Windows 10でRARファイルを解凍できないときの対処法をご存知だろうか。今や圧縮ファイルと一言で言っても種類はさまざまだ。とくに海外でのファイルのやり取りではRAR形式が一般的だ。そこで本記事では、RARファイルを解凍する方法を紹介する。
「RARファイル」とは？
Windows 10でRARファイルを解凍できないときの対処法をご存知だろうか。本記事ではWindows 10でRARファイルを解凍できないときの対処法を紹介するので参考にしてほしい。
本記事の主役である「RARファイル」とはどのようなファイルなのかご存知だろうか。RARファイルとはどのようなファイルなのかわからない方も多いだろう。はじめにRARファイルとはどのようなファイルなのかを解説するので、RARファイルについてあまり馴染みのない方は参考にしてほしい。
・圧縮形式の一つ
RARファイルとは、ファイルの圧縮形式のひとつである。ファイルの圧縮形式といえば「zip」や「lzh」が有名だがRARファイルもその仲間のひとつであり、拡張子は「.rar」もしくは「.RAR」である。
そのため、RARファイルは中身を閲覧する際にはその他の圧縮ファイルと同様に解凍を行う必要があるのだ。残念ながらWindows 10の標準機能ではRARファイルの解凍に対応していないので、RARファイルをWindows 10で扱いたい方はRARファイルの解凍や圧縮対応した専用のソフトを導入する必要がある。
なお、Windowsでのファイルの圧縮・解凍用ソフトとして人気が高い「7Zip」や「Lhaplus」を導入している環境であれば、「7Zip」や「Lhaplus」はRARファイルの解凍に対応しているのでそのまま開ける場合が多いが、「7Zip」や「Lhaplus」を使っていても特定の環境や状況下では、RARファイルを解凍できないときがある。
次項からは、「7Zip」と「Lhaplus」を使ってRARファイルを解凍できないときの対処法と、その他のRARファイル対応のオススメなファイル圧縮・解凍ソフトを紹介するので参考にしてほしい。
【Windows 10】RARファイルを解凍できないときの対処法【7Zip】
ファイル圧縮・解凍ソフト「7Zip」を利用してRARファイルの解凍を行おうとしたときに、RARファイルが解凍できない場合の対処法を紹介しよう。
・考えられる原因と対処法
「7Zip」を利用しているのに、RARファイルを解凍できないときの原因としては、解凍しようとしているRARファイルのバージョンが「RAR 5.0」以上なのに対して、利用している「7Zip」のバージョンが低すぎる可能性がある。
RARファイルは現在も開発が続けられているファイル圧縮形式のため、最新のRARファイルを解凍するにはそのバージョンのRARファイルの解凍に対応したソフトが必要となる。そのため、最新バージョンの「7Zip」を利用してRARファイルの解凍を行ってみよう。
もしくは、「7Zip」をインストールしている環境下でRARファイルを開こうとしたときに、プログラムが見つからずに開くことができないというエラーが出た場合は、RARファイルが7Zipに紐付けされていない可能性が高い。そのような場合には、RARファイルを右クリックして、プロパティからプログラムを選択してRARファイルを開く既定のソフトを7Zipにしよう。または、RARファイルを右クリックしてプログラムから開くで7Zipを指定してもよい。なお、どうしてもRARファイルを解凍できないときには後述するその他のRARファイル対応ソフトを利用して、RARファイルの解凍を試してみよう。
・7Zipのコマンドライン版を使う方法
7ZipはGUIのソフトだがその他の利用方法にコマンドライン上での利用がある。コマンドライン版の7Zipを使って、RARファイルを解凍する方法を紹介しよう。なお、一部コマンドは、環境変数で7ZipのPathを通しておかないと実行できないので、コマンドライン版の7Zipを利用したい方は、あらかじめ環境変数へ7ZipのPathを通しておこう。
7Zipのコマンドライン版を利用するにははじめに、コマンドラインで7Zipの場所を指定する
場所を指定したら「7z e ファイル名.rar」でカレントフォルダへRARファイルを解凍することができる。なお、7zの部分はPathを通していないと実行できないので、コマンドライン版を利用する際にはPathを通しておく必要がある
