課金するならどの生成AI?「ChatGPT Plus」は無料版より凄いのか

ChatGPTに代表される生成AIの無料サービスを使う中で、有料版に課金することを検討している方もいるのでは?

しかし、たとえばChatGPT Plus(有料版)の場合、月額20ドル(約3000円)。円安の影響もあって、馬鹿にならない金額ですよね。ちなみに筆者はChatGPT Plusを2024年6月に解約済みです。後述しますが、無料版が充実している反面、有料版の魅力が薄すぎるためです。

そんな筆者が、今回は「課金するならどの生成AIがいいのか」をご紹介します。

「ChatGPT Plus」は無料版ChatGPTと比べて何ができるの?

文章の生成や質問への回答、タスクの支援など、幅広い用途で活用できる「ChatGPT」。無料版のChatGPTでも十分な機能が使え、たとえば高性能かつ高速なGPT-4oは無料版にもすでに解放済みです(※やや回数制限は厳しめ)。

GPT-4oは回数制限厳しめ

一方で、有料プランの「ChatGPT Plus」(月額20ドル)のみで利用できる機能もあります。

「ChatGPT Plus」は無料版ChatGPTと比べて何ができるの?1

「ChatGPT Plus」ではより高速な応答速度や、より高度な自然言語処理による回答の精度向上が可能。

もっとも無料版ChatGPTでも利用制限こそ厳しいものの、GPT-4o自体の利用を含めて充分な機能が使えます。有料プランを選ぶかどうかは正直かなり微妙なところでしょう。

筆者がChatGPT Plusを退会した理由

筆者は実際に2024年6月、1年以上加入していたChatGPT Plusを退会しました。ChatGPTは定期的に無料版の機能が拡充されており、直近では2024年5月にブラウジング、ファイルのアップロード、GPTsの無料利用が可能です。そのため、有料プランを選ぶメリットが少なくなっているのが大きな理由です。

筆者がChatGPT Plusを退会した理由1

月額3000円を出して得られるメリットが「GPT-4oが安定的に使える」「GPTsを自分でも作ることができる(※無料版では公開されているGPTsを利用可能)」といった数点しかないのは、サービスの利用頻度にもよりますが、やはり魅力が薄いのではないでしょうか。

なお退会時にはかなり長いアンケート調査にもセットで回答する必要があるため、ご注意ください。

ちなみに筆者は退会にあたっての意見として「エンタープライズ版と個人版でサービスをもっと明確に分け、個人向けには有料版を10ドル前後まで下げるべきではないか。個人ユーザーの場合、現状の価格帯では無料版で十分と感じる人が多いのではないか」と回答しました。

では「Copilot Pro」なら無料版Copilotより凄いことができるの?

ChatGPTと並んで、最も知名度が高い生成AIには「Copilot」が挙げられるでしょう。

Copilotはもともと「Bing Chat」という名前で知られていたAIで、Copilotへと名称変更された形です。その有料版が「Copilot Pro」で、月額3200円とChatGPT Plusよりやや高価な点も特徴です。

Copilot Proであれば、ChatGPT Plusよりも課金した際の恩恵が大きいのでしょうか。Copilot Proでできることには以下が挙げられます。

「Copilot Pro」は無料版Copilotと比べて何ができるの?1

もっとも魅力的なのは、Microsoft 365アプリで利用できるようになることですが、そのためにはMicrosoft 365 Personal または Family のサブスクリプションの契約が別途で必須になるため要注意。

Microsoft 365 Personalのサブスクリプションは、年間1万4900円のため、Copilot Proと合わせると、月々およそ4500円弱の出費となります。

実質的に月々4500円のサブスクリプションとして見た時に、個人利用でWordやExcelでAI機能を頻繁に利用するかと言えば微妙でもあるでしょう。そしてMicrosoft 365を利用しない範疇であれば、ChatGPTの無料版でもある程度ニーズを満たせます。

そのためCopilotの有料版も、やはり「高すぎる」印象は否めません。

結局課金するならどの生成AIがおすすめ?

ChatGPT PlusやCopilot Proは単体で見れば優れたサービスですが、ChatGPTの無料版でできることが極めて幅広いことを踏まえると「高い」という印象は否めません。

その上で生成AIへの課金を検討するならば「使用できるAIモデルのバリエーション」に着目することをおすすめします。

生成AIにはGPT-4oやGPT-4 Turboといったモデル以外にも様々な種類があり、AIモデルが異なればかなり生成結果も変わるためです。

複数のAIモデルを使い分けられる生成AIで、課金対象としておすすめなのは「Perplexity Pro(月20ドル)」です

まず「Perplexity」は調べ物の際に情報ソースも一緒に提示してくれるため、AIによる「幻覚」が比較的少なく、信頼性が高い情報を安定的に提示してくれるという特徴があります。加えて有料版ではGPT-4o、Claude-3、Sonar Large (LLaMa 3)など、様々なAIモデルを利用できます。

月20ドルでAIモデルを切り替え可能で、なおかつアウトプットが安定しているAIは必ずしも多くないため「Perplexity Pro」は課金対象の生成AIとしておすすめの1つです。

※サムネイル画像(Image:Mamun sheikh K / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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