米・Goole社は2024年1月23日、同社が提供するWebブラウザ「Chrome」の最新版であるChrome (M121)を提供開始した。今回リリースされた最新版では、生成AIを活用した新機能を搭載。3つのAI機能を追加し、「さらに簡単かつ高速にブラウジングできる」とうたっている。
最新版Chromeでできることとは
Googleの発表によると「リリースしたChrome (M121) から実験的な生成 AI 機能を導入し、ブラウジングをさらに簡単かつ効率的にする」という。23日の時点で利用できるのは米国のみで、日本国内では使うことができない。現時点で発表されている使い方は、まずChromeにサインインし、三点メニュー(…)から「設定」→「Experimental AI」(米国版の名称)を選択するというもの。Googleはこの生成AIの機能について、企業アカウントと教育アカウントでは利用ができない旨をアナウンスしている。
今回搭載された新機能は3つ。1つ目は「タブオーガナイザー」では、タブが自動でグループ化されるのを助けるものだ。開いているタブに基づいてグループを自動で提案・作成するという。同社は「旅行の計画、トピックの調査、ショッピングなど、Chrome で同時に複数のタスクに取り組んでいる場合にとくに役立つ」とアピール。まとめるだけではなく、グループの名前や関連する絵文字も提案してくれるので、後からでも見返しやすい。
これまで提供されてきた機能をChromeに拡大
2つ目は、ChromeのテーマをAIが独自に作成してくれる機能だ。この機能は2023年にAndroid14とPixel8デバイスに「生成AIによる壁紙作成」がすでに導入されており、これがChromeのブラウザテーマにも拡張した格好だ。テーマや雰囲気、ビジュアルなどを選べば、カスタムテーマをすばやく生成してくれる。
また3つ目は、23年5月にすでに発表され、その後Gmailで導入されている「Help me write」機能(日本語には未対応)がブラウザでも使えるようになる。同社は「レストランのレビューを書いたり、パーティーの招待に返事をしたり、アパートの賃貸についての問い合わせを行うときに役立つ」と説明。入力したいくつかの単語から、AIが執筆を代行してくれる。
Googleはこれらの機能充実により、Chromeを利用したブラウジングがより効率よく、高速化すると期待を寄せている。新たなAIモデル「Gemini」との統合を進めるなど、AI推進をさらに加速させるようだ。
引用元:【Google】
※サムネイル画像は(Image:「Google」公式サイトより引用)