【図解】J:COMの解約手順と「撤去工事費用と違約金で損せず上手に解約する」方法

ケーブルテレビの中でもっとも知名度が高いサービスの1つが、「J:COM(ジェイコム)」。

J:COMは、ケーブルテレビ(CATV)・インターネット・格安スマホ・電話・電気など、多彩なサービスを提供する会社です(画像は「J:COM」公式サイトより引用)

テレビとインターネットの利用を考える際、J:COMは有力な候補のひとつ。しかし、インターネット回線の速度については一部ネット上から不満の声が聞かれているのも事実です。

近年はauひかりの設備を使った光回線サービスも提供しているため、速度は改善されつつあるものの、より早い回線への乗り換えも検討している方もいるのではないでしょうか。

また、J:COMは解約手順がやや面倒で、解約時の解約金や撤去工事費用が高めという注意点も。そこで今回は、J:COMを解約する際の手順や注意点を解説します。

J:COMの解約で損したくない!解約にかかるお金ってどれくらい?

まずはJ:COM解約を考えている方に向け、解約に掛かるお金がどのくらいなのかすぐに分かるチャート図を作成しました。解約にかかるお金は、大きく分けて「契約解除金」と「撤去費用」です。それぞれを図で確認してください。

契約解除費用と退去費用については、契約プランや住所形態によって異なります。チャートの質問に沿って回答していくと解約にかかる費用が分かります。たとえば契約解除金が3,850円で、撤去費用が10,780円ならばその合計が「解約にかかるお金」となります。プランや住居タイプにもよりますが、撤去工事費用と違約金の合計額は意外と高めであることが分かります

J:COMの解約は電話でできる?結論:電話での解約手続きが実質的に必須

J:COMのインターネット解約は、電話手続きとWeb手続きの2通り方法があります。しかし、携帯電話から電話解約しようとすると、最終的にWeb手続きに案内されてしまうので注意が必要です。

J:COMの解約方法:電話での手続きと必要な情報

J:COMの電話解約は、カスタマーサービス 0120-999-000(AM9:00~PM6:00 年中無休)に電話を掛けて行います。

しかし、筆者が携帯電話から試したところ、音声ガイダンスの後、解約手続きフォームがショートメールで送られてきました。2023年8月現在、固定電話以外での電話手続きは推奨されていないようです。

筆者が実際に携帯電話で解約手続きを行った手順は以下の通りです。

【1】J:COMのカスタマーサービス 0120-999-000へ電話を掛けます。【2】音声ガイダンスが流れます。「各種サービスのお手続きや確認」の問い合わせにあたる「2」をタップします。【3】コール音が鳴ったあと「お引越し・ご解約」の問い合わせにあたる「3」をタップします。【4】携帯電話を持っている人は「0」を、持っていない人は「1」をタップするよう言われます

【5】「0」をタップすると携帯電話の番号を入力するよう指示され、番号を入力すると、入力した電話番号が復唱され、「ご利用ありがとうございました」と音声ガイダンスは終了。ショートメッセージで上記のように解約に関連したリンクが送られてきました。なお、固定電話の場合、「1」をタップすると、オペレーターの順番待ちに繋がりますので、そこから解約手続きを行いましょう

J:COMの解約方法:Webでの手続きと電話がかかってくるまでの流れ

J:COMをWebで解約する手順をまとめると、以下の通りです。

①Webページより解約を申し込む
②希望日時に電話がきて、担当者と解約手続きを行う
③利用機器の返却や撤去工事をもって解約完了

ここでは「①Webページより解約を申し込む」方法を解説します。まず、J:COMの「ご解約・お引越しに関するお問い合わせ」にアクセスします。

【1】現在J:COMを利用しているエリアの①「郵便番号」を入力し、②「お客さま情報の入力へ」をクリックします

【2】お客さま情報の入力画面へ移ります。引っ越し・他社への切り替えかを選択し、「契約者の名前」「住所」「住居形態(戸建てか集合住宅か)」「登録電話番号」「日中連絡先電話番号」「メールアドレス」「連絡先の契約者との続柄」「生年月日」「連絡希望日時」「撤去工事希望日」をすべて入力し、「同意して確認画面へ」をクリックします

あとは「お申込み内容の確認」画面で入力が正しいか確認し、「お申し込み」をクリックすれば解約申込が完了です。指定した希望日時にJ:COMの担当者から電話が来るので、解約時の費用や機器の撤去など必要事項の案内を受けましょう。

J:COMでは更新月とその前月以外の契約期間に契約を解除すると、契約解除金がかかります。ここでは2022年7月1日以降、新しくJ:COMとの契約を考えている方に向け、プラン別の契約解除金の金額を一覧表にまとめました。

プラン 契約解除料金
スマートもっとお得プラン+
スマートもっとお得プラン
スマートもっとお得プランフレックス
スマートお得セレクト(TVとNET)
4,400円
スマートお得プランミニ+
スマートお得プランミニ
スマートお得セレクト(TVとPHONE)
1,100円
スマートお得NET 3,850円

※税込価格

なお2022年6月30日以前より契約している方が契約解除する場合、プランによって解除金は異なります。詳細はJ:COMのマイページよりご確認ください。

J:COMの解約時に注意すべきポイント:撤去工事費や「引越し」について

J:COMの解約時に注意すべきポイントについて詳しくご紹介します。

一戸建ての場合

内容 料金
部分解約(1台のみ解約、1回線のみ解約を含む) 4,950円
全解約(引き込み線撤去あり) 10,780円

電波障害地域の一戸建ての場合

内容 料金
部分解約・全解約
※引き込み線撤去の場合は10,780円がかかります。
4,950円

集合住宅の場合

内容 料金
部分解約(1台のみ解約、1回線のみ解約を含む) 4,950円
全解約(引き込み線撤去なし) 4,950円

集合住宅 直接配線方式の場合

内容 料金
全解約(引き込み線撤去あり) 10,780円

※税込価格

なお、契約者自身が撤去を行う場合は、機器配送手数料3,300円(税込)のみかかります。「全撤去するのか」「部分撤去するのか」事前に決めたうえで、解約手続きをするようにおすすめします。

