MacはWindows PCと比べ値段が高く、家族で複数台購入するのは非常に難しいため、1台のMacを家族で共有する場合、どのようにユーザーの追加や切り替えを行うかご存じだろうか。この記事ではMacでユーザーの追加設定を行う方法と、他のユーザーに素早く切り替える方法を紹介する。
【Mac】素早くユーザーを切り替えて複数人で使う方法
Macは日本国内で大変人気があるため、新規購入を考えている人や、WindowsからMacに乗り換える人は多くいるはずです。しかし一家で1台Macを購入するのは夢の話である。
現在最も低額なMacBook Air M1の8GBメモリ・256GBストレージでも購入価格は134,800円(税込)する。最上モデルであるMacBook Pro 16インチの購入価格は478,800円(税込)とかなり高額で、今や高根の花といわれるほどだ。
年々高額になっているMacを1台購入し、家族で共有する方が現実的であると考える人がいるのもうなづけるのではないだろうか。Macは購入するとApple IDを使って初期設定を行うが、基本的にはApple IDの所有者が管理者となってMacを操作する。
同じMacを家族で共有するには、管理者とは別にユーザーアカウントを追加する必要がある。ユーザーアカウントの追加をしなくても、管理者のログインパスワードを使えばMacをロック解除して使用できる。
しかし、自分のユーザーアカウントではないため、自分だけの写真や動画を家族の誰かに見られたり、間違って削除されたりするリスクは避けられない。
さらに自分仕様にデスクトップ画面の壁紙やショートカットキーをカスタマイズすることもできないため大変不便である。しかし管理者以外のユーザーを追加できれば、同じMacを共有することに伴うこうした問題を回避できるのだ。
この記事では、Macでユーザーの追加設定を行う方法と、追加されたユーザーを素早く切り替える方法を紹介する。まず追加されたユーザーを素早く切り替える方法から説明する。方法は3つあるので順番に見ていこう。
【方法①】メニューバーにファストユーザスイッチを表示
追加されたユーザーを素早く切り替える最初の方法は、Macのデスクトップ画面上にあるメニューバーに「ファストユーザスイッチ」を追加することだ。
「ファストユーザスイッチ」とは、ユーザーのアイコンのことで、クリックするとアイコンのユーザーに素早く切り替えられる。設定方法を見てみよう。
【方法②】コントロールセンターにファストユーザスイッチを表示
追加されたユーザーを素早く切り替える2つ目の方法は、Macの「コントロールセンター」に「ファストユーザスイッチ」を追加することだ。Macの「コントロールセンター」とは、Macでよく使う機能に素早くアクセスするための機能のことだ。
設定方法を見てみよう。先ほど紹介した手順で「Appleロゴ」→「システム環境設定」と進もう。
【方法③】Touch IDでユーザーを切り替える方法
追加されたユーザーを素早く切り替える3つ目の方法は、Macのロック解除機能である「Touch ID」に追加したユーザーの指紋を登録し、「Touch ID」でユーザーを切り替えることだ。設定方法を見てみよう。
先ほど紹介した手順で「Appleロゴ」→「システム環境設定」と進もう。
あとは指示に従って指紋を登録しよう。
ここまで、追加されたユーザーを素早く切り替える3つの方法を紹介したが、ここからは家族の他のメンバーなど、管理者以外のユーザーを追加する方法を紹介する。ユーザーを追加したら、先ほどの3つの方法で素早く切り替えられるように設定してみよう。
【手順①】管理者のアカウントでログイン
デスクトップ画面が立ち上がったら、先ほど紹介した手順で「Appleロゴ」→「システム環境設定」と進もう。
【手順②】「システム環境設定」から「ユーザとグループ」を選択
【手順③】左下の鍵マークをタップ
【手順④】管理者ユーザーのパスワードを入力し「ロックを解除」をクリック
【手順⑤】鍵マークの上にある + ボタンをクリック
【手順⑥】アカウントの種類を選択
【手順⑦】ユーザー情報を入力
【手順⑧】追加したユーザーでログインできるか確認
これでユーザーが追加されたので、追加したユーザーでMacにログインできるかどうかを確認してみよう。現在管理者アカウントでログインしているので、ログアウトするか、Macを再起動してデスクトップ画面から退出しよう。