新型コロナウイルス対策で、急遽テレワーク(在宅勤務)を迫られたビジネスパーソンは多いだろう。しかし、作業環境が整わなくて困っている人も多いのでは? そんなときは「Chromeリモートデスクトップ」がおすすめ。会社のパソコンのなかにある資料の閲覧やソフトの使用なども自宅のパソコンからアクセスできるようになるぞ!
「Chromeリモートデスクトップ」の何が便利なの?
新型コロナウイルスの影響で、急にテレワークしろと言われても、会社のデスクトップパソコンを自宅に持ち帰って作業することは難しい。多くの人が自分のノートソコンやタブレットなどで作業をしているのでは? とはいえ、社外持出禁止の資料を確認したり、会社のパソコンにしか入っていないソフトを使いたいこともあるはず……。
そんなときにおすすめしたいのが「Chromeリモートデスクトップ」だ。「Chromeリモートデスクトップ」なら、家のパソコンから会社のパソコンへリモートアクセスできるようになるため、会社のパソコンに保存してある資料やソフト、会社のサーバなどにもアクセス可能となる。詳しいやり方は『Googleの「Chromeリモートデスクトップ」の使い方 設定も簡単で遠隔操作もできる』を参照してもらいたいが、今回は、実際に筆者がテレワークでChromリモートデスクトップを使って良かった点や悪かった点を紹介しよう。
まずは会社のパソコンと自宅のパソコンの両方の電源を入れた状態にして、Chromeリモートデスクトップの設定をしよう
Chromeリモートデスクトップの設定が終わるとこのような画面になる。上が自宅のノートパソコン、下が会社のデスクトップパソコンだ。もちろん、どちらもオンライン(ネット接続)になっていないとリモートアクセスはできないぞ
前の画面で会社のパソコン名をクリックすれば、会社のパソコンのデスクトップを開けるようになる。 Chromeを開くときに、Googleアカウントで同期していればブラウザからリモートアクセスが可能になるというわけだ
会社のパソコンにしかない資料を閲覧可能!
実は筆者も、急遽テレワークをすることになり、慌ててChromeリモートデスクトップを導入したのだが、実際に使ってみて助かったのは、まず、会社のパソコン内のHDDや会社独自のクローズされたサーバにも簡単にアクセスできたこと。これで、わざわざ資料をコピーするために会社に行かなくて済むのだ。
また、家のノートパソコンに入っていないソフトも、Chromeリモートデスクトップで使えるようになるのも助かった。自宅のノートパソコンにAdobeのソフトは入っていなかったが、リモート画面で会社のパソコンにインストールされているAdobe「Photoshop」を開くことができたのだ。
これらの作業がすべて無料でできるのだから、Chromeリモートデスクトップを導入すれば、快適にテレワークができるだろう。唯一の欠点といえば動作がかなり重いことで。ネット環境にもよるが、さすがに、すべての作業をリモートで行うのはキツいので、あくまで資料のコピー程度に使うのがおすすめである。
自宅のノートパソコンに、Adobe「Photoshop」は入っていないが、リモート先のパソコンでソフトを開くことができた。これは便利! 動作は重いがなんとか作業はできる