仕事をする上で重要になるのが「やりがい」だ。達成感やおもしろさなどのやりがいがあれば、自分のモチベーションにもつながり、作業効率もアップするだろう。しかし、いくらやりがいがある仕事でも、あまりに長時間の業務であったり、給料が見合っていたりしなければ不満が溜まってしまう。今回はそのようなやりがいについてのアンケート調査を紹介する。
「やりがいがあれば時間は気にしない」が72%
ユニークキャリア株式会社が男女500名を対象におこなった仕事のやりがいについての調査によると、「やりがいがあれば時間を気にせずに仕事に没頭できる」人は72%であった。明確に「いいえ」と答えたのはわずか7.8%であり、多くの人がやりがいを感じられる環境であれば、多少の長時間労働は苦ではないようだ。
やりがい搾取が問題となっているが、やりがいそのものは重要だと考えている人が多く、「やりがいを感じるために努力した経験がある」人は75.4%にのぼる。そこで「どのような努力をしているか」を聞くと、最も多かったのは「今やっている仕事をどのようにしたら楽しく感じられるかを考えている」という回答。
これは裏を返せば、「今の仕事が楽しくない」と思っている人が多いということ。「仕事だから仕方がない」といえばそれまでだが、仕事におもしろさを感じられないとやってられないのも事実。仕事の中に楽しみを見出して、うまく自分のモチベーションにつなげたいところだ。
過半数が給料よりもやりがいを優先
やりがいがあればある程度の長時間労働は問題ない人が多いことがわかったが、やりがいと収入ではどちらを優先する人が多いだろうか。「やりがいを最も感じるが給料は最低限度レベル」か「給料は1,000万円以上あるけどやりがいや楽しさを全く感じられない」のどちらが良いかを尋ねると、54.4%が前者のやりがいを選択した。いくら給料が良くても、やりたくないことに1日の半分以上を費やさなければいけないというストレスは非常に大きいようだ。
最後に、やりがい搾取を受けた経験があるかどうかの質問。すると、受けた経験が「ある」と回答したのは約3割、「ない」が約5割、「どちらとも言えない」が2割ほどという結果に。給料や労働時間よりもやりがいを優先する人は多いようだが、それでも成果に見合う対価がなければ、身体的にも精神的にも疲弊は蓄積してしまうだろう。不当な低賃金や長時間労働は、やりがいだけではカバーできないことが多く、自分でも気付かぬ間に不調をきたしている場合もあるので、注意が必要だ。
仕事にやりがいを見出すことができれば、日々の業務の精神的負担を減らせるだろうが、対価や労働時間が見合っているかどうかにも目を向ける必要がある。適切な労働環境の中でやりがいを見つけられるのが理想だが、現実はやはり難しいかもしれない。
出典元:【ユニークキャリア株式会社】
出典元:【ユニークキャリア株式会社(調査結果)】