Googleは4月24日、2段階認証アプリ「Google Authenticator」をアップデート。認証コードが端末ではなく「Googleアカウント」に保存されるようになり、複数のデバイス間で受け取れる待望の「クラウド同期」が実現した。今回はアイコンも一新された「Google認証システム」についてお伝えしよう。
「Google認証システム」がアカウント同期に対応
米Googleは4月24日(現地時間)、2段階認証アプリ「Google Authenticator(Google認証システム)」をアップデートし、認証コードを端末ではなく、Googleアカウントに保存するようにした、と発表した。「アカウント同期」に対応したことにより複数のデバイスで、Googleアカウントにログインする際の認証コードを受け取れるようになった。
これまでGoogle認証システムで2段階認証を設定した場合、認証コードを受け取れるのは1台に限られていたため、そのスマートフォンを紛失してしまうと、サービスにログインできなくなる問題があった。今回のアップデートにより、認証コードをGoogleアカウントに安全、かつ強固に保存できるようになった。そのため、端末紛失時や機種変更時の利便性に加え、セキュリティ性も高まった、と歓迎されている。
アプリの「アイコン」も一新。「パスワードレスな未来」へ前進
2010年にリリースされたGoogle認証システムは、2段階認証(2FA)によるログインを可能にするアプリだ。AndroidとiOSの両方で利用でき、TwitterやFacebookなど多くのサービスで使える。既存のユーザーはアプリをアップデートすることで、アカウント同期機能が利用できるようになるが、オプション提供のため、選択しないことも可能だ。
今回のアップデートでアプリの「アイコン」も一新された。従来の金庫とGoogleロゴのグレーから、Googleカラーの青、赤、緑、黄色の4色で構成されるアスタリスクマークに変更され、目立つデザインとなった。
Googleが「パスワードレスな未来」推進の発表から約1年。AppleやMicrosoftとともに、指紋や顔認証などを用いたログイン技術を支援してきた。ハッキングされやすいパスワードの廃止は、安全強化の重要なステップだ。パスワードなしの未来への移行は時間がかかるものの、クラウド同期の実現で大きな前進が期待される。
引用元:【Google Security Blog】
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