Chromeから手軽に文章の作成や編集ができる「Googleドキュメント」。Wordなどの有料アプリを使わなくても、誰でも無料で利用でき、複数人とデータを共有することもできるので、ビジネスシーンで使っている人も多いことでしょう。そのようなGoogleドキュメントですが、実は少しずつ便利な機能が追加されています。そこで今回は、最近追加された機能を中心に、あまり知られていないGoogleドキュメントの便利な小ワザを紹介しましょう。
Googleドキュメントの機能をフルに使いこなせ!
ご存じのようにGoogleには「Chrome」によるWeb検索だけでなく、「Gmail」や「マップ」、「ドライブ」「カレンダー」「YouTube」などのサービスも用意されています。
また、有料のOfficeアプリ(Excel、Word、PowerPoint)と互換性のある「スプレッドシート」「ドキュメント」「スライド」などもWeb上で手軽に利用できるのが便利ですよね。
とくに、誰でも無料で利用できる「Googleドキュメント」は、Wordなどの有料アプリを使わなくてもChromeから手軽に文章の作成や編集ができるのが便利です。
しかも、複数人とデータを共有することも可能なので、プライベートだけでなくビジネスシーンで使っている人も多いでしょう。でも、意外とGoogleドキュメントの機能をフルに使っている人は少ないはず。
そこで今回は、最近追加された機能を中心に、あまり知られていないGoogleドキュメントの便利な小ワザを紹介したいと思います。
これで、Googleドキュメントによる文章作成の効率が、今までよりグッとアップすることでしょう。
【1】Googleドキュメントは文章を直接Gmailで送れる!
GoogleドキュメントはGmailと連動していますので、Googleドキュメントで作成した文章をそのままGmailで送ることも可能となっています。
Googleドキュメントの画面上で半角英数字の「@」を入力するとメニューが表示されるので、「メールの下書き」を選択します。
あとは、メールアドレスや件名などを枠に入力後、GmailのアイコンをクリックするだけでGmailとしてそのまま送信することができるのです。
Googleドキュメントの文章をGmailで送る手順
【2】自動的にページが分割されないように「ページ分けなし」を利用する
これまでGoogleドキュメントでは、A4サイズで自動的にページが分割されるようになっていましたが、最近は「ページ分けなし」が選択できるようになりました。
Googleドキュメントを印刷するとき、中途半端な場所で文書が分かれて2ページになってしまうと、ムダに紙を消費してしまいますが、この機能を使えば1ページでスッキリ収めることができます。
設定方法は簡単で、Googleドキュメントのメニューから「ファイル」→「ページ設定」をクリックして、「ページ分けなし」を選択するだけOKです。
文章を「ページ分けなし」に設定する手順
【3】テンプレートを使って表を簡単に挿入する!
Googleドキュメントで文章を作成している途中、表を挿入したいときもあるでしょう。
そのようなときは、表のテンプレートを利用すれば、Googleドキュメントの文中に簡単に表を追加できます。
もちろん、行や列の追加・削除も自由にできますので、文章作成の手間が大幅に省略できますよ。
使い方は画面左上の「挿入」からメニューで「表」→「表のテンプレート」を選んで、4つのテンプレートのなかから使いたいものを選ぶだけです。
ちなみに、プロダクトのロードマットでは、表の外に表示されるアイコンの「+」を選択すれば、列や行の追加も簡単にできますので、いろいろ試してみるといいでしょう。
テンプレートから文中に表を挿入する手順
【4】表にプルダウンメニューを追加して入力を簡略化する!
