IT業界では、ChatGPTばかりが話題をさらっているようにも思うが、またマイクロソフトからのニュースだ。マイクロソフトの検索エンジン「Bing」とブラウザの「Edge」の新バージョンが、5月4日(米国時間)より提供されることとなった。今回の新しい「Bing」と「Edge」では、AIを活用したり、チャット機能の強化が図られた。また、テキストのみの検索とチャットがよりビジュアルなものになるとアピールしている。
マイクロソフト AI搭載の検索エンジン「Bing」とブラウザの「Edge」の新バージョンを5月よりリリース
マイクロソフトというと、パッと思いつくのは話題のChatGPTだが、今回は別のニュースだ。マイクロソフトの検索エンジン「Bing」と、ブラウザの「Edge」の新バージョンが、5月4日(米国時間)より提供されることとなった。「Bing」はOpenAIの人工知能(AI)による検索とチャットボットを搭載している。新しい「Bing」は2023年2月よりプレビュー公開されていて、利用するには待機リストに登録して承認される必要があったが、このたび「オープンレビュー」段階に移行して、誰でも登録することなしに使えるようになった。
ただし、デスクトップ版の「Edge」ブラウザか、スマホやタブレットのBingアプリ、または「Edge」ブラウザが必要になる。
強化されたチャット機能 エクスポートや共有、検索しながらのチャットも可能に
今回の新バージョンでは、チャット機能が強化されている。たとえば、ブラウジング中もチャットが確認できるように、チャットが「Edge」のサイドバーに移動する。これにより、チャットをしながら検索ができて、かなり仕事や作業などの効率があがるだろう。他には、チャットにエクスポートと共有の機能が追加される予定だ。仕事上の会議などでチャットが多用されるようになり、「この会話内容を残しておきたいな」とか、「取引先とのチャットの内容を社内で共有できれば話が早いな」といった場面があったかと思うが、そのような時に大いに活躍してくれそうな機能だ。
また、チャットを使って、より複雑な検索ができるようになる。たとえば、詳細な旅程の計画や新しいテレビを購入したいといった時に、チャットで詳細な情報、解説、アイデアをやりとりすることによって、検索を絞り込めるようになるのだ。もちろん、検索結果にはリンクが含まれているので、自分がこれと決めた情報にすぐアクセスできる。
「Edge」の使い方としては、たとえば、長い財務報告書を要約して重要ポイントを把握するのに利用したり、いくつかのプロンプトを与えてコンテンツを作成してもらい、さらに、作成後はニュアンスや形式や長さの調整をしてもらうことができる。
使い方自体も多様性にとんでいて、具体例をあげてもらわないと使いこなせなさそうなくらいの内容になっている。まずは、利用方法を勉強する必要がありそうだ。だが、これを使いこなせれば、世界はどんどん広がるだろう。
引用元:【The Official Microsoft Blog】
※サムネイル画像は(Image:「The Official Microsoft Blog」より引用)