答えなのだろう。そこで、マネジメント層に聞いた、「リモートワークでサボらない/サボらせないコツ」がこちら。

「給与以外の承認欲求を満たすよう上司が行動する(30代マネジメント)」
「細かく褒めて、モチベーションを枯渇させない(40代経営者)」
「お客様から褒められたことをこまめに伝える(40代経営者)」
「業務期間中のヒアリングを定期的に行う(20代マネジメント)」
「会社名を出してのSNSを禁止しない(30代経営者)」

同調査の考察では「今の20代は思春期の頃からSNSがあり、人と比べられ、比較されて吟味されることが当たり前になっているので、認められ、受け入れられたい欲求が他の世代より強いのではないのではないでしょうか」とある。これはリモートワークでもリアルの接触でも同じことなのだろう。

これまで、飲みにケーションなどの場でそれとなく伝えてきたことを、意識して若者に伝える。それが、現代におけるマネジメントを成功させるヒントなのだ。今さら褒めキャラになれないというマネジメント層の方々も、ぜひ心にとどめておいてほしい。

出典元:スリーエム(KIWABI)は→こちら

オトナライフ編集部
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