2020年10月31日に完全無制限プランのサービスを終了した「どんなときもWiFi」。2021年7月27日から新サービス「どんなときもWiFi for レンタル」として、あらたに提供が開始されました。
●どんなときもWiFi for レンタルは→こちら
「どんなときもWiFi for レンタル」の前身、「どんなときもWiFi」は、かつて大反響を呼びました。
しかし、運営会社のグッド・ラックいわく「想定を遙かに上回るテラを超えるお客様もおり、結果上位5%のお客様で総容量の20%を占める状態となり、事業の採算上サービスの継続が困難」という状況に。総務省の行政指導を受け、サービス終了に至った経緯があります。
過去の困難を乗り越え、レンタルサービスとして復活した「どんなときもWiFi for レンタル」。結論から言えば、SIMカード不要で1日単位で利用可、返却は発送時に同梱されているレターパックプラスでポストから返却可能で使い勝手は抜群です。
一方、データ無制限の「5G CONNECT」と3か月単位での利用料金で比較すると、やや割高。また、データ通信量の制限が厳しい点にも要注意です。総じて便利ですが「割安」とはいえないでしょう。
どんなときもWiFi for レンタルとは? | ポケット型WiFiを短期間レンタルできる
かつてサービス終了したクラウドSIMの仕組みを持ったWiFiサービスが、レンタルで復活した「どんなときもWiFi for レンタル」。
「どんなときもWiFi for レンタル」の概要は以下の通りです。
エリア | au LTE回線提供エリア | |
利用料金 | 1日3GBプラン | 1日330円(1か月上限6,600円) 1か月(30泊31日)4,950円 |
大容量プラン (1日5GBプラン) |
1日440円(1か月上限8,800円) 1か月(30泊31日)6,600円 |
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往復送料 | 1,100円 | |
レンタル安心保証オプション | 1日44円(1か月上限440円) 1か月(30泊31日)440円 |
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端末レンタル料金 | 無料 | |
同時接続台数 | 最大5台まで | |
最大通信速度 | 下り150Mbps 上り50Mbps |
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支払方法 | クレジットカードのみ | |
運営会社 | 株式会社グッド・ラック |
クラウドSIMを利用しているので、レンタル端末一式の中にSIMカードは同梱されていないのが大きな特長です。回線はドコモのネットワークを利用しています。
どんなときもWiFi for レンタルの料金は?
どんなときもWiFi for レンタルでは、データ容量が1日3GBと1日5GB、2つのプランを用意しています。
なお、どんなときもWiFi for レンタルにはマンスリープランも用意されており、2週間以下ならデイリープラン、16日以上利用するならマンスリープランで契約した方が利用料金が安くなります。
デイリー | マンスリー | |
1日3GB | 330円 (1か月上限6,600円) |
4,950円 (32日以上経過後は1日160円) |
1日5GB | 440円 (1か月上限8,800円) |
6,600円 (32日以上経過後は1日213円) |
どんなときもWiFi for レンタルのメリットは?
