今や自宅のパソコンやスマホ、テレビ、レコーダー、ワイヤレススピーカーなど、ありとあらゆるデジタル機器がWi-Fi(ワイファイ)でネットに接続されている。だが、Wi-Fi電波を発するWi-Fiルーターの置き場所によっては、Wi-Fi本来のスピードが出なかったり、途切れがちになったりするのをご存じだろうか? そこで今回は、正しいWi-Fiルーターの置き場所を7つのポイントで探ってみよう。
Wi-Fiルーターの置き場所は非常に重要!
現在では、自宅のパソコンやスマホ、タブレット以外にも、テレビやレコーダー、ワイヤレススピーカーなど、あらゆるデジタル機器がWi-Fi(ワイファイ)でネットに接続されている。今やWi-Fiがない生活など考えられないくらいだ。
しかし、Wi-Fi電波を発信する「Wi-Fiルーター」の置き場所を間違えてしまうと、本来のスピードが出なかったり、つながりにくい状況が生まれる可能性がある。狭いワンルームなら問題ないだろうが、3LDK以上の広めのマンションや2F建ての一軒屋になると、Wi-Fiルーターの置き場所が非常に重要になってくるのである。
もちろん、自宅のWi-Fiルーターの周波数帯が「2.4GHz帯(11b/g)」か「5GHz帯(11a/11ac)」によって電波が届く範囲や強さなども異なるため、多少対処方法も異なってくるが、基本的には7つの項目をチェックしていけば、Wi-Fiルーターの正しい設置場所を見けられるだろう。
■Wi-Fiルーターの設置場所7つのポイント
【1】できるだけ家の中心に置く
【2】金属製ラックの上に置かない
【3】水槽の側には置かない
【4】電子レンジの側は避ける
【5】できるだけ高い場所に置く
【6】木造住宅は2Fに置くほうがよい
【7】モバイルWi-Fiルーターは窓側に置く
ごく当たり前のことだが、Wi-Fiルーターはできるだけ家の中心になる場所、あるいはよくWi-Fiを利用する部屋に設置するのが基本だ。最近のWi-Fiルーターなら、スマホの位置や距離を判別し、電波を最適に届けられる「ビームフォーミング」という機能を搭載している機種もあるぞ。
【2】金属製ラックの上に置かない
Wi-Fiルーターを金属製のラックの上に置くのはよくない。金属は電波を減衰させてしまう性質があるからだ。同じようにコンクリートや断熱材も電波を減退させてしまうので、できるだけコンクリートの壁で囲まれた場所には置かないようにしよう。
【3】水槽の側には置かない
金属やコンクリート以外にもWi-Fi電波が苦手なものがある。それは「水」だ。水もWi-Fi電波の広がりを邪魔してしまうので、もし、自宅に大きな水槽がある人は、水槽の横にWi-Fiルーターを置かないようにしよう。
もし、Wi-Fiルーターの設置場所と自分の部屋の間に電子レンジがある場合は要注意! 実は電子レンジはWi-Fi電波と同じ2.4GHz帯を利用しているので、Wi-Fiルーターで使用している電波が11b/g(11n/ax)の場合は、電波が干渉して途切れたり接続できなくなってしまうことがある。もちろん、5GHz帯を使う11a(11n/ax)の場合は干渉しない。
※11n/axは2.4GHz帯と5GHz帯の両方を利用する
【5】できるだけ高い場所に置く
Wi-Fiルーターの多くは360度球状に電波を発信するようになっている。そのため、Wi-Fiルーターを床に直置きしてしまうと、電波の広がりが悪くなってしまうのだ。やはり、Wi-Fiルーターは床から1m程度は離れた場所に設置するようにしよう。
【6】木造住宅は2Fに置くほうがよい
Wi-Fiルーターの多くは360度球状に電波を発する特性があるので、木造2階建ての一軒家の場合はWi-Fiルーターを1Fに置くより、2Fに置いたほうが電波の到達範囲が広くなる。ただ、鉄筋コンクリートの一軒家の場合は、床のコンクリートが電波を減退させてしまうため、窓側にWi-Fiルーターを設置したほうがよいだろう。
【7】モバイルWi-Fiルーターは窓側に置く
家庭で使うWi-Fiルーターは有線LAN回線を無線化したものが多いが、スマホと同じデータ通信を使う据え置き型の「ホームルーター」や外出先でも持ち歩ける「モバイルWi-Fiルーター」も存在する。「ホームルーター」と「モバイルWi-Fiルータ」の場合は、データ通信の電波を掴みやすいように窓際に置いたほうがよい。