パソコン用のWebブラウザとしては圧倒的なシェアを誇るGoogle Chrome(クローム)ですが、過去に何度もバージョンアップされ、バグを修正したり新機能が追加されています。そのなかには非常に便利な機能なのに、あまり知られていないものも数多く存在します。そこで今回は、Google Chromeの便利な隠れ機能を厳選して7つ紹介しましょう。
Google Chromeの隠れ機能を使うと仕事の効率が上がる!
デスクトップパソコンのWebブラウザには何を使っていますか? 2023年2月14日、Microsoftの「Internet Explorer」が完全終了され、Edgeに移行されたばかりですが、圧倒的なシェアを誇るのはやはりGoogleの「Chrome(クローム)」です。
WebブラウザやOS、SNSなどの最新状況を発表している「StatCounter Global Stats」によると、世界のディスクトップでのWebブラウザシェアはGoogle Chromeが66.39%で独り勝ちの状態にあります(2023年1月現在)。
●StatCounter Global Statsは→こちら
そのようなGoogle Chromeは2008年に登場して以来、常にアップデートを繰り返し、アナタの知らない間にバグの修正や便利な新機能が続々と追加されているのです。
そこで今回は、Google Chromeであまり知られていない便利な隠れ機能を7つ紹介しましょう。
【目次】
【1】誤って閉じたタブは1クリックで復活できる
【2】「サイド検索」機能を使えば検索効率がアップする
【3】共有しているGoogleドキュメントの一部を伏字にしたい!
【4】ブックマークをアイコンだけの表示にしたい!
【5】「リーダーモード」を使ってWebサイトを文字と写真だけのシンプルな表示にする
【6】開きすぎたタブをグループでまとめて整理する!
【7】Google Chromeを動画&音楽のプレイヤーとして使う
まとめ
【1】誤って閉じたタブは1クリックで復活できる
Google Chromeで複数のタグを開いて作業していると、誰でもついうっかり必要なタブを閉じてしまった経験くらいはあるでしょう。
もちろん、Google Chromeの「履歴」にページの情報は残っているので、そこから復活させることができますが、いちいちメニューアイコンをクリックして、「履歴」の項目から「最近閉じたタブ」を選択するのは面倒ですよね。
そのようなときは、Google Chromeのタブが表示されているバーを右クリックしてみましょう。すると、メニューに「閉じたタブを開く」という項目が表示されるので、これを選択するだけで閉じてしまったページをすぐに復活できます。
閉じたタブを1クリックで復活させる手順
【2】「サイド検索」機能を使えば検索効率がアップする
Google Chromeでキーワード検索するときに、おすすめしたいのが「サイド検索」機能です。
実はこれ、Google Chromeにまだ実装にされていない機能なのですが、実験的機能リストを開いて「Side search」を有効にすると、サイドバーにキーワード検索結果が表示されるようになります。
サイド検索機能を使えば、検索結果がウインドウの右側に表示されるので、「クリックしたけど思うような情報が得られなかった……」と戻るボタンを押して検索結果画面を開き、また別のページを開くといった手間が省けるようになります。
大量にヒットした検索結果の中から目当てのページを探すのに非常に便利ですので、ぜひ試してみてください。
●サイト検索機能を表示するコマンド chrome://flags/#side-search
Google Chromeの「サイド検索」機能を有効にする手順
【3】共有しているGoogleドキュメントの一部を伏字にしたい!
Googleアカウントさえあれば、文章をオンライン上に保存・編集できる便利な「Googleドキュメント」。
Googleドキュメントなら、会社の同僚とネット上で文章を共有でき、リアルタイムでお互いに編集部分を確認できるのが便利です。
でも、なかには大勢で共有しているGoogleドキュメントの文章の重要部分を、見せたくない相手が含まれていることもありますよね。
そのようなときには、Google Chromeの拡張機能(アドオン)「DocSecrets」がおすすめです。
DocSecretsは、文章の一部を伏字にすることができるので、文章の重要な部分を隠すことができるのです。
もちろん、事前に設定したパスワードを入力すれば、伏字部分が閲覧できますので、複数人で共有するときも、重要部分を見せる相手にだけパスワードを教えるといった運用が可能になります。
●DocSecretsの入手は→こちら
「DocSecrets」でGoogleドキュメントの文章を伏字にする手順
【4】ブックマークをアイコンだけの表示にしたい!
