「トロイの木馬に感染しました」のセキュリティ警告がブラウザに表示されたらどうしたらいいの?

パソコンを使用していると、突然「トロイの木馬に感染しました」というセキュリティ警告が表示されることがあります。このような警告が表示された場合、まずは冷静になることが重要です。多くの場合、これらの警告は虚偽で、ユーザーを不安にさせて不正な行動を促すことを目的としています。

まずは警告を無視し、ブラウザを閉じることが推奨されます。さらに、信頼できるセキュリティソフトを使用してコンピュータをスキャンし、実際に感染しているかどうかを確認しましょう。

「トロイの木馬」とは

「トロイの木馬」は、無害なプログラムを装ってコンピュータに侵入し、悪意のある動作を行うマルウェアの一種です。

「トロイの木馬」とは1

ギリシャ神話の「トロイの木馬」のように、一見無害に見えるファイルやリンクの中に潜んでおり、ユーザーが気づかないうちにコンピュータに侵入します。感染すると、個人情報の盗難やファイルの破壊、外部からの不正操作など、様々な被害をもたらす可能性があります

「トロイの木馬」のよくある感染経路と対策

「トロイの木馬」のよくある感染経路と対策をご紹介します。

「トロイの木馬」のよくある感染経路と対策1

メール

トロイの木馬に感染する主な経路の一つが、メールの添付ファイルやリンクです。送信元が信頼できる相手であっても、不審なファイルは開かないようにしましょう。心当たりのない添付ファイルは、送信者に確認を取るか、ウイルス対策ソフトでスキャンしてから開くようにします。

SNS

SNSのダイレクトメッセージやタイムラインに表示されるリンクからも、トロイの木馬に感染する可能性があります。短縮URLは特に注意が必要です。アカウントが乗っ取られた友人からのメッセージであっても、安易にリンクをクリックせず、内容を確認するようにしましょう。

Webサイト

偽のセキュリティ警告や、無料ソフトのダウンロードページなど、トロイの木馬に感染するWebサイトは様々です。信頼できるサイトであっても、広告などからの感染リスクがあります。OSやブラウザ、プラグインを最新の状態に保ち、ウイルス対策ソフトを導入するなどの対策が重要です。

ファイル共有

オンラインストレージやP2Pファイル共有サービスなどを通じて、トロイの木馬に感染したファイルがダウンロードされるケースもあります。ダウンロードしたファイルは必ずウイルスチェックを行い、信頼できるファイルのみを開くようにしましょう。また、共有するファイルはアクセス権限を適切に管理し、パスワードも設定することをおすすめします。

「トロイの木馬に感染しました」のセキュリティ警告は「偽警告」の場合も多い

実は「トロイの木馬に感染しました」の警告は偽警告の場合も多いです。その理由は偽警告で不安を煽り、有償ソフトの購入などを勧めるためです。

偽警告で不安を煽る

「トロイの木馬に感染しました」という偽警告の目的のひとつは、ユーザーの不安を煽ること。偽警告に反応して画面の指示のまま従ってしまうと本当に個人情報の漏洩に繋がったり、さらなるマルウェア感染のリスクが高まります。

有償ソフトの購入などを勧める

偽警告では、「ウイルスに感染したので有償のウイルス対策ソフトを購入してスキャンしてください」といった内容のメッセージが表示されることがあります。実在するソフト名が使われていても、正規の販売サイトではないことがほとんどです。絶対にリンク先から購入しないようにしましょう。

「トロイの木馬に感染しました」の警告表示が表示されたらどうしたらいいの?

「トロイの木馬に感染しました」の警告表示が出てしまったときの対処法をご紹介します。

警告表示を閉じる

「トロイの木馬に感染しました」などの警告表示が突然現れても、慌てずに冷静に対処しましょう。多くの場合、ブラウザの「閉じる」ボタンやタスクマネージャーから強制終了することで警告画面を閉じることができます。警告中のリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりしないように注意してください。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の相談窓口に連絡する

警告の内容が本物なのか偽物なのか判断がつかない場合は、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口に連絡しましょう。

電話 : 03-5978-7509 (受付時間:10:00~12:00、13:30~17:00(土日祝日・年末年始は除く。))
E-Mail : anshin@ipa.go.jp

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が、警告の内容を踏まえたうえで対応について適切なアドバイスをしてくれます。

クレジットカード会社に連絡する

偽警告画面などで、クレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐにカード会社に連絡を取り、不正利用防止の手続きを取ってもらいましょう。連絡が遅れると、不正利用による被害が拡大する恐れがあります。

警察に相談する

偽警告によって金銭的な被害が出た場合や、脅迫めいたメッセージが表示された場合は、警察にも相談しましょう。警察のサイバー犯罪対策課が、被害の補償や犯人の特定などに動いてくれる場合があります。

まとめ

ブラウザに突然「トロイの木馬に感染しました」などの警告が表示されても、慌てずに冷静な対処を心がけましょう。多くの場合は偽の警告である可能性が高いですが、リンクをクリックしたり個人情報を入力したりせず、画面を閉じるのが賢明です。判断に迷った場合はIPAの相談窓口に連絡し、専門家のアドバイスを仰ぐことをおすすめします。日頃からウイルス対策ソフトを導入し、OSやソフトウェアを最新の状態に保つことで、トロイの木馬の感染リスクを減らすことができるでしょう。

オトナライフ編集部
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