商船三井のStarlink導入が話題 – 動画が快適に見られる210Mbpsのネット環境で船上生活が向上

商船三井はイーロン・マスク氏率いるSpace Xが運用する、衛星通信サービスStarlinkを実験的に導入したところ、従来の船舶無線の50倍の速度で通信できて、船員の船上生活の質が飛躍的に向上している。Starlinkの通信システムは、ノルウェーに本拠を置き世界でインターネット接続サービスを展開するマーリンクによって搭載されており、4K動画がサクサク見られる速度20Mbpsを大きく上回る210Mbpsをマークしているという。

Starlinkの導入で船員をハッピーに ネット環境が整って飛躍的に船上生活が向上

この試みを行った船の船長は、「ハッピーなクルーのハッピーな船」をもたらすと、大いに期待を寄せている

外航船というと数カ月単位を海上で過ごす間、通信環境が整っていなくて陸地にいる家族や友人との連絡がしにくそうといったイメージがある。だが、このたび船員の福利厚生を充実させるのでは、と期待されるサービスを商船三井が試みている。

イーロン・マスク氏が設立したSpace Xが運用する衛星通信サービスStarlinkを実験的に導入したところ、船員のウェルビーイングの飛躍的な向上が見られた。具体的な数字を挙げると、一般的な4K動画をサクサク見るには20Mbps程度の速度があればいいが、計測ソフトが210Mbpsという速度を表示することもあるというのだ。通信に影響がないというより、非常に高速だ。これにより、船と陸でのデータやシステムをリアルタイムに共有することで安全運航の高度化が期待されるし、「船内での活力が沸いてくる」と船員のやる気に直結するのがなによりだ。

Space Xが運用する衛星通信サービスStarlink その影響力は大きい

Starlink(Image:Mike Mareen / Shutterstock.com)

サービス提供エリアでは、直径55センチメートル程度のアンテナで通信衛星と電波を直接やり取りして、地上の通信インフラが未整備の地域でも、インターネットに接続できるそう

Space Xというと、民間企業として友人宇宙船を国際宇宙ステーション(ISS)に到達させた、と認識している人も多いだろう。加えて、Space Xは打ち上げたロケットを再利用した最初の企業でもあり、再利用することで、ういたコストで衛星インターネットのStarlinkに参入したという経緯がある。

2020年には世界最大の衛星コンステレーションとなっており、ウクライナへの侵攻がはじまった際に、同国のデジタル担当大臣がTwitterにてマスク氏に支援を要請したことでStarlinkが大きく知れ渡ることとなった。また、驚くことにマスク氏が支援を表明するまでにかかった時間はわずか10時間半。その数日後には、地上端末がウクライナに到着している。世界トップクラスの実業家は支援の規模もスピードも規格外だ。この時代において、戦争で最も重要なのは情報とも言われており、このマスク氏の行いで多数のウクライナ国民の生命や生活が守られたことだろう。2022年10月には、ウクライナへのStarlinkの無償提供は続けられないと発言した翌日には、継続を表明するなどといった混乱もあった。

だが数日前、アメリカの国防総省はスターリンクをウクライナ軍向けに購入すると発表。米軍当局者らはこれまで、ロシアによる侵攻後のウクライナで民間人の通信を維持し、同国軍に重要な通信手段を提供することにおいて、スターリンクのターミナルがはたした役割を高く評価している。

これを機に今まで以上にヨーロッパでの需要が伸びるかもしれない。早く日本でもサービスを展開してほしいと思う。

出典元:【株式会社商船三井/PR TIMES
参照元:【Wikipedia

※サムネイル画像は(Image:​「商船三井公式チャンネル / MOL Channel」youtubeより引用)

オトナライフ編集部
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