Windows 10のhostsファイルはどの場所にあるのだろうか。この記事では、hostsファイルとはどのようなもので、Windows 10にある場所、Windows 10で編集するにはどうしたらいいのか、注意点はあるのか、詳しく解説する。
「hostsファイル」とは
Windowsに限らずMacでもLinuxでも、PCには必ずhostsファイルがある。hostsファイルとは、IPアドレスやドメイン名の一覧が記載されているファイルのことである。TCP/IPを利用してネットワークに接続するためのホスト名のデータベースがhostsファイルである。
現在はIPアドレスとドメイン名の変換はDNSで行うが、DNSが登場するまではhostsファイルで管理していた。現在はローカル環境からネットワークに接続するための必要最低限の情報のみが記述されている。
PCの一般ユーザーがhostsファイルを編集することはないが、サーバーを管理するときにはhostsファイルの書き換えや、テストのための仮の編集を行うことがある。サーバーを管理する立場にあるのであれば、必要に応じてhostsファイルの場所や編集方法、書き方を覚えておこう。
【Windows 10】「hostsファイル」の場所は?
hostsファイルを編集するためには、hostsファイルが保存されている場所を理解しておくことが必要だ。hostsファイルの場所はどこにあるのだろうか。Windows 10でのhostsファイルの場所は次の場所にある。
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
Windows 10のエクスプローラーを開き、PCからCドライブを順番にたどっていくとhostsファイルまでたどり着く。
【Windows 10】「hostsファイル」の編集方法と書き方
Windows 10でhostsファイルを編集する書き方はどうしたらいいのだろうか。hostsファイルの編集方法と書き方の手順について見ていこう。
・編集に必要な手順は?
hostsファイルはエディタで編集できる。hostsファイルを編集するためのエディタは何を使ってもいい。今回はWindows 10に標準搭載されているメモ帳で編集する手順を見ていこう。
hostsファイルを編集するときには、エディタを管理者として実行しなければいけない。メモ帳を管理者として実行する手順は次のとおりだ。
するとユーザーアカウント制御の画面が表示されるので「はい」をクリックする。するとメモ帳が起動する。メモ帳が起動したら、「ファイル」の「開く」からhostsファイルのある場所までたどってhostsファイルを開くと編集できる。
もしもhostsファイルのある場所まで行ってもファイルがない場合には、ファイルの種類を「テキスト文書」から「すべてのファイル」にしてみよう。するとhostsファイルが見つかる。
・記述形式は「IPアドレス(スペース or タブ) ホスト名」
hostsファイルの書き方について解説する。hostsファイルを記述する方法は「IPアドレス(スペース or タブ) ホスト名」の書き方で書く。例えば000.000.0.0のIPアドレスでtest.netにアクセスしたい場合には次のように記述する。
例:000.000.0.0 test.net
【Windows 10】「hostsファイル」を設定/編集する上での注意点
Windows 10でhostsファイルを編集して設定する場合には注意点がある。hostsファイルを編集して設定した場合の注意点とは、hostsファイルのIPアドレスの方がDNSよりも先に参照されるという点である。
テストのつもりでhostsファイルを編集して設定したあとで、正しいIPアドレスに修正するのを忘れると、サイトにアクセスできなくなる可能性がある。
hostsファイルを編集したあとでサイトにアクセスできない場合には、hostsファイルを確認してみたほうがいいだろう。
※サムネイル画像(Image:omihay / Shutterstock.com)