筆者が超軽量ノートパソコン「dynabook」に乗り換えたらメチャよかったワケ

筆者は取材や旅行に行くときに、Microsoft「Surface Laptop Go」を愛用しています。しかし、本体+ACアダプタが1.3kg超で、拡張端子が少ないためにアダプタ類も必要になるため、いつも「重いな~」と感じていたのです。そこで、ついに超軽量ノートパソコン「dynabook」に乗り換えたのですが、実際、どこがそんなによかったのかを報告したいと思います。

そもそもMicrosoft「Surface Laptop Go」のどこが不満だったのか?

Webライターをしている筆者は、ほぼ356日記事を書いています。そのため、出張や旅行中でもノートパソコンが欠かせません。

現在、筆者が愛用しているのは2021年12月に新品で購入したMicrosoft「Surface Laptop Go(初代)」。当時の購入価格は7万6,000円ほど。12.4インチの小型ノートパソコンで、CPUは第10世代Core i5(1035G1-1.19GHz)、メモリ8G、SSD128Gという構成です。もちろん、Webサイト閲覧や原稿作成がメインなので、性能にはまったく問題がありません。

12.4インチの初代「Surface Laptop Go」のCPUは第10世代Core i5(1035G1-1.19GHz)、メモリ8G、SSD128Gです。Web閲覧や原稿作成、写真加工程度なら十分過ぎる性能を持っているのですが……(筆者撮影)

しかし、Surface Laptop Goの本体重量は1.11kgあり、実際に手に持つと意外とズッシリ感があります。専用ACアダプタも212gほどあり、両方合わせると1.3kgを超えてしまうのです。しかも、Surface Laptop GoにはUSB Type-CとUSB Type-Aしかなく、USB拡張アダプタなども一緒に持ち歩かなければならないのが不満でした。

そこで筆者は、いよいよ軽量化を目指してDynabook社(旧東芝)の超軽量ノートパソコン「dynabook」に乗り換えることにしたというわけです。

Surface Laptop Go本体の重さを計ってみると、110.8kgほどありました。実際に手に持ってみるとズッシリ感があります(筆者撮影)

こちらは専用ACアダプタ。実測値は212gあり、本体と合わせると1.3kgを超えてしまいます(筆者撮影)

Surface Laptop Goには端子がUSB Type-CとUSB Type-Aしかなく(写真上)、ACアダプタは独自形状のコネクタになっているのも不満でした(筆者撮影)

「dynabook」の何がそんなに魅力的なのか?

ノートパソコンに求めるものは人それぞれ異なると思いますが、今回筆者が望むのは“軽さ”です。そこで目をつけたのが「dynabook」でした。

実は、dynabookのなかには13.3インチで700~800g台の超軽量モデルがあります。数値的にはSurface Laptop Goとたった250g前後しか差がないのですが、実際に手に持ってみると「おおっこれは軽いっ!」と思わず口にしてしまうほど違います。

dynabookの超軽量モデルは800g前後。約1.1kgのSurface Laptop Goと250g前後しか差がありませんが、実際に手に持ってみると驚くほど軽く感じます(筆者撮影)

dynabookは同じ型番のモデルでも、バッテリー容量の違いなどで重さがけっこう異なります。なかには900gを超えるモデルもありますが、今回筆者が購入したモデルは実測値で845gでした(筆者撮影)

しかも、dynabookは専用ACアダプタがなくても、市販のUSBケーブル+USB充電器(USB PD対応)で充電できるのが大きなポイント。これなら、出張や旅行時にスマホ用のUSB充電器を流用できるので、実質450g程度は荷物が軽くできるのです。

ちなみに、USB PDとは「USB Power Delivery」の略で、USB Type-Cポートで最大240Wまでの充電に対応できる規格のことです(通常は20V×5A=100Wまで)。また、dynabookは軽量・薄型モデルながら、USBのほかにも有線LAN、HDMI、MicroSDカードスロットまで装備しており、USB拡張アダプタなども不要になります。

たとえば、ホテルのWi-Fiがつながらなかったり速度が遅いときに、有線LANが利用できるのは助かりますよね。

dynabookにはUSB(Type-A/C)端子以外にも、HDMIや有線LAN、MicroSDカードスロットなどもフル装備しています。たとえば、ホテルでWi-Fiがつながらないときは有線LANが役に立ちますよ(筆者撮影)

dynabookの雷マークのあるUSB Type-Cでは、USB PDにより高速充電が可能です。つまり、スマホ用のUSB充電器とUSBケーブルでも充電できるんですね(筆者撮影)

