近年、日本でも女性の活躍が目立つようになった。もちろん日本はジェンダーギャップ指数が先進国の中で最低レベルであり、男女平等にはまだ程遠い。ただ、女性の活躍や男尊女卑問題について、以前よりも世間の関心が集まるようになったのだ。
ビジネスの場においてもそれは例外ではない。ひと昔前までは女性の社長を“女社長”と呼び、社長は男性であることが当たり前のような扱いをされていたが、近頃ではその呼び方も聞かなくなった。女性の社長たちが、男性の社長と比べても遜色ない活躍を見せてきたからだろう。そんな女性社長を数多く輩出してきた大学はどこなのだろうか。
女性社長の出身大学ランキング、3位早稲田、2位慶應、1位は?
帝国データバンクの調査によると、女性社長の出身大学ランキングは5位が日本女子大学で158人、4位が青山学院大学で185人、3位が早稲田大学で226人、2位が慶應義塾大学で241人、1位は246人で日本大学となった。
今回で8回目となる女性社長の出身大学ランキングの調査。日本大学は2年連続でトップに輝いており、前年比+10人と上位5大学の中では増加人数もトップ。現在も日本大学出身の女性社長が増え続けていることが分かる。
女性だけじゃない!社長の多さ断トツの日本大学
女性社長の出身大学1位に輝いた日本大学だが、男性も含めた社長全体で見ても圧倒的なトップであることはご存知だろうか。2020年に東京商工リサーチが行った調査によると、全国の社長の出身大学ランキングでは、日本大学が社長数2万1,253人でトップに君臨。社長数1万656人で2位の慶應義塾大学、社長数1万382人で3位の早稲田大学と大きく差をつけた。しかも、10年連続で1位だというのだから驚きである。
では、なぜ日本大学出身者は社長が多いのだろうか。1つには、単純に全国有数のマンモス校であることから、学生数及び卒業者数が多いということが挙げられる。つまり分母が大きいという話だ。大学HPに掲載されている在籍学生数のデータによれば、2020年5月1日時点で学部・通信教育部合わせて73,829人。女性だけに絞っても24,166人が在籍しているという。しかし、ここまでトップをキープできている理由はそれだけではないはず。「上昇志向が強い人が多い」「良くも悪くも普通なので金持ちになるには社長になるしかない」といった憶測が上がっており、真偽は不明だが実に興味深い話である。
日本大学は来年も女性社長の出身大学トップに輝けるのだろうか。今後に注目したい。
出典元:全国「女性社長」分析調査(2021年)【帝国データバンク】