NTTドコモが衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business」を、2023年内を目途に提供開始する。「スターリンク」のサービスは、国内ではKDDIが先行しているが、ソフトバンクも9月から法人・自治体向けサービスを展開しており、この度ドコモも参入する。提供開始日や料金は、決定次第告知される。
NTTドコモも「Starlink Business」を2023年内に提供開始
「スターリンク」と聞くと、一番に思い浮かぶのは「イーロン・マスク」という人は多いのではないだろうか。スターリンクは彼が設立した「スペースX」という会社の衛星インターネットアクセスサービスのことだが、NTTドコモが「Starlink Business」を2023年内を目途に提供開始する。
このStarlink Businessは、NTTドコモがStarlink Japan合同会社より再販事業者として認定を受けたスカパーJSAT株式会社を通じて、認定再販事業者として高速かつ、低地円な衛星ブロードバンドインターネットとして提供される。また、NTTコミュニケーションズは、同社顧客向けに同サービスを活用したソリューションを提案していく。提供開始日や料金は、決定次第告知される予定だ。
通信環境が整っていない海上や山間部での通信確保に期待大!
この話を聞くと、年内にドコモの新しいプランが出るのかもと思ってしまうが、Starlink Businessという名の通り、法人や自治体向けのサービスだと思われる。個人が利用するようになるにはまだ時間がかかるのではないだろうか。Starlink Businessの利用例として挙げられているのは、企業や自治体における災害時のバックアップ回線や、山間部の建設現場における遠隔監視ソリューション、一次産業向けのIoTソリューションの導入などが想定されている。
また、日本の領海内であれば、海上でのデータ通信も可能となる。これは、漁師や海上自衛隊など海上で長時間仕事をする人には大きいだろう。毎日、漁に出るという漁師はもちろん、一カ月など長期で漁に出る人の職場環境の改善に貢献できる。海上自衛隊は、一度潜水艦などに乗船すると、Wi-Fi環境がないのでスマホなど使用できないと聞く。そういった人にも役立つことだろう。
ドコモでは、衛星電話サービス「ワイドスター」というのもあり、通信環境が整っていない海上や山間部での通信確保などに利用でき、より高速なインターネットサービスを提供できる。
スターリンクというと、最近はイーロン・マスク氏が戦場で提供しているイメージもある。ロシアのウクライナ侵攻でウクライナ側に提供しているし、イスラエル軍の攻撃で通信障害が起きているパレスチナ自治区ガザ地区に関し、国際的に認められている人道支援団体に対して、スターリンクがインターネットの接続を提供すると28日にXで明らかにしていた。
地上のインフラがいらず、衛星からのサービスとあって、まさに今回のような時にはうってつけだ。地震大国の日本でも心強いサービスではないだろうか。
引用元:【Starlink】
参照元:【NTTドコモ】
参照元:【ドコモビジネス | NTTコミュニケーションズ】
参照元:【毎日新聞】