Google Chromeの「拡張機能(アドオン)」12選! 仕事の効率が3倍アップする

ニュースや天気、株価のチェックなどを手軽に検索できるパソコンのWebブラウザといえば、やはり「Google Chrome(グーグル クローム)」を使っている人が多いだろう。しかし、毎日更新される膨大なコンテンツのなかから、目当てのトピックだけを効率よく短時間で見つけるにはChromeの基本機能だけでは物足りないはずだ。そこでおすすめしたいのがChrome用「アドオン」の導入である。

アドオンは「プラグイン」とも呼ばれている拡張プログラムのことで、Chromeにはない機能を新たに追加できる。たとえば、英単語の意味を瞬時に教えてくれたり、ウザい広告を非表示にしてくれたりするのだ。そこで今回は、仕事やプライベートで役に立つChromeの超便利なアドオンを12種類紹介しよう。これで、Chromeを今よりもっと便利に使えるぞ!

【1】会社のパソコンを遠隔操作できる「Chromeリモートデスクトップ」

 新型コロナの影響もあり、長らくテレワークを強いられているビジネスパーソンも多いことだろう。しかし、自宅で作成したデータをクラウドにアップし忘れて、データをコピーするために帰宅したり、会社のパソコンに入っているデータにコピーするためだけに、出社したりすることもある。

 そこで、ぜひ活用してほしいのが、パソコンを遠隔操作できる「Chromeリモートデスクトップ」だ。本来、パソコンを遠隔操作するには面倒な設定が必要だが、「Chromeリモートデスクトップ」なら、同一のGoogleアカウントでログインするだけで、簡単にChrome上で遠隔操作することが可能になる。たとえば、会社と自宅のパソコンの両方に「Chromeリモートデスクトップ」を導入すれば、自宅のパソコンにAdobe「Photoshop」が入っていなくても、会社のパソコンが対応していればリモートで利用することが可能である。

 ただし、「Chromeリモートデスクトップ」はパソコンがスリープ状態では機能しない。遠隔操作する際は、パソコンがスリープモードにならないように設定しておこう。「Chromeリモートデスクトップ」の設定方法など、詳しい使い方は→こちらで確認してほしい。

「Chromeリモートデスクトップ」を導入すると、自宅にいながら会社のパソコンのデータやソフトなども共有できるのが便利

【2】Gmailの未開封数を簡単に確認できる「Google Mail Checker」

 アナタは、デスクトップ版のChromeでGmail(ジーメール)を確認するときはどうしているだろうか?「Chromeを起動」→「ログイン」→「Gmail画面を開く」といった手順で確認しているなら、「Google Mail Checker」を導入してみよう。Google Mail Checkerなら、わざわざChromeでGmailを開かなくても、アドレスバーの横に未開封のメール数が表示されるようになるのだ。ビジネスでGmailを使っている人にはぴったりの機能だろう。

「Google Mail Checker」を導入したら、アドレスバー右のアドオンアイコンから「Google Mail Checker」の右にあるピンアイコンをクリック(左写真)。すると、アドレスバー右に未開封メールの件数が表示されるようになる(右写真)

【3】ブラウザのサイドバーにブックマークを表示できる「ブックマークサイドバー」

 いつもチェックしているニュースサイトやお気に入りのポータルサイト、仕事で利用するクラウドサービスなど、頻繁にアクセスするWebサイトをブックマークで管理している人は多いはず。デフォルトのChromeは、アドレスバーの下にブックマークバーを表示できるが、登録しているサイトの数が多かったり、Chromeの画面サイズによっては簡略表示され、操作しにくいと感じたことはないだろうか? そんなときにおすすめなのが「ブックマークサイドバー」だ。ブックマークサイドバーは、その名の通りブックマークをサイドバーに表示してくれる優れモノで、マウスオーバーやアイコンのクリックなど、バーを表示するマウスジェスチャーも選択できるのが便利だ。

