あなたは1日のうちに何度自分の顔を見るだろうか。朝、歯磨きやヒゲ剃りをしたり、日中もトイレに寄って手を洗うときなど無意識のうちに見ていることもあり、多いとは言わないまでも完全にゼロという人もなかなかいないだろう。そんな中、ここ数カ月で急増したWeb会議によって自分の顔を見る機会が増えたことで、「男性の間でも美意識が高まってきている」という調査結果が明かされた。
今回は、Web会議によって自分の顔をよく見るようになったビジネスパーソンの反応や、美意識の高まりの行く先を考えてみたい。
コロナ禍で自分の顔を見る頻度がアップ
化粧品ブランドの開発・販売を手掛ける(株)ランクアップの行った調査によると、世界的に影響を及ぼし続けている新型コロナウイルス感染症の影響で「Web会議を行うようになった」と答えた人は29.9%だったという。さらに「コロナ流行前からWeb会議を実施している」の回答者と合算すると、全体の半数に迫るビジネスパーソンが既にWeb会議を経験済みという結果となった。
加えてWeb会議経験者の中でも顔が見える状態で実施している場合が多く、「自分の顔を見ることが増えた」と回答した人は74.3%とほぼ4分の3を占めていることがわかった。
普段の生活でチラッと鏡を見ただけならさほど気にすることのない自分の顔も、常時画面に映っているとなれば気になってしまうのは仕方のないことだ。さらにWeb会議は、自分だけでなく他参加者の顔も画面に映っているもの。いくつも顔が並んでいたら、その中で自分の顔の映りの良し悪しを比較してしまうのは当然のことだろう。
調査でも、31.0%の男性が「Web会議で美意識が高まった」と感じているといい、「画面越しに自分の顔を見るのは嫌だ・どちらからというと嫌だ」という回答もほぼ半数となった。やはりみんな、周囲と比べてしまい「俺の表情、明らかにくたびれてる?」「周りより輪郭大きくない?」といったコンプレックスを感じることも少なくないようだ。
“自分がベストに映る角度”の追求は以前から女子の間では比較的普通の事柄だった。しかし今後Web会議がビジネスの世界に定着していった場合、30代のビジネスパーソンたちにも“Web会議映え”が求められ、自分のベスト角度の把握がビジネススキルのひとつなる可能性も絶対に無いとは言えないだろう。今のうちから研究を開始しておくのも、悪い選択肢ではないのかもしれない。
筆者の経験からひとつ言えるのは、PCのカメラが顔より下にある“あおり”の角度は、ほぼ確実に失敗するということだ。みなさんも気をつけていただきたい。
参照元:コロナ禍 オンライン会議増加で男性に変化 3人に1人が美意識の高まり実感男性のほぼ半数が自分の顔を画面越しに見ることが「嫌だ」と回答【ランクアップ】