読者の方々は日々どんな企業のサービスをよく利用していて、どんな企業に良い印象を持っているだろうか。このたび、世界ブランド価値番付の2021年版が発表され、世界的な知名度を誇る数々の企業のブランド価値がランキング化されたのだ。果たしてあなたのよく使う企業は何位に入っているだろうか…。今回は、新たな時代の流れを見せている世界ブランド価値番付についてお伝えしていきたい。
世界ブランド価値番付、1位はアマゾン!
イギリスの調査会社・カンターの発表する世界ブランド価値番付「ブランドZ Top100」とは、単に企業の業績で順位をつけるのではなく、消費者アンケートを基にした消費者インサイトを掛け合わせた数値を算出しランキング化したものだ。まさに「そのブランドがどれだけ消費者に支持されているか」を明らかにするものと言えるだろう。
そのランキングの2021年版によると、トップとなったのはアマゾン。3年連続の1位となり、その強さを改めて示した。ちなみにブランド価値として算出された金額は6,840億ドルで、これは「ポーランドのGDPに相当」する規模だとカンターは伝えている。
2位も昨年と同じくアップルがランクイン。ブランド価値の金額ではアマゾンの後塵を拝したが、前年比のブランド価値の増減についてはむしろアップルのほうが優勢で、この1年間で大きく成長したことを示していると言っていいだろう。
上位層を見ると、お伝えした1位・アマゾン、2位・アップルの他にも、3位・グーグル、4位にマイクロソフト、6位にはフェイスブックがランクインしている。“GAFAM”や“ビッグ・テック”とも呼ばれるアメリカのIT大手が揃ってトップ10入りしているのは、やはり時代を象徴する光景だ。
そしてGAFAMの間に割って入っているのが、5位のテンセントだ。テンセントはGAFAMに追いつけ追い越せと成長を続けている中国にある気鋭のIT企業で、メッセージアプリ「WeChat」を提供していることで知られている。さらに7位にも中国のEC大手・アリババが入るなどトップ100には中国企業が18社ランクインしており、そのうち「TikTok」などの4社がこの1年でブランド価値を2倍以上に高めたという。中国企業の目覚ましい躍進ぶりを物語る結果となった。
また、日本企業ではユニクロが「急成長したブランドランキング」の7位に選出されるなど、“伸び盛りのブランド”として今後さらに広く認知されることが期待されているようだ。まだトップ10に顔を出すには時間がかかるかもしれないが、ぜひとも世界で活躍する日本企業には、このランキングの上位に食い込んでいけるよう頑張っていただきたい。
出典元:【コロナ禍でもブランド価値総額が過去最高に】カンターより、世界で最も価値のあるブランドランキング「ブランドZ」2021年度版発表【KANTAR JAPAN】