Googleの新機能、生成AI「長文記事要約サービス」に注目 – タイパ重視層にハマりそう

文章や画像を自動生成するAIチャットボット・ChatGPTをはじめ、私たちの暮らしに定着しつつある「生成AI」。人間が作ったと錯覚するほどの自然なアウトプットが特徴で、ある人は仕事の効率化に、また、ある人は勉強の効率化など、ユーザーの年代、シーンを問わず活用が進んでいる。

一方で、著作権保護や個人情報漏洩、セキュリティ面でのリスクなど懸念材料も散見し、まだまだ発展途上のツールとも言える。目まぐるしく変化する生成AI業界だが、Googleが新たなにAI関連機能の提供を開始した。ChatGPTのように1から10に膨らませるのではなく、10から1に“要約する”新サービス。はたして、ユーザーにどのようなメリットがあるのだろうか。

Googleの新機能「SGE while browsing」が記事を自動要約! アメリカ限定で提供開始

長文の記事のポイントをかいつまんで理解できるのはうれしい(画像は「Google」公式サイトより引用)

Googleが8月15日に公開した新機能は「SGE while browsing」で、同社が開発する生成系AI(ジェネレーティブAI)が長文記事の内容を自動要約する。iOS版とAndroid版のGoogleアプリで提供されており、デスクトップ版Chromeアプリも近日中に提供予定となっている。現時点ではアメリカ限定で提供しているGoogle Search Generative Experience(SGE)登録者向けのみ利用できるため、残念ながら日本には未上陸。ただ、トライアルとも言えるアメリカ展開を経て、近々、日本のユーザーも利用できる可能性は十分にある。その特徴を今のうちからチェックしてみよう。

件の機能は「生成系AIが記事を要約する」というものだが、利用方法は極めてシンプルだ。WEB上の記事ページ下部に表示される要約ボタン(Get AI-powered key points)をタップするだけで、記事の要点が箇条書きで表示される。さらに、要約のほか記事に関する質問も表示され、詳しく知りたい場合には記事内の該当箇所にジャンプできる。記事の概要を効率的に把握できるだけでなく、関心のある部分をピックアップして理解できる、まさに“良いとこ取り”の機能だ。

忙しいなかでも効率的に情報収集したい“タイパ重視層”に適した新機能

日本でも提供されたら、短い時間で大きな成果を得たい“タイパ重視層”も満足するはずだ

「SGE while browsing」はWEB記事を閲覧するすべての人に有益な機能だが、とくに“タイパ重視層”に重宝されるだろう。時間に対する効果(タイムパフォーマンス)を意識する人は若い世代ほど多く、動画の倍速視聴・飛ばし見が代表的な事例だ。読書でも自身で一冊読むのではなく、書籍内容を要約したサイトを活用する“時短読書”も普及しており、記事内容を要約する「SGE while browsing」が日本でも提供されたなら、間違いなくタイパツールとして注目されることだろう。

日本でも受け入れられるであろうGoogleの新機能「SGE while browsing」。アメリカでの利用状況が上陸時期を左右するだけにその動向を見守りたい。

引用元:【Google AI
引用元:【Google 「The Keyword」
参照元:【第一生命経済研究所(PDF)

※サムネイル画像は(Image:​「Google」公式サイトより引用)

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