世界最大手のコンピューターソフトウェア企業・Microsoftは2月8日、AIを搭載した検索エンジン「Bing」とブラウザー「Edge」の展開を発表した。GoogleやYahoo!など、ジャイアント同士がしのぎを削る検索エンジン界隈に投入された「Bing」。AI搭載の新サービスはどのような価値をもたらすのだろうか。
正確な回答、新たなチャット機能……「Bing」の機能とは?
Microsoftが発表した「Bing」は、すでにプレビュー版が提供されている。検索エンジンは日々の生活や学習に欠かせない世界中の英知にアクセスできるドアであり、世代を問わず利用されている。Microsoftの「Bing」をはじめ、「Google」や「Yahoo!」などさまざまな検索エンジンが提供されているが、従来サービスへの特段の不満を目にする機会はほぼない。
そのような状況で、AIを搭載した「Bing」を発表した背景として、同社は『人々が発見の喜びを最大化し、創造の驚きを感じ、世界の知識をよりよく活用できるよう支援する』『検索エンジンとブラウザーを再発明し、世界がウェブから利益を得る方法を改善している』と向上心をたぎらせている旨を公式サイトで発信している。
その想いのもと生み出した「Bing」は、さらに優れた検索、より完全な回答、新しいチャット体験などを提供することを実現。AIによる機能効果を表立って実感することはなかなかないかもしれないが、検索ワードを入力する際の音声認識もAIによるものだろう。スピード感のある話し言葉であっても、ほぼ正確に認識し、筆者感覚ではストレスなくワード入力ができた。
まるでコンシェルジュ? ユーザーに寄り添う「チャット機能」
Microsoftが『ウェブの副操縦士』と銘打つ「Bing」は、ユーザーの複雑な検索シーンに応えていくようだ。とくに「チャット機能」は対話型チャットで検索できる新搭載サービスであり、複雑な検索時に有用である。○○を買いたい、○○に行きたいといったオーダーに対して、求める回答にたどり着くまで、「Bing」はアイデア提案や詳細情報の提供を繰り返し、回答を絞り込んでいくのが特徴だ。
その様は、まさにコンシェルジュ。いち検索エンジンにここまでユーザーに寄り添うサービスが搭載される事実に、AIによる検索シーンの発展を感じずにはいられない。
そのほかにも、検索にまつわる細かな部分に「Bing」の進化はちりばめられているとのこと。検索サービスを普段使いするユーザーであれば、ぜひ、なにげない検索を通じて体感してみることをオススメしたい。
引用元:【Microsoft】
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※サムネイル画像は(Image:「Microsoft」公式サイトより引用)