【参考】引越しする際はJ:COMを解約するよりも、J:COMの「引越し割」がおすすめ

引越しする場合はJ:COMの解約ではなく、J:COMの「引越し割」を利用することをおすすめします。引越し割は、J:COMのサービスを新居でも継続することで、月額料金が12カ月間割引されるサービス。

「引っ越し割」は、J:COMのサービスを利用中の方が引っ越し先でもJCOMのサービスを継続する場合、月額料金が12カ月間割引になるサービス。引っ越し割の適用条件や割引額は、お住まいの地域やご契約内容によって異なりますので確認してください(画像は「J:COM」公式サイトより引用)

【参考】撤去工事費用が解約金と別にかかる場合がある

更新月の前月から翌月に契約を解除した場合、契約解除金はかかりません。しかし、別に解約撤去費がかかる場合があります。解約撤去費用はJ:COMの機器を設置した場所や住宅のタイプによって異なります。上記で紹介している表を参考にしてください。

J:COMの解約で損しないコツ:更新月に解約して解約金を抑える

J:COMでは「長期契約サービス」を設定し、継続して利用することで通常料金よりも安く利用できるサービスがあります。また、お得な割引が適用されるプランでは長期契約が条件となることが多いです。 例えば、スマートお得NETの場合は戸建ては2年間、集合住宅は1年間の継続利用が条件となります。 この更新月の前月から翌月までに解約することで、解約金が発生しません。

J:COMを損せず上手に解約するコツは?:違約金を負担してくれる回線に乗り換える

J:COMの契約解除金は、プランによっては高額になっています。そこで、契約解除金などを含む違約金や撤去費用を負担してくれる他社回線に乗り換えれば、自己負担が生じません。

インターネットの乗り換えで掛かる違約金を負担してくれるインターネットサービスとして、以下の光回線が挙げられます。

SoftBank光

SoftBank光は、ソフトバンク株式会社が運営している光回線サービスです。

SoftBank光は、NTTフレッツ光の回線を使用した光コラボタイプの光回線サービスです。最大通信速度はおおむね1Gbpsで、高速通信でインターネットを利用できます。ソフトバンクやY!mobileのスマートフォンやタブレットなどとセットで契約すると、月額料金が割引される「おうち割 光セット」の特典があります(画像は「SoftBank光」公式サイトより引用)

・SoftBank あんしん乗り換えキャンペーン
他社サービス解約時に発生する違約金・撤去費用・他社モバイルブロードバンド端末代金の残債を満額還元。ただし、他社モバイルブロードバンド端末代金の残債に対するキャッシュバック金額は42,000円を上限とする。

・その他キャンペーン
工事費実質無料キャンペーン
SoftBank光 開通前Wi-Fi機器無料レンタルキャンペーン

・料金プラン
戸建てプラン 5,720円(税込)~
マンションプラン 4,180円(税込)~

GMOとくとくBB×ドコモ光

GMOとくとくBB×ドコモ光は、NTTドコモが提供するインターネット接続サービス「ドコモ光」と、GMOインターネットグループのプロバイダー「GMOとくとくBB」のセットプランです。

ドコモ光は、NTTドコモが提供する光回線サービスです。最大10Gbpsの高速通信で、ドコモのスマホとセットで利用すると割引サービスがあります。GMOとくとくBB経由でドコモ光に乗り換えると、さまざまな特典が上乗せされてお得です(画像は「とくとくBB」公式サイトより引用)

・他社インターネットからの乗り換えで解約違約金15,000円還元キャンペーン
他社の解約金や撤去費用、工事の残債など15,000円まで還元。

・その他キャンペーン
とくとくBBホームページ限定特典最大65,000円キャッシュバックキャンペーン
10ギガプランでお申込みの場合はさらに20,000円キャッシュバック!キャンペーン
実質工事費無料キャンペーン

・料金プラン
戸建てプラン 5,720円(税込)
マンションプラン 4,400円(税込)

J:COMの解約後に気を付けたいこと

J:COMの解約後に気を付けたいことは、以下の通りです。

J:COMを解約する前に、今利用しているJ:COMのサービスと割引を確認しましょう

テレビでBSデジタルやCS放送を視聴していた場合は解約後に見られなくなる

J:COMでBSデジタルやCS放送などテレビを視聴していた場合、解約すると見られなくなる場合があります。テレビを視聴するためには、別のサービスに乗り換える必要があります。

J:COMのメールアドレスが使えなくなる

J:COMを解約すると、J:COMのメールアドレスが使えなくなります。メールアドレスを変更する場合は、連絡先や登録サイトなどに事前に伝える必要があります

auスマートバリューの適用外になってしまう可能性がある

J:COMの解約後に乗り換えるインターネットサービスによっては、auスマホのセット割である「auスマートバリュー」の適用外になる場合があります。auスマートバリューは、auスマホとJ:COMのネット回線をセットにすることで、毎月のスマホ代を最大1,100円(税込)まで割り引いてくれるサービスです。

まとめ

J:COMは契約解除金以外にも撤去工事費用がかかるため、解約に意外と費用がかかってしまいます。

なお、引っ越しの際は慌てて解約せずに、まずJ:COMの引越し割で割引額をチェック。次に乗り換えでかかる違約金を負担してくれるインターネットサービスと比較検討すると、お得なサービスを選ぶことが可能です。

※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com

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