Microsof Teams無料版はすでに廃止、月額500円の有料版のメリットとは?

2023年がはじまって4カ月余り、今年ほど「無料」のありがたみを実感する年はないかもしれない。自治体によってはPCR検査の無料化が3月末をもって終了し、筆者の身近なところでは、鶏卵の供給不足により無料トッピングの卵の提供が中止になるなど、財布に寒風を吹きつける出来事が続いている。さらに、世界的な無料サービスが終了したことをご存じだろうか。Microsoft社のコミュニケーションツール「Microsoft Teams 無料版(クラシック)」が4月12日をもって廃止された。人気ツールの無料版廃止なだけに、ビジネスシーンで使用していたユーザーは対応が必須である。

無料版廃止で、月額500円の有料版への移行がはじまる

ニュースを知らないユーザーもいたのでは(画像は「Microsoft」公式サイトより引用)

4月12日に廃止となった「Microsoft Teams 無料版(クラシック)」は、ビジネスシーンを幅広く網羅する機能性が支持されてきたコミュニケーションツールである。最長60分のグループ会議やファイルデータの共有機能は、リモートワークが普及する現代のワークスタイルに則したものであり、そうした会議やファイルなどのデータが暗号化されるセキュリティ面も支持される理由となっていた。企業やビジネスパーソンによっては、日々の仕事を下支えするツールになっていただけに、無料版廃止に驚いたユーザーは多いはずだ。

無料版廃止にともないMicrosoft社が案内しているのは、有料版の「Microsoft Teams Essentials」である。後継ツールとして月額500円という料金設定で展開され、無料版のデータを引き継ぐことができる。有料なだけにサービス内容は拡充され、グループミーティングの時間・人数制限が緩和され、クラウドストレージは5GBから10GBに増量となる。現時点では、年間サブスクリプションを購入すると、初回3カ月間は無料になるため、有料版にアップロードするメリットは十分にあると考えられる。

大企業向けにはハイグレードプラン「Microsoft Office 365 E1」も展開

企業ごとの規模やサービスレベルに対応している(画像は「Microsoft」公式サイトより引用)

すでに「Microsoft Teams」が企業運営に必要不可欠なツールになっていれば、有料版への引き継ぎ一択だろう。Microsoft社では、さらにサービスを拡充させた「Microsoft Office 365 E1」も提供している。同プランはユーザー数300名以上の企業向けとなり、Microsoft Officeアプリケーションをオンライン上で利用可能。セキュリティ性能も高度化し、ユーザーあたり月額1,250円(税抜)と桁がひとつ増える。そこは世界のMicrosoft社だろう。企業の数だけ事情が異なるだけに、ひとつの有料版ではなく複数のプランでカバーしているのだろう。

無料版廃止から日が経つにつれて、ユーザーからの使用感やMicrosoft社による追加サービス展開といったトピックも、ネット上にあがってくるかもしれない。世界的ツールの新たな局面に今後も注目していきたい。

引用元:【Microsoft Teams 無料版 (クラシック) は廃止となります
引用元:【Microsoft Teams とMicrosoft Teams 無料版 (クラシック)の違い

オトナライフ編集部
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