Googleドキュメントで表を作成しているとき、もし、表に同じ項目が連続して入る場合は、「プルダウンメニュー」を追加して、入力作業を簡略化しましょう。
まず、プルダウンメニューを追加したいセルにカーソルを合わせ、画面左上の「挿入」から「プルダウン」を選択します。
すると、「プルダウンの項目」が表示され、内容を編集できるようになりますので、色や項目などを編集し、作成したプルダウンのパターン(設定)を保存します。
あとは、表のほかのセルにカーソルを合わせて、「挿入」→「プルダウン」から、先ほど作成したプルダウンのパターン(設定)を選択すれば、簡単に同じプルダウンメニューを追加していくことができるのです。
表にプルダウンメニューを追加する手順
【5】メールや文中に絵文字を入力してみる
親しい人へ送る文章やメールに絵文字があると、感情が伝わりやすいですよね。Googleドキュメントでは「@」で呼び出せるメニューに「絵文字」が用意されています。
やり方も簡単で、「挿入」のメニューから「絵文字」を選ぶか、Googleドキュメント画面に半角英数字で「@」と入力したあとに「絵文字」と入力すればOKです。これで絵文字の一覧が表示されるので、使用したい絵文字をクリックしましょう。
ただし、絵文字はかなりの数があるので、目的のものがすぐに見つからないときは、検索欄にキーワードを入力して絵文字を探してみましょう。
「@」で呼び出したメニューから絵文字を入力する手順
【6】長い文章に概要を入れて全体を把握しやすくする
長い文章をじっくり読んで把握するのは時間がかかりますよね。そのようなときは文章に概要を追加してみましょう。
Googleドキュメントでは、本文以外のスタイル(「タイトル」「サブタイトル」「見出し」「見出し2」)を設定した文章を、自動的に概要としてまとめてくれる機能があります。
また、概要をクリックすることで該当のページへジャンプもできますし、概要欄にある(+)をクリックすることで、自分で概要を入力することも可能となっています。
Googleドキュメントに概要を入力する手順
【7】重要な文章には「透かし」を入れることができる
機密文章にはコピーを防ぐために、背景に透かし文字が入っていることがありますよね。実は、Googleドキュメントにも、この透かし文字を自分で設定する機能があるんです!
設定方法は、画面左上の「挿入」を選択して、メニューから「透かし」を選びます。設定画面が表示されるので、画像かテキストを入力すれば完了です。
なお、ページ設定を「ページ分けなし」にしている場合、この透かし機能は使えないのでご注意ください。
Googleドキュメントに透かしを入れる手順
【8】チェックリストやToDoリストを作る
Googleドキュメントで“旅のしおり”などを作成するとき、持ち物リストを追加したいときがあると思いますが、Googleドキュメントなら、チェックリストやToDoなども簡単に作ることができます。
チェックリストを追加するには、メニューバーから「チェックリスト」をクリックするだけでOK。
チェックボックスが表示されたら、その横に項目を文字入力して「Enter」キーを押すと、その下にまたチェックリストが自動的に追加されるようになっています。
もちろん、チェックリストにチェックを入れるとその項目に線が入るので、ToDoリストとして使うことも可能となっています。
Googleドキュメントでチェックリストを作る手順
【9】Googleドキュメントから音声入力で文章を作る
ご存じの方も多いと思いますが、Googleドキュメントでは、マイクを使った音声入力による文章作成機能があります。
そのため、キーボードを使わずとも文章の作成が容易にできるのです。自宅でのテレワークなら大声で喋っても大丈夫なので、音声入力で文章を作成してみてはいかがでしょうか?
もちろん、喋って文章を入力するにはマイクが必要になりますが、最近のノートパソコンなら内蔵マイクが使えることも多いのでチェックしてみましょう。
また、初回はマイクでの音声入力設定が多少面倒です。詳しい手順はこちらの記事で確認してください。
マイクのセッティングさえきちんとできれば、あとはGoogleドキュメントの画面上の「ツール」から「音声入力」 をクリックし、マイクに向かって喋るだけでOKです。
普通に喋るだけで面白いようにGoogleドキュメントに文字が入力されますし、かなり正確にテキスト化できるので、一度ぜひ試してみてください。
Googleドキュメントから音声入力で文章を作る手順
【10】オンライン会議(Meet)もGoogleドキュメントからできる
GoogleドキュメントはさまざまなGoogleのサービスと連携しているので、Googleのオンライン会議サービス「Google Meet」にも対応しています。
会議を開始するには、メニューの上に表示されている「カメラ」アイコンをクリックして「新しいミーティングを開始」を選択します。
右側にGoogle Meetの画面が表示されるので、コピーアイコンをクリックして会議に招待するURLをコピーして、相手に送りましょう。
ビデオ通話のみなら「このビデオ通話のみ」、このドキュメントファイルも共有したいなら「このファイルとビデオ通話」を選びます。
あとは招待リンクを相手がクリックすれば、会議参加のリクエストが届くので、こちらが「許諾」を押せばオンライン会議が始まります。
GoogleドキュメントからGoogle Meetを呼び出す手順
まとめ
いかがでしょうか? Googleドキュメントにはさまざまな機能が多く隠されていますので、普段からGoogleドキュメントを使っていても、今まで知らなかった機能もあったのではないでしょうか?
とくに仕事でGoogleドキュメントをよく使っている人なら、今回紹介した小ワザを駆使することで、もっと効率よく文章の作成ができることでしょう。
※サムネイル画像(Image:XanderSt / Shutterstock.com)