あなたは普段インターネットを閲覧する際にどのようなブラウザを使っているだろうか。もし読者の中に「Google Chrome」のユーザーがいたとしたら、ぜひとも使ってみていただきたい新機能がある。それが「リーディングリスト」だ。筆者にとっては非常に優秀な機能だと感じているものの、一方でネット上では正反対の反応を見かけることもあり…。今回は、賛否の分かれるChromeの新機能・リーディングリストについてお伝えしていきたい。
Windows版Chromeに実装されたリーディングリストとは
リーディングリストとは、あとで読みたいニュース等を一時的に保存しておけるリストだ。iPhone版のChromeでは以前から利用可能だったが、2021年の3月にWindows等のChromeでもリーディングリストを普通に利用できるようになった。
筆者はWindows版で愛用しているのだが、利用方法は簡単。あとで読みたいページのタブを右クリックし、「リーディングリストにタブを追加」を選ぶだけだ。するとブックマークバーの右端にある「リーディングリスト」に追加されるため、後からワンクリックでそのページを表示できるのだ。
この機能は、これまで「あとで読みたいからまだこのタブは閉じられない…」とタブを無数に開いてしまっていた人にぜひ使ってみていただきたい。ササッとリーディングリストに放り込むだけで“後回し”のタブを閉じることができるためブラウザがスッキリして非常に見やすくなる。筆者もこれまで“後回し”用のウィンドウに分けて無数に開いたままにしていたが、そうした小手先の工夫も不要になるのだ。
そしてブックマークとの大きな違いは「未読・既読が区別できる」「1タッチで削除可能」なことだ。リーディングリストを開くと、追加したページが「未読」グループに入れられている。しかし一度クリックしてページを開くと、そのページは「既読のページ」グループに自動的に移される。「どこまで読んだっけ」とわからなくなることも無いのだ。さらにマウスオーバーで「削除」ボタンが表示されるため1タッチでリーディングリストから削除も可能だ。
“後回し族”にとっては有用な機能なのだが、ネット上での反応はあまり芳しくないようだ。「リーディングリスト」でネット検索すると、機能紹介よりも削除・非表示の方法の紹介ページがずらりと並ぶ。中には「邪魔!」と全力で嫌がる紹介ページまで登場してしまうありさまだ。突如ブックマークに現れただけに、これまでそのスペースに表示されていたブックマークがクリックできなくなり不満に思う人も多いのかもしれない。
世の中の“非後回し族”には単なる邪魔者となりがちなリーディングリストだが、筆者のような“後回し族”にとっては使いこなせば非常に便利な機能となるはずだ。ぜひとも積極的に使ってみていただきたい。また、先行して実装されていたiPhone版では、オフラインでのページの閲覧や既読の一括削除も可能だという。Windows版にもはやく来てほしいものだ
ちなみに“非後回し族”のための情報として、非表示の方法もお伝えしておこう。ブックマークバーを右クリックし「リーディングリストを表示」のチェックを外すだけだ。個人的に推奨はしないが、どうしても邪魔な場合は非表示にしていただきたい。
※サムネイル画像(Image:BigTunaOnline / Shutterstock.com)