【Windows 10】RARファイルを解凍できないときの対処法【Lhaplus】
ファイル圧縮・解凍ソフト「Lhaplus」を利用してRARファイルの解凍を行おうとしたときに、RARファイルが解凍できない場合の対処法を紹介しよう。
・考えられる原因と対処法
「Lhaplus」でRARファイルの解凍ができないときに、「Lhaplus」のエラーで「～～は利用できない場所を参照しています」と表示される場合には、解凍しようとしているRARファイルの構造が破損していたり、RARファイルのファイルサイズが過大である可能性が高い。そのため、このようなエラーが出た場合には、解凍できないRARファイルとは別のRARファイルを用意して解凍できないかを試してみよう。別のRARファイルは解凍できる場合、解凍できないRARファイルが破損している可能性が高い。
もしくは、同エラーは「Lhaplus」が解凍できないRARファイルのバージョンに対応していない場合も表示されるので、解凍できないRARファイルとは別に用意したRARファイルも解凍できない場合には、一度「Lhaplus」を最新バージョンにアップデートしてみると、これまで解凍できないバージョンだったRARファイルが解凍できる様になる可能性が高い。なお、どうしてもRARファイルを解凍できないときには後述するその他のRARファイル対応ソフトを利用して、RARファイルの解凍を試してみよう。
・Lhaplusのコマンドライン版を使う方法
「Lhaplus」はGUIがメインだが、その他の利用方法としてコマンドラインでも利用することができる。ただし、「7Zip」と同様に「Lhaplus」のコマンドライン版を使ってファイルを圧縮・解凍する際には、環境変数で「Lhaplus」のPathを通しておく必要があるので注意が必要だ。
Lhaplusのコマンドライン版を利用するには、コマンドラインではじめにLhaplusを実行する
次に「lhaplus.exe /o:.\ .\ファイル名.rar」でカレントフォルダへRARファイルを解凍できる
上記でも解凍できない場合に使えるその他の解凍ソフトは？
これまで、RARファイルの解凍ソフトとして「7Zip」と「Lhaplus」を紹介してきた。だが、これら以外にもその他のRARファイル対応ファイル圧縮・解凍は多く存在する。最後に「7Zip」と「Lhaplus」以外のその他のRARファイル対応ファイル圧縮・解凍ソフトを紹介するので参考にしてほしい。
なお、オススメは「WinRAR」であり迷った方は「WinRAR」を利用してほしい。なお、WinRAR以外のその他のソフトについてはかんたんに紹介しておく。
・【ソフト①】Win RAR
RARファイル対応のファイル圧縮・解凍ソフトの定番といえば「WinRAR」だ。「WinRAR」はRARファイルが流行りはじめた当時から有名な、ファイル圧縮・解凍ソフトであり、一昔前のPC雑誌でも多く掲載されてきた。
「WinRAR」はRARファイルを右クリックのコンテキストメニューから解凍できるだけでなく、RARファイルを解凍することなく「WinRAR」のソフト上で中身のファイルを確認するといった機能がある。また、「WinRAR」ではすべてのファイルを解凍するのではなく、一部のファイルのみの解凍も出来たので現在もRARファイルの解凍だけは「WinRAR」を利用するというユーザーは少なくない。
なお、「WinRAR」は40日間は試用体験可能でその後は有料のシェアウェアだ。そのため、40日経過後に「WinRAR」を開くと購入をオススメするダイアログが表示されるがとくに機能制限などは行われない。
・【ソフト②】RAR Opener
「RAR Opener」はWindowsアプリ版のRARファイル解凍専用ソフトだ。解凍するだけであれば使いやすいが、圧縮機能は無いので注意が必要だ。
・【ソフト③】Explzh for Windows
「Explzh for Windows」は容量の大きなRARファイルでもエラーなしで解凍できるソフトだ。
・【ソフト④】PeaZip
「PeaZip」は180を超える多くのファイル圧縮形式に対応した、ファイル圧縮・解凍ソフトである。
・【ソフト⑤】Lhaforge
「Lhaforge」は一昔前であれば、DLLファイルが無いために動作できないソフトの悩みを解消できたソフトである。現在、このようなことはほぼない。