現在、日本ではテレワークの普及が急ピッチで進められている。以前から部分的に導入していた企業は当然のこと、これまでテレワークの経験が無かった企業でも試行錯誤しながらテレワーク環境の整備を行っていることだろう。
さて、働く準備は整った!……なのになぜか今まで通りの仕事ができない、と感じている人もいるのではないだろうか。それはテレワークでやってしまいがちな、集中力を削ぐNG行動で業務効率を下げているのかもしれない。
イライラ・焦りは集中力の大敵
ルーティンや仕事環境の整備など、集中力を高める行動は積極的に取り入れられやすい。だが同時に、テレワーク環境で陥りやすい集中を阻害する行動も習慣づいてしまっていては、良くてプラマイゼロ。それどころか、“集中力を高めた気”になるだけの時間のムダで、マイナスになってしまう恐れもある。
【要注意!集中力を削いでしまう行動5選】
1.作業環境が心身に負担をかけている
これまで自宅で長時間パソコンを触る習慣の無かった人は、机や椅子が身体に合っていないこともあるはずだ。その違和感を放っておくと、腰痛などの原因となってしまう。さらにパソコンが重い・回線が遅いなど、自宅のネット環境でイライラして集中が切れてしまうことも。
2.適度な休憩を取らない
しっかり集中できていないと、作業が進まず「もっとやらなきゃ」という焦りから休憩を取らずにダラダラ仕事を続けてしまう人もいるだろう。すると疲労が溜まっていき、さらに集中力を欠くことにつながってしまうのだ。
また集中が続いているときでも、「一気にやってやろう!」と意気込んで休憩を後回しにしすぎると少しずつ効率が低下していくため、そちらも注意が必要だ。
3.規則正しい勤務・生活をしていない
通勤時間が不要になったぶん夜遅くまで起きていたり、仕事のスタート時間があいまいになったり。他人の目のないテレワークは、生活リズムが不規則になりやすい。緩んだ気持ちのまま仕事をしても集中できないのは当然のこと。毎日きっちり勤務時間を守って、規則正しい生活を心がけよう。
4.食べすぎ・飲みすぎ
料理好きの人などは、テレワークで自炊の機会も増えていいリフレッシュになっているかもしれない。だが楽しく作ったあと、調子に乗って食べすぎてしまうと内蔵に負担がかかり不調の原因になってしまう。食べすぎたのが昼食であれば午後の仕事で眠気に襲われる、なんてこともあるだろう。また当然のことながら、深酒のしすぎも睡眠の質の低下・二日酔いなど、集中力を低下させる要因をはらんでいる。
5.運動不足
テレワークで自宅にこもりがちになると運動不足になりやすい。人は運動が不足すると筋肉がどんどん凝り固まっていき、血流が悪くなり脳の血の巡りも悪くなってしまうという。頭がボーッとしている状態で、高い集中力を発揮できなくなるのは言うまでもない。
これら5つの要因に共通して言えることは、「不健康な習慣は集中力も低下させる」ということ。“身体が資本”とは昔からよく言われてきた言葉だが、生活様式が大きく様変わりしているこのタイミングに改めてその意味を考え直してみるのもいいのかもしれない。