新型コロナウイルス感染症の影響で、あちこちで聞くようになった「ニュー・ノーマル」という言葉。ビジネスシーンでも、全員が1つの部屋に集まって行われる打合せが減り「Google Meet」や「Zoom」を使ったWeb打合せが流行している。あなたはそんなWeb会議の場で、ハウリングを起こしてしまった経験はないだろうか。
今回はWeb会議のシステムでハウリングが起こる原因と、その対処法を3つご紹介する。
やまびこが続いてしまうハウリング
そもそもハウリングとは、スピーカーから高音や低音などの異音が発生する現象だ。カラオケなどでマイクを使った際に、「キーーーン」と不快な音を出してしまったことのある人も多いのではないだろうか。一方で、Web会議サービスで起こりやすいハウリングは少しタイプが違うもの。PCのスピーカーの発した音を同じPCのマイクが拾ってしまい、やまびこのように同じ声が繰り返し出続けてしまうことを指している。
【ハウリングが起こる原因】
1. エコーキャンセラーがオフになっている
ほとんどのWeb会議サービスのシステムには「エコーキャンセラー」という機能が搭載されている。マイクから入ってきた電気信号の処理中に、システムが自動的にエコーの発生源となる信号を減衰させているのだ。とくにヘッドセット以外の、部屋全体にスピーカーの音が聞こえるような環境で利用されるマイクには必須の機能とされている。
自分ひとりでハウリングを起こしてしまった場合は、まずこのエコーキャンセラーの設定を確かめてみるといいだろう。
2.周囲の雑音が多い
前述のエコーキャンセラーも万能ではなく、とくに雑音が多い場所ではオンになっていても正常に機能しないことがある。そのためエコーキャンセラーをしっかり機能させるには、部屋選びも重要なポイントとなってくる。
そもそも周囲がガヤガヤしている場所では、ハウリングが起こらなくとも自分が会議に集中できなくなるだろう。Web会議も「どこでもできる」というわけではないのだ。
3.同じ部屋で2台以上のPCが参加している
本社と支社を結ぶような会議などでは、同じ部屋で複数人が別々のPCを使って打合せを行うこともあるだろう。しかしそのとき、誰かのPCが発した音を別のPCのマイクが拾って発してしまい、その音をさらに別のマイクが拾う、という連鎖でハウリングが起こることがある。
そのため同じ部屋で行う場合は、喋るタイミングのみマイクをオンにするか、部屋全員の声が拾える外部マイクを使用するように心がけよう。
せっかくテレワークという効率的な働き方を行いやすくなった現在で、ハウリングという些細なことで会議を非効率にしてほしくはない。あなたの働き方改革の一助として、ハウリング防止テクニックを有効活用していただきたい。
参照元:テレビ会議でハウリングが発生する原因とは?【NTTビズリンク】
※サムネイル画像(Image:Ink Drop / Shutterstock.com)