読者の方々のうち、iPhoneユーザーの人々に覚えておいてほしいWi-Fiスポットの名前がある。 「%p%s%s%s%s%n」という怪しいWi-Fiスポットがあったら、たとえあなたがフリーWi-Fiスポットになっていて、月末で通信容量が非常に厳しい状況であっても絶対につないではならない。
今回は、つないだだけで不具合を起こしてしまう呪いの装備のようなWi-Fiスポットについてお伝えしていきたい。
接続したら即アウト!?再起動では直らない
アップル情報専門のニュースサイトである9to5Macによると、もしそのWi-Fiスポットに接続してしまうと、iPhoneのWi-Fi機能に不具合が起こるという。iPadも影響し、AirDrop等のサービスも使えなくなるとのこと。デバイスを再起動しても、ホットスポットのSSIDを変更しても、Wi-Fi機能を利用できなくなるというから恐ろしい。
セキュリティ研究者のCarl Schou氏は自身のツイッターで、「%p%s%s%s%s%n」のWi-Fiネットワークに接続するとその時点からiPhoneのすべてのWi-Fi機能が無効になることを実証した動画を公開した。接続してしまうと、再起動しようがSSIDを変更しようが症状は直らないとのことだ。当該のCarl Schou氏のツイッターを訪問してみると、確かに画面がチカチカして、戻ろうにも進もうにもままならない様子だ。Schou氏に習い(?)他のツイッターユーザーもその名前のWi-Fiスポットに接続してみたところ、やはり同様のバグに見舞われたようだ。ちなみにAndroid端末では、この名前のネットワークに接続してもバグは起こらないそう。
もしすでにこのトラブルに見舞われたという方がいても、ご安心を。すでに復旧の方法が分かっている。その方法とは、「設定」アプリの「一般」>「リセット」>「ネットワーク設定をリセット」することである。これによりiPhoneに保存されている全てのWiFiネットワークがリセットされ工場出荷時状態に戻るので、デバイスのメモリから呪われたネットワーク名が消去され、再びWi-Fi接続機能が回復するという。
回復させることはできるが、Wi-Fi設定だけでなく、モバイル通信ネットワークやVPN設定も削除されることになり、一から設定のやり直しが必要なのでどうしても手間がかかる。しかしiPhoneをそのままお釈迦にするよりは全然マシな手だろう。
今回のようなWi-Fiスポットがそこら中にあるわけではないし、いずれアップルがiOSのアップデートでこのバグを修正すると思われる。しかし、以前にもこうした特殊な文字列のWi-Fiに繋ぐとiPhoneやiPad、Macなどがクラッシュするバグが発生した事例があったらしく、今後同様のバグが起こらないという保証は無い。巻き込まれれば、ただただ面倒なので、パーセント記号が含まれたものや怪しいWi-Fiネットワークには繋げないのが得策だ。
参考元:繋ぐとiPhoneがバグるぞ。絶対繋いではいけないWiFiネットワークを覚えておいてください【GIZMODO】
※サムネイル画像(Image:Aleksey Khilko / Shutterstock.com)