毎日のようにアクセスするWebページはブックマークしておくと便利ですが、5~6個登録するとブックマークバーからは外れて見えなくなりますよね。
そのようなときは、Google Chromeのブックマークバーをアイコンのみの表示にしてしまいましょう。アイコンだけにすれば省スペース化できるため、より多くのブックマークを表示できるようになります。
また、オンライン会議で画面共有したときでも、これならブックマークに登録している内容が相手にバレる心配もありません。
Google Chromeのブックマークバーをアイコンだけにする手順
【5】「リーダーモード」を使ってWebサイトを文字と写真だけのシンプルな表示にする
Google ChromeにはWebサイトのページの邪魔な部分を排除して、文字と写真だけのシンプルな表示にする「リーダーモード」があります。
リーダーモードは、Google Chromeの標準機能ではありませんが、コマンドをアドレスバーに入力すれば使用することが可能となっています。
リーダーモードが有効になると、アドレスバーの右側に専用アイコンが追加されるので、これをクリックしてみましょう。邪魔な部分が排除され、文字と写真だけの表示に切り替わるはずです。
ただし、リーダーモードはどのWebページにも適用されるわけではありません。筆者が使ってみた限りではページが分割されている長いWebページでは適用できないようでした。
ちなみに、リーダーモードを使えばWebサイトをプリンタで印刷するときも、最小限の枚数でプリントアウトできるので、ぜひ使ってみてください。
●リーダーモードを表示するコマンド chrome://flags/#enable-reader-mode
「リーダーモード」を有効にする手順
【6】開きすぎたタブをグループでまとめて整理する!
Google Chromeであれこれ検索していると、関連する情報が多過ぎてタブがどんどん増えていきますよね。
これでは、今自分が何の記事をどのタブで閲覧していたか分からなくなってしまいます。そのようなときは「タブのグループ化」機能を使ってみましょう。
タブのグループ化機能を使うと、同じジャンルのタブを任意のタイトルとラベルにまとめることができるので、タブが整理され、あとでページを見返すときに効率よく情報を検索することができるのです。
Google Chromeのタブをグループ化する手順
【7】Google Chromeを動画&音楽のプレイヤーとして使う
パソコンで写真や動画を再生するときは、「GOM Player」や「VLCメディアプレイヤー」といったメディアプレイヤーアプリを使う人が多いでしょう。
でも、実はGoogle Chromeにはメディアプレイヤー機能も備わっており、Google Chromeのウインドウにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、すぐに動画や音楽を再生してくれるのです。
しかも、Google Chromeで再生できるファイル形式は意外に多く、MP4動画はもちろんAVI、MOV、MKV、WebMなどに対応しますし、音楽ファイルはMP3、WAV、Oggなどが再生可能です。
これなら、ファイルの内容を少し確認したいときなどは、わざわざメディアプレイヤーアプリを起動する必要はありませんね。
■Google Chromeで再生できるファイル形式
3gp/avi/mov/mp4/m4v/m4a/mp3/mkv/ogv/.ogm/ogg/oga/webm/wavです。
Google Chromeで動画や音楽を再生する手順
まとめ
いかがでしょうか? Google Chromeには多くの隠れ機能があることがお分かりいただけたと思います。
会社のパソコンで毎日のようにGoogle Chromeを使っている人も多いと思いますので、少しでも仕事の効率を上げたいなら、今回紹介したような隠れた便利機能を、ぜひ使ってみてください。
きっと、今よりもっとスピーディに仕事がこなせるようになるでしょう。
※サムネイル画像(Image:Evan Lorne / Shutterstock.com)