現在、様々な企業が日本を飛び出し世界を舞台に活躍していることは、読者の方々もよくご存じのことかと思われる。テレビで海外の映像を見ていても、何かしらで日本企業の存在を感じられることも少なくない。では、そんなグローバルに活躍する企業たちの中で、最も「グローバル化に成功している」というイメージを持たれている企業はどこなのだろうか。
今回は、世の中から「グローバル化に成功している」と思われている企業のランキングについてお伝えしていきたい。
日本企業の中で、グローバル化が成功しているのはどこ?
海外ビジネス支援プラットフォーム「Digima~出島~」等を運営する株式会社Resorzは10月15日、Digima~出島~会員を対象として実施したイメージ調査「グローバル化に成功していると思う日本企業」の結果を公開した。
ちなみに同調査は2014年にも実施されており、その際のランキングでは1位「株式会社ユニクロ」2位「トヨタ自動車株式会社」3位「楽天株式会社」という結果となっている。
2021年の調査で第5位に入ったのは「ダイキン工業株式会社」で、3.80%の人が「グローバル化に成功している」と挙げた。同社は前回調査でも5位にランクインしており、イメージを維持していることが明らかになった。
4位には5.06%で「ソフトバンク株式会社」がランクイン。回答者からは「海外在住で企業名をよく耳にする」「海外での資金調達、売上高が日本国内よりも非常に多い」といった海外での存在感の高さを挙げる声が多かったようだ。
第3位には、11.39%と二桁の支持率を獲得した「ソニー株式会社」が登場している。前回調査の4位から1ランクアップだ。ソニーはやはり家電メーカーとして世界的な知名度を有しているのが強みだろう。また、早くから海外生産へとシフトしていたことを評価する回答者も見られた。そして2位には前回1位の「株式会社ユニクロ」(12.66%)。ファストファッションの代表的存在として製品が各国で愛されていることも、グローバル化の成功の証と捉えることもできるだろう。
そして1位の座に輝いたのは「トヨタ自動車株式会社」となった。2位ユニクロの倍近い24.05%の回答者から名前が挙がるという断トツの結果で、トヨタブランドの強さを証明した。トヨタを選んだ理由では、「幅広い国と地域で開発、生産、販売を行い、現地に受け入れられている」「モノの見方・考え方、働き方などを世界に学ばれる対象になっている」といった点が伝えられている。海外に事業を展開するだけでなく、世界の企業からも手本とされるほどの力を持った企業であることが多くの支持を集めた理由となった。
ちなみに前回調査3位の「楽天株式会社」は7位という結果に(今回調査では「楽天グループ株式会社」)。楽天グループは現在国内の楽天モバイルに注力していることもあり、その印象が強くなった結果順位を落としたのかもしれない。
果たして次回調査が行われる頃、どんな企業が世界的な存在感を有しているだろうか。企業の成長ぶりにも注目していきたい。
出典元:Digima~出島~は→こちら