中間管理職が「ツラいと思う瞬間」ランキング、2位は部下を指導するとき、1位は?

すでに中間管理職、という読者も多いのではないだろうか。中間管理職とは、部下と上司を持つ管理職のこと。部下をうまくまとめ、指揮・指導するスキルを求められ、さらに自分は社長や部長などの上位管理職の指揮下にあるという、いわゆる“板挟み”の立場でもある。そのことから「中間管理職はツラい」と言われるが、実際にはどのような悩みやツラさを感じているのか。ビジネス上の問題解決を考えるメディア・Biz Hitsの調査で明らかとなった。

まずは第4位まで。ランキング下位の理由だけでも十二分にツラい

今回の調査では「中間管理職に向いていると思いますか」いう質問もあったが、なんと64.7%の人が「自分は向いていないと」思うと答えている

 「中間管理職ってつらい」と思うときの第8位は、「部下の不満を聞くとき」。部下だって人間だから多少弱音や愚痴を吐くこともあるだろう。しかし「シフトの調整が効かないときもあるのに、どうしようもないことで文句を言ってこられるのが困る(40代女性)」など、自分の権限ではどうしようもないことについて不満を漏らされるのはしんどいと感じるようだ。

 同率第6位は「意見が通らないとき」と「上から無理難題をふられたとき」。意見が通らないときの理由としては「自分の意見が通るようで通らない(30代男性)」という自分自身のことはもちろん、「部下の出した結果を上司が認めてくれない」「職制や給与を上げてやりたいが、なかなか承認されない」という部下思いの意見も目立った。こんな中間管理職の下で働きたいものだ。

 同率第4位は「納得できない指示を部下に伝えるとき」と「責任を取らされるとき」。前者は、中間管理職である自分も経営層や上司の指示に納得できていないが、それを部下に伝えないといけないことが時折ある。それが会社員というものといえばそうなのだが、中間管理職だって人である。また、後者の理由には、さらに中間管理職の人間臭さを感じる回答が。「間違いを正しても素直に聞こうという姿勢が見られない部下の起こしたミスですら責任を負わなければいけないこと(50代男性)」。これはツラすぎる。せめて表向きだけでも、部下がしおらしくしてくれれば……。あまりのツラさに辞職がチラついた、役職なんていらない!という人がいるのも納得である。

第2位に約6倍という大差をつけて、「板挟み」がツラさのチャンピオンに……(ビズヒッツ調べ)

 第3位は「仕事が多岐にわたるとき」。中間管理職は、いわゆる現場でも働きつつ、マネジメントもしなければいけないということが多い。「プレイングマネジャーとして実務をこなす一方で、管理職としてイレギュラーな案件や調整業務に時間を取られてしまうとき(50代女性)」などの意見が多数。第2位は「部下を指導するとき」。「指導するときに、ハラスメントと言われないよう気を使う」という声が複数みられる。確かに、いわゆる“パワハラ”となるような言動は絶対に慎むべきだが、かといって優しく言って聞かせるだけの指導しかしない、というわけにもいかない。それゆえに「どこまでがパワハラで、どこまでが適切な指導なのか」と迷い、ついつい弱腰になってしまう中間管理職も多いのかもしれない。

 第1位はやっぱり「板挟みになるとき」。第2位に約6倍という大差をつけての頂点となった。「部下の意見もわかるし、経営面を考えると上司の意見も理解できる」と、「どちらの気持ちもわかる。だからこそ板挟みになってツラい」という意見が目立った。さらに「結局解決・調整しなければいけないのは部下でも上司でもなく私たち中間管理職」という嘆きの声も。

 ちなみに今回の調査では、そんなツラい思いをしている中間管理職に「仕事の悩みを相談する相手は?」という質問もしている。断トツとなった調査結果の1位は「いない」……。中間管理職の皆さんに幸あれ。

出典元:【中間管理職がつらいと思う瞬間ランキング】238人アンケート調査【Biz Hits

オトナライフ編集部
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