家や外に関わらずどこでもインターネットに接続できる、便利な高速モバイルWi-Fiサービス「ポケット型Wi-Fi」。しかし、さまざまな企業が多種多様なサービスを提供し、契約プランも複雑なので、利用者は混乱する一方だ。
今回はこのポケット型Wi-Fiについて、通信サービスごとの基本的な特徴や損をしない選び方のポイントを紹介しよう。契約を検討している方はぜひ参考にしてほしい。
そもそもポケット型Wi-Fiとは?
株式会社Crepasは2月16日、モバイルWi-Fiサービスを比較した「ポケット型Wi-Fiの選び方2022年版」を自社運営Webメディア「プロバイダー・ワン」において発表した。記事によると50社以上比較したということなので、いかに多くのサービスがあるかということがよくわかる。
ポケット型Wi-Fiを提供している企業は50社以上あり、今回の発表では以下の6種類に分類されている。
1.携帯電話キャリアのデータ通信:各携帯会社の5G、4G LTE回線を使用し高速データ通信と安定性が特徴。料金は割高。
2.WiMAX(WiMAX+5G):UQコミュニケーションズが提供する回線。多くのプロバイダーが参入。auの4G LTE、5Gも使え、比較的安定した接続。
3.クラウドSIM対応Wi-Fi:携帯電話キャリアをクラウドSIMが回線を自動選択して接続。低価格だが、通信速度は遅く、月末は不安定。
4.ワイモバイル:ソフトバンクが提供し、高速データ通信が可能。料金は割高。
5.楽天モバイル:楽天モバイルが提供。データ使用量は無制限で割安だが、通信速度は遅く、楽天モバイルエリアでしか使えない。
6.短期のレンタルWi-Fi:これらを短期間でレンタル利用できるサービス。
長期で契約する場合は上の5つから選択することになるが、接続サービスの選び方は「月額料金」「通信制限があるか」「通信速度・接続の安定性」「契約期間の縛りがあるか」という4つのポイントがある、と同社は分析。自分がインターネットで何をして、月にどれくらいデータ通信を使う予定なのかを考え、そこから重要視するポイントを絞るべきだと解説している。
例えば、動画やオンラインゲームなどの大容量データ通信をする場合は、通信制限が無いことや速度などを重視するべきだが、メールやSNS、ウェブサイト閲覧などのデータ量が少ない場合は月額料金を重視すると良い、といった具合だ。
おすすめは2022年2月に速度制限が撤廃された「WiMAX」
実はポケット型Wi-Fiには通信制限があるものが多い。スマホにもパケット使用量により料金プランがあるのと同じような感覚で、月に使用できるデータ量や、3日程度での最大データ使用量に制限があるのだ。大容量通信をするなら、速度と料金のバランスと通信制限の有無がネックになる。
そこで同社がおすすめしているのが、5種類のポケット型Wi-Fiのサービスのなかで一番バランスが良い「WiMAX」だった。WiMAXはKDDIグループのUQコミュニケーションズが提供するデータ通信サービスで、auの回線も使用し短時間に大量のデータを高速通信することに特化している。さらに2022年2月に速度制限が撤廃され、今までの「3日間15GB」の制限を無制限にした。今後新しく契約するなら断然WiMAXは最有力候補にすべきだろう。
WiMAXはUQWiMAX以外にもさまざまなプロバイダーがサービス提供をしている。そこでプロバイダー同士の競争が盛んになり、キャンペーンや特典の種類が多くあるので上手く乗っかるとかなり得をすることもある。さらにWiMAXだけでなく、月額料金の安い楽天モバイル、安定性ではNo.1の携帯電話キャリアなど、ポケット型Wi-Fiは目的と予算などによって求めるものが変わってくる。キャンペーンや条件などに惑わされず、契約期間内に払う総額を計算し、実質的な月額利用料をよく考えて選ぼう。ここをおろそかにすると、後々「え、結局こんなに払ってたの?」なんて失敗するおそれもあるので、痛い目をみないように慎重に選びたいところだ。
出典元:プロバイダー社員がポケットWiFiを徹底比較!!2022年2月おすすめランキング【プロバイダー・ワン】
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