ただし、dynabookの超軽量モデルを新品で購入すると非常に高価なので、今回はネットで中古を探しました。現状のSurface Laptop Goと同じ第10世代Core i5なら3万8,000円前後、第11世代のCore i5なら4万8,000円前後から購入できるようです。

しかし、実際に楽天市場やYahoo!ショッピングなどで探してみると、販売されているdynabookの中古は、ほとんどが大企業向けリース落ち。外装の傷やシール痕、液晶の状態が悪いBランクやCランクのものが目立ちます。

とくに、液晶面にキーボード痕があるものがほとんどで、なかなか状態のよいものが見つかりません。

こちらは友人のdynabook。持ち運ぶときに、キーボードと液晶が擦れて痕が付いています。Windowsを起動すればさほど気になりませんが、安いリース落ちの個体は、まずキーボード痕があると考えたほうがいいでしょう(筆者撮影)

今回は、たまたま個人で使用されていたと思われる「dynabook G83/HS」をYahoo!ショッピングで約5万8,000円で購入しました。相場より1万円ほど高いのですが、本体や液晶の状態がよく、CPUは第11世代Core i5(1145G7-2.6GHz)、メモリは16GB、SSDは256GBで重量は845gというスペックです。

ちなみに、この手の軽量モデルはメモリやSSDの空きスロットがなく、あとで交換や追加することができないので、購入時は十分スペックに注意してくださいね。

結局、実際に届いた個体は外装に目立つ傷はなく、液晶にキーボード痕やドット抜けもなし。キーボードやタッチバッドにもテカりや使用感がなく、バッテリー容量も約88.8%とヘタっていなかったので、かなり優良なコンディションと言えるもでした。

今回購入した個体は、外装や液晶にほとんど傷がなく、キーボードやタッチパッド部分にもテカりや使用感がない「Aランク」コンディションでした(筆者撮影)

CPUは第11世代Core i5(1145G7-2.6GHz)、メモリは16GBを実装。SSDは256GBです。バッテリー容量も約88.8%と良好でした(筆者撮影)

実際にUSB充電しても問題ないのか確かめてみる!

相場よりやや高めのdynabookでしたが、コンディションが非常によくて筆者は大満足。しかし、気になるのは充電のことです。スマホ用のUSBケーブルとUSB充電器で本当にしっかり充電できるのでしょうか?

まず、付属の純正ACアダプタで充電したところ、19.8V×1.59A=31.4W程度で充電できました。

そこで、筆者所有の3COINSで3,300円の急速充電USB PD対応ACアダプタ65W(重量120g)を使用して充電してみたところ、19.8V×1.55A=30.7Wと、純正ACアダプタとほぼ同じ数値で充電することができたのです。これなら、248gもある純正ACアダプタを出張や旅行先に持っていく必要はありませんね!

ちなみに、USB Type-C/CケーブルはAmazonで999円で買ったものを使用。規格はUSB 3.2 Gen2×2で転送速度は最大20Gbps、充電は最大240Wまで対応できるものを使用しています。

純正ACアダプタでの充電

まずは付属の純正ACアダプタで充電してみます。その結果、19.8V×1.59A=31.4W前後で充電されているのが確認できました(筆者撮影)

市販のUSBケーブル&USB充電器で充電

こちらはAmazonで買ったUSB Type-Cケーブルと、3COINSのUSB充電器(65W)で充電したところ。結果は19.8V×1.55A=30.7Wと、純正ACアダプタとほぼ同じレベルで充電できていました(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は筆者が出張や旅行のために、ノートパソコンを超軽量の「dynabook」に乗り換えた話をお届けしました。とにかく、今は「ノートパソコンは軽いのが正義!」だと実感しているとことです。

ちなみに、Surface Laptop Goのほうはこのあと売却する予定ですが、傷はほとんどなく箱や付属品も揃っているので、じゃんぱらやイオシスなら3万円程度で買い取ってもらえるようです。

そのため、買い替え差額は2万8,000円程度になりますが、重量がACアダプタ込で450gほど軽くなること、CPUの世代がひとつ上がり、メモリは8GB→16GB、SSDは128GB→256GBに増量できたので、自分としてはなかなかよい作戦だったと感じています。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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