ChatGPTをみんなはどう使ってる? アイデア提案、データ収集!?【SIGNATE調べ】

近年、多くのAIサービスが世界中で開発されており、ビジネスでもネタとしても利用率は高まっている。とくに注目を集めているのが「ChatGPT」というAIモデルだ。違和感の少ない文章生成だけでなく、アイデアの考案や文章の要約、プログラミングなどが可能で、企業を中心に爆発的に普及している。読者の中にもAIサービスに興味はあるものの、どう活用すべきかわからないという人も多いのではないだろうか。今回はChatGPTに関する調査を紹介するので、ぜひビジネス活用の参考にしてほしい。

ChatGPT関心層の利用率はおよそ6割

高頻度で活用している人は、AI運用のリテラシーが高いのだろう(「株式会社SIGNATE」調べ)

株式会社SIGNATEが、3月7日に実施した「ChatGPTのビジネスにおける活用法と限界」セミナーの参加者を対象に「ChatGPT利用実態」についてのアンケート調査を実施。まず、ChatGPTの利用頻度について聞くと、週5以上利用している人は約2割で、「週に1~2回」以上と回答した人は6割以上という結果に。ChatGPTのビジネスセミナーに参加するだけあって、その利用率や関心は高い。

ChatGPTを利用していない理由には「会社で禁止されているから」もあるようだ(「株式会社SIGNATE」調べ)

一方、ChatGPTを利用していない人も3割ほどいる。使ってみたいという気持ちはあるようだが、なぜ使用にまで踏み切れないのだろうか。ChatGPTを利用していない理由として、約2割の人が「会社で禁止されているから」と回答。世界中で注目されているとはいえ、外部のAIサービスを簡単に導入することは難しいのかもしれない。AIが出力したデータについて、最終的に人間が確認する必要があり、著作権や情報管理の面でリスクが大きいと判断している企業も少なくないようだ。

とくにアイデア提案やデータ分析での活用に期待

AIの汎用性が高まるほど、人間は専門性を高める必要があるのかもしれない(「株式会社SIGNATE」調べ)

そもそも、ChatGPTはどのような場面で利用されているのだろうか。その用途やシーンについても調査した。普段から利用されている用途としては、「アイデア提案」や「データ収集」、「プログラミング」などが多く挙がった。今後、利用したい用途の質問では上記に加え、「ドラフト作成」や「文章の翻訳」などの回答が目立っている。

単純作業や雑務だけでなく、人間の想像力が求められると思われる業務もChatGPTに任せている人も多いようだ。もちろん、確認や修正などは適宜人間が行うのだろうが、AIが出力した内容から人間の想像力が刺激されたり、アイデアの種になったりすることにも期待が寄せられているのかもしれない。

(「株式会社SIGNATE」調べ)

用途ではなく、ビジネスシーンや職種ではどのように使われているかというと、最も多かったのは「業務全般」という回答で、ついで「調査・企画」が続いている。状況を問わず、幅広く業務補助として利用している人が多いのだろう。今後、利用したいシーンのアンケートでは、半数の人が「データ分析」と回答。客観性や統計学が求められる業務は、人間にとっては負担が大きく、AIの方が得意分野であるので、社会人からしたら任せてしまいたい気持ちはわかる。

そのほか「マーケティング・PR」「研究開発」「人材育成」など、さまざまな分野でAIの力が期待されている…というよりは現時点では試してみたいという気持ちが強いのだろうか。

ChatGPTなどのAIサービスが本格的に一般企業でも利用されることで、業務負担の改善やビジネスの発展などさまざまなメリットがもたらされているようだ。しかし、ある程度のリテラシーが求められるため、AIをうまく活用できていない企業も多い。リスクはあるものの活用の幅が広いため、今後はAIに関する知見の修得がビジネス成功のカギとなるかもしれない。

出典元:【株式会社SIGNATE/PR TIMES

※サムネイル画像(Image:Emre Akkoyun / Shutterstock.com

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