みなさんの働く会社ではテレワークは導入されているだろうか。家での仕事はデスク周りに誘惑が多く、ついつい勤務時間中に別のことに手を出す“サボり”をしてしまった経験がある人も多いのではないだろうか。
今回はそんなテレワークに対する調査結果から、人々が労働中についついしてしまう他事と、その頻度の環境下による違いについて考えていきたい。みなさんはテレワーク中にアレをしてしまったことありますか?
新しい働き方として今後も定着していきそうなテレワーク
2020年から続く新型コロナウイルス感染症の流行によって、私たちの生活は大きく変わった。緊急事態宣言に伴う「外出自粛要請」や「飲食店の営業時間短縮」などは日常生活に大きな影響をもたらし、“働く”という面でも多くの企業でテレワークが普及し従来の働き方に変化が起こっている最中だ。感染防止策として導入が促進されたが、サラリーマンとしてみれば通勤時間や移動時間が無くなり時間の有効活用ができ、企業としてみても交通費やオフィスの光熱費などの経費削減につながるなど大きなメリットが生まれた。このことからも、今後コロナ禍が終息に向かったとしてもテレワークは“新しい働き方”として定着していくのではないかと言われている。
そんな新しい働き方テレワークについて人々がどのように考えているかを、オウンドメディア構築や運用支援を行う株式会社SheepDogが調査。「在宅勤務での業務効率に関してのアンケート」として調査結果が4月6日に発表された。その内容によると、「在宅勤務中に業務以外のことをしたことはあるか」という質問に対して「業務以外していない」と答えた人が46.67%に留まっていることが判明。実に半数以上の人はテレワーク中に業務外のことをしていることが分かった。
内訳を詳しく見てみると、「YouTubeなどの動画閲覧」が20.67%でもっとも高く、2位には15.67%で「ゲーム・漫画・読書など」がランクインした。他にも14.67%の「居眠り」や、「資格・試験などの勉強」11.00%という回答が寄せられた。これだけ見ると、他人の目の無いテレワークはいわゆる“サボり”の温床となっているという印象も受ける。
しかし、アンケートの結果を詳しく読み解いていくとそうとも言い切れないことも見えてきた。テレワークに移行をしたことで、業務の生産性に変化かあったかという質問に対して「変わらない」と回答した人が60.33%にもなっているのだ。半数以上の人々はどこで働こうが生産性は変わらないと考えている。さらに言えば、テレワークだから他事をしてサボっているというわけではなく、会社にいようが同様の時間は同僚とおしゃべりをしたり、ネットサーフィンをしたりと業務外のことをしていたともいえるだろう。黙々と作業することが、必ずしも生産性を上げることにはならないということなのかもしれない。
企業としては半信半疑かもしれないが、働き方のスタイルは人それぞれ。どこにいようが業務外のことに時間を使っているのだ。見えていないところでサボらせないように、躍起になって縛るだけでなく、社員が適度にリラックスして仕事を進められる余暇を与えてあげることが、実は生産性にいい影響を与えることを認めていくことが、“新しい働き方”につながっていくのかもしれない。
参照元:21%が在宅勤務中に「YouTube閲覧」の経験あり 業務の生産性に変化はあった?【ITmedia ビジネスオンライン】