質問や提案を入力すると、自動で回答してくれるAIサービス「ChatGPT」。現代では仕事の効率化のために導入している企業もちらほらいるようだ。もちろん、個人でも無料登録することで利用できるが、実際にどのように活用されているのだろうか。
ChatGPTを「会話をして遊ぶ」だけの人が3割
株式会社BizPatoはChatGPTの活用方法などについてのアンケート調査を実施した。クラウドワークスでランダムに選んだ100名に、ChatGPTをどのように使っているか聞くと、「会話をして遊ぶ」が第1位に。興味はあるものの具体的に実務で使う方法がわからない人や、少しだけ触れてみたいと思った人が、まずは質問を投げかけてみたり、会話に挑戦したりしているようだ。なかには、猫の鳴き声などの独特な話し方をChatGPTに学習させて、人とはできないような会話をするといったユニークな使い方をする人も。
ブラウザの検索代わりに活用する人も多い。難しい単語などを調べる際、ブラウザなどで検索するとWikipediaやサイトの情報をかいつまんで理解する必要があるが、ChatGPTならば、単語の意味などについて噛み砕いてわかりやすく教えてくれるため、おおよその意味や内容をパッと調べるのには向いているだろう。しかし、ChatGPTは「知ったかぶり」で事実ではない情報を説明することもあるので、すべてを真に受けないほうがいいかもしれない。
約7割がChatGPTを一度も使ったことがない
続いて、ChatGPTの利用経験について質問。一度でも「使ったことがある」と回答したのは32%。認知率自体は向上しているようだが、生活やビジネスに浸透しているとはまだ言えないようだ。
それでは、なぜChatGPTを使わないのだろうか。その理由を尋ねると一番多く挙げられたのは、そもそも「活用方法がわからない」という回答。うまく活用できれば仕事に役立つということは耳にしていても、実際にどのように使えばよいのかわからないという。そのため、そもそもChatGPTを使わないという人や、使っても前述したように少し遊んでみる程度の利用にとどまっているようだ。
そのほか「必要性を感じない」「どこで使えるか知らない」など、ChatGPTに対する理解度が低いがゆえに使わない人がほとんどだ。使いこなせばプログラミングや文章作成などに役立つが、それらを業務としない人にとっては関係が薄いサービスだろう。また、サービスを利用するには登録する必要になり、わざわざ、ChatGPTに聞くのは手間だという声も多い。活用が自由であるために、どう使うべきか悩む人が多く見受けられるため、あえて活用の幅を制限・簡略化し、何かに特化したサービスの方が手をつけやすいかもしれない。
ChatGPTの実務的な活用方法がわからず、今でもあまり触れていない人は多い。しかしこれから先、AIを活用したサービスがさらに普及していくと考えられるため、その練習として手軽に利用できるChatGPTを試してみるのがよいかもしれない。
出典元:【BizPato】
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