インターネットで情報を探していると、よくリンク先のページが「404 Not Found エラー」になっていることがあります。
非営利調査機関・米Pew Research Centerが5月17日に公開した調査レポートによると、2013年から2023年の期間で公開されていたWebページのうち、1/4にアクセスできなくなっているそう。つまり、見られないWebページは年々増えていると言えます。
しかし、元のページ内容を確認する方法はいくつか存在します。この記事では、404エラーになっているページの内容を確認するための方法を紹介します。
【1】Wayback Machineを利用する
Wayback Machineは、非営利団体であるインターネットアーカイブが提供するサービスで、過去のWebページを保存・閲覧できます。
【2】ウェブ魚拓を利用する
ウェブ魚拓は、Webページのキャッシュを保存するサービスです。ユーザーが指定したページを保存し、その後も閲覧できるようになっています。
【3】国立国会図書館インターネット資料収集保存事業を利用する
国立国会図書館のインターネット資料収集保存事業(WARP)は、日本国内のWebサイトを保存・公開するプロジェクトです。
知っておくと便利なWayback Machineの活用術
先にご紹介した3つのWebサービスの中でも、最も汎用性が高く、古いWebサイトを閲覧しやすいのはやはりWayback Machineです。検索するときに知っておくと役に立つかもしれない、検索のテクニックも2つほどご紹介します。
「http」「https」を使い分けると90年代のWebサイトも探しやすい
Wayback Machineでは、サイトのURLの前に「http://」か「https://」を付けるかで、検索結果が変わります。一般的に、httpは1990年代後半から2000年代、httpsはそれ以降のサイトに多く使われています。
つまり「あれ、正しいURLを入れているはずなのに思うようにWayback Machineでサイトがヒットしない」という場合、「http」「https」を切り替えて検索してみると良いでしょう。
過去のTwitterやYouTube動画も見られる場合がある
Wayback Machineは、Webページだけでなく、過去のTwitter(現X)の投稿やYouTube動画も保存している場合があります。たとえばWayback Machineで過去に遡ってWebサイトを閲覧すると、埋め込まれていた動画やSNS投稿なども再生できるケースは意外と多いです。
「推しのタレント」や「気になっている企業」が過去にどのような投稿をしていたか気になるときなどに役立つため、消えてしまった過去のSNS投稿も試しにWayback Machineで検索してみるのもおすすめです。