2024年5月、ウォール・ストリート・ジャーナルが「ChatGPT」「Copilot」「Gemini」「Claude」「Perplexity」の5種のチャットAIを対象に、日常会話への応答性能を人間が評価するテストを実施しました。
その結果、なんとChatGPTなど様々なAIを抑えて「Perplexity」が総合的な評価で首位となりました。
一方、生成AIが多くある中「ChatGPTは知っているけど、Perplexityは聞いたことも使ったこともない」という方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Perplexityの性能や使い方を詳しく解説します。
AI検索エンジン「Perplexity」とは
Perplexityは、自然言語処理(NLP)と機械学習を駆使したAI検索エンジン。GPT-4、Claude 3などの大規模言語モデル(LLM)を活用でき、リアルタイムでウェブ上の情報を検索し、ソースを参照しながら回答を生成可能な点が1つの特徴です。
またGoogleに代表される従来の検索エンジンと異なり、自然言語で対話型の検索が可能な点も特徴です。
たとえば「横浜市と相模原市の人口はどちらが多い?」という質問を行うと、従来の検索エンジンでは「相模原市における人口の動向」などが上位表示され、横浜との比較はやややりにくいです。2つの市のデータを個別に調べ、突合する必要があります。
Perplexityは「横浜市の人口は相模原市の人口よりも多いです。具体的には、横浜市の人口は約3,755,793人で、相模原市の人口は約719,112人です」と複数のソースを自力で参照したうえで答えを出してくれます。
回答をうのみにしすぎず、人間によるダブルチェックを行う必要はありますが、それでも相当便利です。
AI検索エンジン「Perplexity」の使い方
Perplexityはアカウントなしでの利用が可能です。なお、履歴を保存したい場合などには会員登録が必要になります。
まずPerplexityにアクセスします。
月額課金もおすすめ
Perplexityは無料で利用できますが、月額20ドルのProプランに加入することで、さらに多くの機能を利用することが可能。もっとも特徴的なのが「Pro Search」という、対話しながら検索結果を絞り込むことのできる機能を1日600件まで使えることです。また、無制限のファイルアップロードも行え、ファイルの内容を分析してもらうことも可能です。
加えて「Perplexity Pages」機能を使うことで、出力した内容をページにまとめて他の人に共有もできます。
Perplexityの性能はChatGPT越え?何に使うと便利?
冒頭でご紹介したウォール・ストリート・ジャーナルによるテスト結果の通り、Perplexityの性能は日常会話への応答性能から見て、ChatGPTを上回っていると言っても過言ではないでしょう。
この性能をフルに活かす方法には様々なものがありますが、筆者のおすすめは「調査目的での利用」と「共有」。
自分自身があまり詳しくないテーマを対象に調べものが必要な際、Perplexityを利用して調査を実施可能。ソース付きで出力してくれるため、ChatGPTの出力よりも情報の信頼性も高いです。
そして調査結果を有料版で利用可能な「Perplexity Pages」機能で出力し、そのページを共有もできるため、調査結果の共有レポートを家族や知人などに共有する際も一瞬です。
たとえば「外貨を買うならば、オーストラリアドルとポンドはどちらがおすすめ?」と質問すると、それぞれの金利とリスクをすぐにまとめ上げ、共有可能な形に整形してくれます。特定のテーマについて調べる際に「サマリをまずソース付きで作ってくれ、そのサマリを共有可能にしてくれる」ため、非常に便利です。
このようにChatGPTにはない様々な機能が備わっており、生成AIの中でも独自の利便性を持つPerplexity。興味を持った方はぜひ、まずは無料版を使ってみることをおすすめします。
※サムネイル画像(Image:rafapress / Shutterstock.com)