ここまでの作業を実行しても、Wi-Fiの接続状況が改善されない場合は、Wi-Fiルーターのチャンネルを変更してみましょう。
実は、Wi-Fiの電波にはテレビのように複数のチャンネルがあり、団地やマンションでは隣の部屋でたまたま同じ(あるいは近い)チャンネルを利用していることがあります。
この場合は、Wi-Fiのチャンネルが電波干渉を起こしてしまい、一時的にWi-Fiの速度が遅くなってしまうことがあるのです。
とくに、2.4GHz帯を使っている古いWi-Fiルーターの場合は、使えるチャンネル数が極端に少ないので、団地やマンションでは電波干渉が起きやすくなっています。
Wi-Fiの電波干渉を防ぐには、Wi-Fiルーターの設定を開いて、自分のWi-Fiのチャンネルを変更しましょう。
もし、現在1チャンネルを使っているなら、5~13チャンネルに変更することで電波干渉を防ぐことができます。
ちなみに、設定画面で「2.4GHz」と「5GHz」の周波数帯を選択できるようなら、使用する周波数帯を5GHz帯に変更してしましょう。
こちらのほうが重複しないチャンネル数が2.4GHz帯より多いので、そもそも電波干渉がほとんど起きません。
Wi-Fiのチャンネルを変更する手順
【4】Wi-Fi電波の周波数帯を変更して高速に!
最新のWi-Fi規格のWi-Fi 6EやWi-Fi 7では「6GHz帯」も利用されていますが、現在普及しているWi-Fi規格では主に「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2つが使われています。
Wi-Fi 4(11n)やWi-Fi 5(11ac)対応のWi-Fiルーターでは「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2つでWi-Fi電波を発信していますので、スマホやパソコンのWi-Fi設定画面から速いほうに変更しましょう。
Wi-Fi設定画面で表示される電波名(SSID)が「0000-A」とあるのが高速な「5GHz帯」で、「0000-G」と表示されているのが低速な「2.4GHz帯」になります。
もし、現状スマホやパソコンで2.4GHz帯の「0000-G」に接続しているなら、Wi-Fi設定を開いて「0000-A」に切り替えてみましょう。これだけで、Wi-Fiの速度が大きく改善されることがあります。
ちなみに、筆者の環境では「0000-G」接続の場合は96Mbpsでしたが、「0000-A」接続に切り替えた場合は433Mbpsと4倍以上速くなりました。
ただし、2.4GHz帯から5GHz帯に切り替えると、Wi-Fiルーターから遠く離れた場所では、逆にWi-Fiがつながりにくくなる場合もありますのでご注意ください。
Wi-Fiルーターが目視できるような環境であれば、「0000-G」から「0000-A」に切り替えることで速度が速くなる可能性が高いということです。
「0000-G」から「0000-A」に切り替えたら速度が早くなる場合も!
まとめ
いかがでしょうか? Wi-Fiの電波は目に見えないだけに、速度が遅いときの対処方法も分かりにくいですよね。
もし、Wi-Fiの調子が悪いと感じたら、とりあえずWi-Fiルーターを再起動してみましょう。これでたいがいのトラブルは解決されます。
それでもダメなときは、ファームウェアを更新したりチャンネル変更することで、速度が速くなったりつながりやすくなるかもしれません。
ほかにも、スマホやパソコンで接続するWi-FiのSSIDを「0000-G」から「0000-A」に切り替えるだけでも速度が速くなる可能性が高いでしょう。
Wi-Fiの電源を抜いたり設定を変更するのは、最初は少しドキドキするかもしれませんがチャレンジしてみてくださいね。