家庭用プリンターは本当に必要? プリンターを手放すと何がどれくらい不便になるのか

「あれ、気付いたら年賀状を印刷して以来、今年は一度も自宅のプリンターを利用していない」という方も中にはいるのでは。

「明けましておめでとう」のやり取りがメールやLINEに置き換えられ、年賀状の印刷枚数自体が減る中、さらにe-Taxの普及や電子帳簿保存法の改正などを受け、税務関連の書類を印刷する機会も減っている家庭が多いのではないでしょうか。そうなると、家庭用プリンターはもはや不要で、必要なときだけコンビニのプリンターを利用すれば十分ではないでしょうか?

今回はプリンターを手放すと、何がどれくらい不便になるのか見ていきましょう。

家庭用プリンターは本当に必要?主な用途

家庭用プリンターは本当に必要?主な用途

(画像は「Amazon」公式サイトより引用)

プリンターを手放すと何が不便になるのか、まずは基本的な用途を見ていきましょう。主な家庭用プリンターの用途には以下が挙げられます。

・請求書の印刷など税務関連
・年賀状の印刷
・スキャン(※スキャナー付きのプリンターの場合)
・クリックポストなど郵送物のラベル印刷

このうち税務関連での印刷については、電子帳簿保存法の改正やe-Taxの普及によって「印刷の必要」自体が薄れています。スキャンについても「スキャナー代わりにiPhoneのスキャンアプリを使う」方が増えているのでは?

スマホのスキャナーの精度はどれくらい?1

たとえばスキャナアプリ「CamScanner」は無料アプリですが、非常に高性能。スキャン結果は正確で、OCR機能もついているため、アプリ上で文書を編集することも可能です。

クリックポストのラベル印刷は、そもそも最終的にポスト投函が必要なため外出時にコンビニのプリンターで行えば十分でしょう。コンビニの近くにポストがあるケースは非常に多いです。

すると一般的な用途の範疇では、よくよく考えると年に一回「年賀状を印刷することにしかプリンターを使わない」ことすらあるかもしれません。

家庭用プリンター不要説!手放すと何がどれくらい不便になる?

ここまでに述べてきた通り、e-Taxの普及や「資料をデータで送るのが当たり前の時代になった」ことなどが原因で家庭用プリンターは存在感が大きく薄れています。

さらに「年賀状印刷」はコンビニでも可能です。ほかにもオンラインで注文して自宅に届けてもらうサービスもあり、プリンターがなくても年賀状の準備が可能です。

「年賀状印刷」はコンビニでも可能です

(画像は「セブン-イレブン」公式サイトより引用)

ではプリンターを手放すと何がどれくらい不便になるのでしょうか。家庭用プリンターにインクを補充したうえで、はがきを購入して印字した方が安上がりになるケースなどはないでしょうか。具体例を見ていきましょう。

年賀状を100枚印刷するとコンビニではいくら?

たとえばセブン-イレブンの年賀状印刷サービスで年賀状を100枚印刷した場合、価格は以下の通りです。
・シンプル印刷:5,819円
・フルカラー印刷:7,524円

一方で家庭用プリンターで年賀状を100枚印刷する場合、交換用インクと印刷する対象のはがきそのものが必要です。インクの残量が少なく、かすれた状態の年賀はがきを大事な相手に贈りたい方はあまり多くないでしょう。

年賀状を100枚印刷するとコンビニではいくら?1

(画像は「ヨドバシカメラ」公式サイトより引用)

家庭用プリンターのインクは非常に高価で、たとえばキヤノンの6色インクパックの価格は7,630円。加えて、はがき代もこれに上乗せされます。100枚の無地はがきの値段は購入先に寄りますが、おおむね600円~1,000円弱です。合わせて8,000円を超えます。

つまり、フルカラーの100枚印刷であればコンビニ印刷の方が安上がりな可能性があります。一方「白黒印刷で十分」「互換品のインクで十分」など印刷品質にこだわりがなければ、年賀状印刷サービスよりは家庭用プリンターの方が安上がりです。

ネットプリントではがきを100枚フルカラー印刷したらいくら?

先にご紹介した「シンプル印刷」「フルカラー印刷」の価格は、セブン-イレブンの年賀状印刷サービスのものです。セブン-イレブン店頭のコピー機を使い、ネットプリントをした場合はより安上がりです。

ネットプリントではがきを100枚フルカラー印刷したらいくら?

(画像は「ネットプリント」公式サイトより引用)

はがきのフルカラー印刷は、1枚60円です。つまり100枚印刷した場合は、6,000円となります。ちなみに白黒印刷であれば100枚印刷しても2,000円であり、かなり安上がりです。コンビニ店頭のコピー機をやや長い時間使う必要はありますが、それでもかなり魅力的な水準の価格帯。

総じて

・年賀状印刷(年1回):年賀状印刷サービスかコンビニで印刷
・書類印刷(必要に応じて):電子保存で代替、どうしても必要ならコンビニで印刷(1枚20円)
・クリックポストの印刷(必要に応じて):必要なときだけコンビニで印刷(1枚20円)
・スキャン(必要に応じて):スキャンアプリで代替

とプリンターの主な用途がほぼアプリか外注、コンビニでの印刷で代替できてしまいます。

プリンターを手放すメリット

「たまに必要になるときがある」という理由で、ずるずると安い家庭用プリンターを手放せずにいる方はきっと多いでしょう。プリンターを手放すと以下のようなメリットが生まれます。

・紙やインクなど消耗品の在庫管理のストレスがなくなる
・プリンターを置くスペースが空いてデスクが綺麗になる
・古くなったプリンターを買い替える必要がなくなる
・故障や思い通りに動かないストレスもなくなる
・プリンター用のソフトウェアをパソコンに入れる必要もなくなる

なんとなくプリンターを手元に残したまま、必要なときになって「あ、紙がない」「あ、インクがかすれる」とストレスを感じたり、年に数回しか使わないにも関わらず思い通りに動かないなどイライラした経験がある方は多いのでは。

またプリンター用のソフトウェアの動作の重さやバージョンの古さも、OSを更新したりパソコンを買い替えたいときにはネックです。「プリンター用のソフトウェアの品質が低い……」というストレスもなくなるので、普段のパソコン利用が快適になります。

プリンターの利用機会が少ない方は、思い切ってプリンターを手放してみてはいかがでしょうか?

オトナライフ編集部
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