アドオンアイコンから「ブックマークサイドバー」を選びセットアップする。まずはサイドバーを表示する場所を選び(上写真)、次に色を指定する(下写真)

そして、サイドバーを表示するマウスジェスチャーを選べばOKだ(上写真)。すると、指定したマウスジェスチャーでサイドバーが表示されるようになる(下写真)

 Googleでキーワード検索して、目的の情報が掲載されているWebサイトに再びアクセスしたいときに便利なのが「SearchPreview」だ。通常、キーワード検索の結果は、Webサイトの見出しがズラリと表示されるだけだが、SearchPreviewを導入すれば、見出しと一緒にWebサイトのサムネイル画像も表示してくれるので、見覚えのあるWebサイト画面を見て、過去に訪れたWebサイトを即見つけることができるようになる。

通常のキーワード検索では、見出しの文字のみだが(左写真)。「SearchPreviewを導入すればWebサイトのサムネイル画像も表示されるようになる(右写真)

【5】英単語の意味をすぐに教えてくれる「Weblioポップアップ英和辞典」

 Chromeで検索しているとき、意味の分からない英単語に出くわすことがある。いちいち翻訳サイトを開いて調べるほどでもないときに活躍するのが「Weblioポップアップ英和辞典」だ。Weblioポップアップ英和辞典は、英単語を選択するだけで翻訳したうえに、その用語の意味までポップアップ表示してくれるのがいい。また、表示されたポップアップのスピーカーアイコンをクリックすると、音声による読み上げまで行ってくれるのが親切だ。

「Weblioポップアップ英和辞典」を導入してChromeを再起動しよう。英単語の文字上をドラッグすると、即座にポップアップで翻訳とその用語の意味が表示されるようになる

【6】ウザい広告を非表示にできる「AdBlock」

 Chromeでは自分が検索したキーワードによって、関連するバナー広告が表示されるようになっている。これが、Webサイト運営側の大切な収入源になっているのだが、他人にパソコンを覗き込まれると、普段、自分がどんなことを検索しているかをチェックされてしまうこともある。もし、リモート会議でパソコン画面を共有したとき、バナー広告を相手に見られて「お家探してるんですか〜?」なんて突っ込まれたら、けっこう恥ずかしいだろう。そんなときは「AdBlock」で広告を非表示にしてしまおう。これなら、アナタのプライバシーも保護されるぞ。

「AdBlock」インストール前は画面下にバナー広告が表示されてページが読みにくいが(上写真)、「AdBlock」をインストールするとバナー広告は表示されなくなる(下写真)

【7】アドオンの動作を簡単に一時停止できる「SimpleExtManager」

 Chromeに追加したアドオンは、アドレスバーからでは“設定”か“アドオンの削除”しか行えない。もし、アドオンを導入してみたもののさほど便利ではないと思ったり、アドオンの入れずぎでChromeの動作が重いと感じるようなら、「SimpleExtManager」を導入してみよう。SimpleExtManagerは、導入済みのアドオンを一覧表示して、簡単に一時停止させたり再開させたりできるのだ。これなら、必要なときだけアドオンを利用できるので、パソコンの動作も軽くなる。また、ワンクリックで設定変更も行えるのでぜひ試してほしい。

Chromeのアドレスバー右にあるアドオンアイコンから「SimpleExtManager」をクリック(上写真)。アドオンの一覧が開くので左のチェックで一時停止・再開を切り替えることができる(下写真)

【8】ワンクリックでGoogleサービスにアクセスできる「Black Menu for Google」

 Chromeから「Googleドライブ」を開きたいとき、通常は「新規タブを開く」→「Googleのサービス一覧アイコンをクリック」→「Googleドライブを選ぶ」という手順を踏む。しかし、これではGoogleのサービスへのアクセスに手間がかかって面倒だ。そこで、導入してほしいのが「Black Menu for Google」である。Black Menu for Googleをアドレスバーに固定しておけば、新規タブを開かずとも、ワンクリックでGoogleのサービスにアクセスできるようになる。しかも、表示するサービスも自分好みにカスタイズできるので、かなり効率よくGoogleのサービスが利用できるようになるだろう。

