パソコンやスマホでWebサイトを見ていると「続行するにはCookie(クッキー)を有効にしてください」といったポップアップが表示されることがある。でも、そもそも「Cookie」って何なの? いったどんな機能があるの? 危険じゃないの? そこで今回は「Cookie」の機能や利用する場合の注意点などを解説しよう。
「Cookie」のおかげでWebサイトを快適に利用できる
ブラウザ(ChromeやSafariなど)でWebサイトを閲覧しているとき「Cookie(クッキー)を有効にしてください」といったポップアップが表示されたことはないだろうか? でも、この「Cookie」っていったい何なのだろうか?
「Cookie」とは、Webサイトを訪れたユーザー情報を一時的に保存する仕組みのこと。たとえば、閲覧中のWebサイトを訪れた日時や訪問回数、ログインIDやパスワードなどの情報が記録されるのだ。では、なぜこの「Cookie」に情報を書き込む必要があるのだろうか? たとえば、TwitterやInstagramなどのSNSに一度ログインすれば、再度同じSNSを開いたときに、IDやパスワードを入力してログインし直さなくていいが、それは「Cookie」のおかげ。あるいはAmazonや楽天市場などのショッピングサイトで商品をカートに入れたままWebサイトを閉じても、再度Webサイトを開くとその商品がカートに残っている。実はこれも「Cookie」が機能しているからなのだ。つまり、「Cookie」のおかげでアナタもWebサイトを快適に利用できているのである。
「Cookie」の機能は他にもある。たとえば、Amazonでスピーカーを買うと、別のWebサイトを開いたときスピーカーに関連する広告が表示されることがあるが、これは「Cookie」に含まれるデータを元に広告が表示される仕組みになっている。そのため、何となく自分の行動が監視されている気分になった人も多いだろう。そこで気になるのがログインIDやパスワードを保存している「Cookie」の情報が漏洩する危険はないのか? ということである。
だが、「Cookie」のことを必要以上に心配することはない。「Cookie」は利用したWebサイトだけが読み込める仕組みになっているので、他人がアナタの「Cookie」情報を入手することは極めて困難だ。ただ、アナタのスマホやパソコンが盗まれてしまうと、「Cookie」情報のせいで他人に買い物をなどをされる危険性はあるし、ネットカフェのパソコンに自分のIDとパスワードを残してしまうと非常に危険なので、他人も使うパソコンでは必ず「Cookie」を削除しておく必要がある。
自分のスマホやパソコンの「Cookie」情報が漏洩する危険性は極めて低いので、そのまま使えばいいと思う。だが、どうしても「Cookieが信用できない!」ということであれば、ブラウザの設定から「Cookie」を無効にしたり、過去の「Cookie」データを削除することも可能である。とくにネットカフェなどでパソコンを使うときは危険なので、Cookieを削除する方法などは覚えておいて損はないだろう。下記に「Chrome」と「Safari」の設定方法を紹介しておくので参考にしてほしい。
ただし、「Cookie」データを削除してしまうと、過去のログイン情報などがすべて消滅してしまうので、ログインするたびにIDやパスワードを入れ直すことになる。Cookie削除後は非常に不便になることは覚悟しておこう。