米・OpenAI社が開発したチャットサービス「ChatGPT」。登場以来、会話形式での質問回答にとどまらず、複雑な文章の生成からプログラミングまで、その処理能力の高さで人々を驚かせ続けている。そのようなChatGPTによって「自分の仕事がなくなるのでは」と不安を覚えているのがデジタル人材だ。今回はデジタル分野で活躍する人々に、ChatGPTをどのようにとらえているのかを聞いたアンケートを紹介する。
ChatGPTについてデジタル人材に聞いた
株式会社overflowが運営する「Offersデジタル人材総研」では、2023年3月下旬に、ChatGPTを利用したことがあるデジタル人材305人に対してアンケートを実施。ChatGPTのテスト版がリリースされた22年11月から、ユーザーが100万人を突破した23年1月のタイミングでChatGPTの利用をはじめたデジタル人材が43.0%だったことが判明した。
中でも、「業務上の調べ物」に対して利用したという人が最も多く62.3%で、ほかには「業務上のメッセージ作成」や「プログラム作成」「ドキュメント作成」などの回答が見られた。
ChatGPTについてポジティブなイメージを抱いている人は90%以上にのぼり、中には「効率化・自動化が進む」と期待を寄せる声も。ChatGPTの登場により、働き方にどのような影響があったかという質問には「業務で新しいアプローチができた」と回答した人が4割で、自身の技術と対話型AIをかけ合わせることで、さらなるイノベーションを生もうと画策している人が多いようだ。
ChatGPTの発展が、デジタル人材の働き方に影響を及ぼす?
一方で、「ChatGPTの発展でデジタル人材の働き方はAIに代替されると思いますか?」という質問には半数以上が「影響がある」と回答。「ChatGPTの答えの検証が難しいため、エビデンスを求められるような場合は、逆に工数が増える可能性がある」と、調査フェーズにおける利用に慎重な姿勢を示す人や、「簡易なタスクがAIに代替されることで、ジュニアクラスが職につけない可能性がある」と、デジタル人材育成の根本にかかわりかねない問題を指摘する声も。
ゴールドマン・サックスの最新レポートでは、ChatGPTのような生成型AIによって、約3億人分の仕事が自動化されると推定。これは全世界の仕事の18%にあたるという。デジタル人材以外にも大きく影響を及ぼしそうなChatGPT。自分のスキルと組み合わせて上手に使っていきたい。
出典元:【株式会社overflow /PR TIMES】
引用元:【ゴールドマン・サックス(英文PDF)】
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