「Black Menu for Google」をインストールしたら、アドレスバー右のアドオンボタンから「Black Menu for Google」のピンマークをクリックしてバーに固定(上写真)。アイコンをクリックすると、Googleのサービスが表示される(下写真)

 情報収集の際に役立つChromeのアドオンが「Save to Pocket」だ。Save to Pocketを導入すれば、Webサイトをワンクリックでガンガン保存できるようになるぞ。タグでの管理にも対応しているので、大量に記事をストックしても快適に閲覧することができるのが便利。スマホやタブレット版の「Pocket」アプリを使えば(同一アカウントでログイン)、パソコンで保存したWebサイトがスマホで、スマホで保存したWebサイトがパソコンでチェックできるのもうれしい。まずは、「Save to Pocket」を起動して、Googleアカウントでユーザー登録を済ませよう。

「Save to Pocket」を導入したらアイコンをクリック。ピンアイコンでアドレスバーに固定して「Save to Pocket」を選択しよう(左写真)。アカウント登録画面が開くので「Googleで続行」を選ぶ(右写真)

保存したいWebページを開いて「Save to Pocket」のアイコンをクリックし、タグ名を任意で入力(上写真)。保存したWebページは「Save to Pocket」のメニューの「Open Your Pocket List」から閲覧できる(下写真)

【10】Webページで気になる画像を検索できる「Moly Cropping Search」

 企画書などの作成で、イメージとして画像やグラフを挿入したいときに便利なのが「Moly Cropping Search」だ。Moly Cropping Searchは、Webページで指定した画像を検索して、その画像が何なのかを調べたり、類似の画像を検索してくれる。使い方も非常に簡単で、目的の画像があるWebページで「Moly Cropping Search」を起動してドラッグしてみよう。これだけで、新しいタブに類似画像の検索結果が表示されるはずだ。

気になる画像のあるページでアドオンアイコンから「Moly Cropping Search」を選ぶ(上写真)。「Moly Cropping Search」が起動するとページ全体がモノクロ表示に変わるので、検索したい画像をドラッグして範囲指定すればOKだ(下写真)

【11】気になる情報を見つけたらすぐにメモが取れる「grt memo」

 Chromeで検索中に気になったキーワードが見つかった場合、Windows標準のメモ帳や、Wordなどにコピペする人もいるだろう。しかし、わざわざソフトを起動したりファイル名を付けて保存するのは面倒だ。そこでぜひ活用してほしいのが「grt memo」である。grt memoをアドレスバーの右に固定しておけば、すぐメモ帳を立ち上げられるし、あとか見返すのも楽チン。しかも、タグが付けられるので大量にメモしても管理がしやすいのがうれしい。

あらかじめ「grt memo」のピンアイコンをクリックして、アドレスバーの右に固定しておく。もし、Web検索中にメモしておきたいキーワードが見つかったら、コピペして簡単にメモができるぞ

【12】Amazonで探した本を近くの図書館で借りる

 企画書を作成するときに必要な本をAmazonで見つけても、数千円もする本を買うのはさすがに躊躇する場合もあるだろう。そこで、少しでも本代を節約しようと近所の図書館で探してみたが、結局見つからなかった……、なんて経験はないだろうか? そんなときは「その本、図書館にあります」というアドオンがおすすめ。「その本、図書館にあります」を導入して、事前に近所の図書館を登録しておけば、Amazonで探した本が最寄りの図書館にあるかどうかすぐに調べることができるのだ。これは超便利!

(Image:amazon.co.jp)

「その本、図書館にあります」をインストールしたら、まず最寄りの図書館を設定しよう。Amazonで目的の本を検索すると、登録した図書館にその本があるかどうかがすぐに分かる

※サムネイル画像(Image:ymgerman / Shutterstock.com

文=小沢陽子/編集・ライター

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