いわゆるデジタルネイティブと呼ばれる現代の若者は、幼少期からさまざまなスマホやパソコンなどに触れており、就活でもChatGPTなどのさまざまなデジタルツールを活用している。特にSNSで情報収集する就活生は多く、そのニーズを把握してアカウントを作成する企業も多い。しかし、なぜ就活においても、これほどまでにSNSが活用されているのだろうか。
半数近くがTikTokしている企業に好印象だと回答
株式会社Suneightが実施した2024年卒業予定の就活生101人を対象にした調査によると、約4人に1人は「TikTok」を活用しており、そのなかで「TikTokで見た情報をきっかけに、企業にエントリーしたことがある」就活生は58.3%にも上っている。TikTokで発信されている情報に好印象を抱く就活生は多いようだ。
TikTokで採用活動をおこなっている企業の印象を聞くと、ポジティブだと感じた人は計45.5%で、ネガティブに感じた人は36.6%と、好印象に感じた人が多い結果となった。
ポジティブに感じた理由について、最も多く集まったのは「親近感を感じることができるから」という回答。「楽しそうな社風が見えるから」という意見も5割を超えており、音楽と合わせたショート動画は、明るく楽しそうな企業であるという印象を与え、現代の就活生の興味を惹いているのだろう。
SNSで就活情報を収集する理由「身近に感じられるから」
続いて、SNSで就活に関する情報収集を行う理由を尋ねると、「身近に感じられるから」という声が多かった。企業に対して「堅い」「気難しい」といったイメージを持っている人が多く、「企業も自分たちのようにSNSで発信する」という事実が、「親近感」や「身近さ」につながっているのかもしれない。そのほか「アクセスが楽だから」「企業の雰囲気がより分かりやすいから」「情報収集のタイパが良いから」などの理由からSNSを活用しているようだ。
就活において最もSNSを活用したタイミングについての質問では、「エントリーシート提出前」「業界・企業研究時」「インターンシップ前」が大半を占めた。業界や企業についての詳細や、サイトには載っていないような小話などの情報を仕入れるときに活用しているのかもしれない。
SNSで情報収集する際に見たコンテンツについては、「職場や施設紹介」「事業紹介」「社員の1日のスケジュール」などが上位に挙げられた。社内の雰囲気や仕事の流れなど、企業情報などでは把握しにくい情報を調べているのだと考えられる。
タイパを重視する若者はSNSを活用して効率的に就職活動についての情報を収集していることがわかった。TikTokに関しては必ずしもポジティブな印象を持っているとは限らないようだが、いずれかのSNSの企業アカウントをチェックしている学生は多いため、採用活動に注力している企業はアカウントを作っておくべきだろう。
出典元:【株式会社Suneight】
出典元:【株式会社Suneight/PR TIMES】