どんなときもWiFi for レンタルのメリットは以下の通りです。
・レンタルポケットWi-Fiとして業界最安値級
・返却が簡単
レンタルポケットWi-Fiとして業界最安値級のサービス
どんなときもWiFi for レンタルは、レンタルポケットWi-Fiとして業界最安値級のサービス。他社のサービスと料金を比較してみました。
【1週間利用した場合の合計金額】
サービス名 | どんなときもWiFi | WiFiレンタルどっとこむ | WiFiレンタル屋さん |
データ通信量 | 1日5GB (合計35GB) |
1日5GB (合計35GB) |
50GB |
1週間の総合計金額 | 4,180円 (利用料金3,080円+送料1,100円) |
4,539円 (利用料金3,472円+発送料550円+返却料517円) |
4,530円 (利用料金3,430円+往復配送料1,100円) |
【1カ月利用した場合の合計金額】
サービス名 | どんなときもWiFi | クラウドWiFi | ゼウスWiFi |
データ通信量 | 1日3GB (合計90GB) |
100GB | 100GB |
1週間の総合計金額 | 6,050円 (利用料金4,950円+送料1,100円) |
7,018円 (利用料金3,718円+初期費用3,300円) |
8,008円 (利用料金4,708円+契約事務手数料3,300円) |
データ通信容量に多少の差はありますが、どんなときもWiFiの料金はお得なことがわかります。短期間でポケット型WiFiをレンタルする場合に、どんなときもWiFiはおすすめです。
レターパックプラスが同梱されているため返却が簡単
どんなときもWiFi for レンタルは端末時にレターパックが同梱されています。返却時はこのレターパックを利用できるので、簡単に返却することが可能。
どんなときもWiFi for レンタルを利用する際の注意点は以下の通りです。
・データ容量を超えると速度制限がかかる
・端末の紛失や故障などの場合は損害賠償費用が発生
・恒久的な利用はできない
データ容量を超えると速度制限がかかる
どんなときもWiFi for レンタルでは、1日に利用できるデータ量が決まっており、データ量の追加はできません。 データ量を使い切ってしまうと、翌日0時まで128kbpsの速度に制限されてしまいます。
端末の紛失や故障などの場合は損害賠償費用が発生する
どんなときもWiFi for レンタルの端末を、水濡れや破損などで故障させたり、紛失・盗難で端末を失くしたりした場合は、16,500円(税込)の機器損害金が請求されます。
なお、「レンタル安心保証」に加入していた場合、故障しても無償で交換できますが、紛失・盗難については通常16,500円発生する機器損害金を5,500円(税込)に減額できるに留まります。
恒久的な利用はできない
どんなときもWiFi for レンタルは短期利用向けのレンタルサービスです。以下の期間を越えると、未返却とみなされ回線の停止、機器損害金を請求されるおそれがあります。
・デイリータイプ:ご利用開始日~3カ月経過
・マンスリータイプ:ご利用開始日~6カ月経過
どんなときもWiFi for レンタルと他のレンタルWiFiとの比較は?
レンタルWiFiは「無制限での通信ができない」「中長期での利用に向かない」という特徴があります。
一方、光回線の場合は申し込みから開通までは平均で約1〜2か月、工事が混みあっている場合は3か月かかるケースも。
つまり、レンタルWiFiは光回線の工事が完了するまでの間の利用もおすすめ。そこで、「3か月の利用」を想定して、5G対応かつデータ無制限のWiMAXがレンタルできるサービス「5G CONNECT」と比較してみました。
【3カ月利用した場合の合計金額】
サービス名 | どんなときもWiFi | 5G CONNECT |
データ通信量 | 1日5GB | 無制限 |
3か月(90日)の総合計金額 | 20,267円 (利用料金マンスリー6,600円+213円×59日+送料1,100円) |
18,150円 (利用料金月額4,950円×3か月+初期費用3,300円) |
どんなときもWiFi for レンタルより5G CONNECTの方が2,000円程度安くなります。
どんなときもWiFi for レンタルの申し込み方法やキャンセル方法は?
どんなときもWiFi for レンタルはオンラインで申し込み、キャンセルを行います。
オンラインでの申し込み手順
どんなときもWiFi for レンタルは、Webフォームから申込むことが可能。
オンラインでの申し込み手順は以下の通りです。なお、スマートフォン(iPhone)を使って解説しますが、PCからのアクセスでも入力内容や手順は同様です。
まず、どんなときもWiFi for レンタルのお申込みフォームへアクセスします。
キャンセル料について
レンタル端末発送前のキャンセルは無料、発送済で未受け取りの時は送料のみの請求となりますが、受け取り後は送料と利用料金が請求されます。なお、どんなときもWiFi for レンタルは初期契約解除制度対象外のサービスです。
端末の初期不良でキャンセルしたい場合は、レンタル端末一式が届いて3日以内にサポートセンターまで電話またはメールで知らせる必要があります。
まとめ
ごく短期間だけポケットWiFiを利用したい場合を除き、基本的にはレンタルより購入したほうがお得です。 たとえば、検査入院で数日間だけ病院でインターネットを利用したい場合は、レンタルがおすうめ。 また、引っ越し先で光回線の工事が終わるまで1~2週間インターネットを利用したい場合も、ポケットWiFiのレンタルが便利です。
一方、利用期間が2か月以上におよび、かつ大容量通信をしたいといった場合にはやや力不足。5G CONNECTの方が容量、料金ともに満足できるでしょう。